フランダースの犬 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「フランダースの犬」はアニメ世界名作劇場で有名なので、あらすじは知っていた。優しく奥ゆかしいネロと恩義を忘れない忠実なパトラシエ。この話は欧米では人気がないと聞いたことがあるけど、日本人が涙したのは分かる気がする。つまらない保身に走って後悔する村人たちも、悪人ではないだけに切ない。誰か一人だけでも手を差し伸べていれば違う結末があったかもしれないのに。 「ニュールンベルクのストーブ」も良かった。こちらも画家を志す少年が主人公という点で「フランダースの犬」と同じだが、少年の性格も結末も違う。若い王様はバイエルン国王のルートヴィヒ2世がモデルかな。ワグナーに言及しているし、シュタルンベルク湖は彼が亡くなった場所だ。
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窮乏により幼い子供を亡くすことはとても辛く苦しいことです。 冒頭よりとても悲しく涙しながら読みました。 ルーベンスの絵画を照らす光、パトラッシュとネロが草原をかける姿、お爺さんの優しい笑顔などの描写がなんとも美しい、それ故に貧困に苦しむ少年と犬の歩みそして死がより一層悲しみを助長...
窮乏により幼い子供を亡くすことはとても辛く苦しいことです。 冒頭よりとても悲しく涙しながら読みました。 ルーベンスの絵画を照らす光、パトラッシュとネロが草原をかける姿、お爺さんの優しい笑顔などの描写がなんとも美しい、それ故に貧困に苦しむ少年と犬の歩みそして死がより一層悲しみを助長させる。 素晴らしい名作です。
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子供が絵本で読んでいたので原作が気になって購入。なんと悲しい話だろう。同時に収められている「ニュールンベルクのストーブ」も良い話である。共通しているのは純粋で真摯な主人公の少年。まさに少年文学の傑作。
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原作を読んだことある? これは、やりきれないほどの貧しさの理不尽と、その理不尽にありながらも芸術を志し物乞いを恥じる矜持と、昔の恩を忘れない義人(犬)の気高い死、という、武士道物語 日本昔話みたいだよ、むしろ
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「フランダースの犬」は、昔見たアニメがよくできていた。犬種が違ってるようだ。純真な少年の悲話。「ニュールンベルクのストーブ」も少年物。初めて読んだ。こちらはハッピーエンド。2018.7.19
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パトラッシュの健気さに感動。 ストーリーは知らなかったが(ラストシーンだけはなんとなく知っていたが)ネロが思っていたより年齢が上だったので、なんとかならなかったのか・・・という気持ちが先だって純粋に感動できなかった。
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アニメで知っているという人がほとんどではないでしょうか。みんな大好き世界名作劇場の栄えある第一作目です。涙なしには見ることができない作品として有名ですね。 ベルギーのフランデーレン地方が舞台の作品ですが、作者はイギリス人です。 日本で初めて翻訳された時にネロの名前が清(きよし)、...
アニメで知っているという人がほとんどではないでしょうか。みんな大好き世界名作劇場の栄えある第一作目です。涙なしには見ることができない作品として有名ですね。 ベルギーのフランデーレン地方が舞台の作品ですが、作者はイギリス人です。 日本で初めて翻訳された時にネロの名前が清(きよし)、パトラッシュは斑(ぶち)だったということは有名ですが、原作ではネロが15歳の美少年だということはご存知でしたか? 原作ももちろん泣けますよ! (院生アルバイト/2014年度夏展示)
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(2014.09.30読了)(2007.07.20購入) NHK朝ドラの「花子とアン」の放映が終了したので、村岡花子訳の作品を読もうと探したら、手元にこの本があったので読んでみました。 1954年の初版ですので、当時の翻訳としては、読みやすいのではないでしょうか。 一冊全部が、「...
(2014.09.30読了)(2007.07.20購入) NHK朝ドラの「花子とアン」の放映が終了したので、村岡花子訳の作品を読もうと探したら、手元にこの本があったので読んでみました。 1954年の初版ですので、当時の翻訳としては、読みやすいのではないでしょうか。 一冊全部が、「フランダースの犬」(60頁)ではなく、「ニュールンベルクのストーブ」(90頁)という作品も収録されています。 「フランダースの犬」という作品は、アニメにもなっているようなのですが、ちゃんと見たことがないし、本を読んだこともありませんでしたので、気にはなっていました。 やっと読むことができて、やれやれです。 【目次】 フランダースの犬 ニュールンベルクのストーブ 解説 村岡花子 二つの作品とも、少年が主人公で、優れた芸術作品にあこがれて、自分もそのような作品を制作したいと思っているところは共通しています。 「フランダースの犬」では、あと一日生き延びることができれば、夢の実現が可能だったのにというところで、亡くなってしまうという悲劇的幕切れとなっています。 「ニュールンベルクのストーブ」は、どうなることかというハラハラドキドキの後に、少年の願いが聞き届けられるという、嬉しい結末になっています。 「フランダースの犬」に登場する芸術作品は、ルーベンスの「十字架にかけられるキリスト」「十字架からおろされるキリスト」です。教会にあるのですが、観覧料を支払わないと見ることができません。 登場するのは、ジェハン・ダース老人、ニコラス(ネロ)、犬のパトラシエ、アロア、コゼツ、といったところです。 「ニュールンベルクのストーブ」に登場する芸術作品は、ニュールンベルクの陶工オーガスチン・ヒルシュフォーゲルの制作したストーブです。ルーベンスは知っていますが、ヒルシュフォーゲルさんは、残念ながら知りません。1532年制作のストーブということなので、16世紀の人ということのようです。 主人公は、オーガスト・ストレーラという少年です。父の名前は、カール・ストレーラ。 ●アントワープ(26頁) ルーベンスなしでは、アントワープはどうであろうか? 波止場で取引をする商人の他は、だれ一人見むきもしないきたない、陰気なごみごみした市場にすぎないのだ。ルーベンスあってこそ、この地は全世界の人々にその名を尊ばれ、聖なる地となり、美術の神が生誕したベツレヘムであり、美術の神が死して横たわるゴルゴタの丘となったのである。 ☆関連図書(既読) 「赤毛のアン」モンゴメリー著・白柳美彦訳、ポプラ社文庫、1978.10. 「小公子」バーネット著・村岡花子訳、講談社、1987.09.21 「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」村岡恵理著、マガジンハウス、2008.06.05 (2014年10月3日・記) (「BOOK」データベースより)amazon たぐいまれな絵の才能をもつ少年ネロが、戦争で足を負傷した貧しい老人にひきとられ、村はずれの小屋で、大画家になることを夢みながら、忠実な老犬パトラッシェと、たがいに愛しあい、たすけあって生きていきます。その愛情と信頼の深さは読む人の胸を強くうちます。人の心をきよめ、高めてくれる名作です。
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あと一日お迎えを待ってくれたらと思わずにはいられないお話でした。ある意味ではあんなひどい場所から解放されてよかったのかもしれませんが、つらいです。もうひとつのストーブのお話はまた同じような最後になるのではとはらはらしましたが、幸せになってほっとしました。
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英国作家ウィーダが19世紀に発表した児童文学。日本人にはアニメでお馴染みの"フランダースの犬"と"ニュールンベルクのストーブ"を収録。新潮文庫版は村岡花子訳です。ネロと犬のパトラッシュ、オーガストとストーブのヒルシュフォーゲルの絆が素晴らし...
英国作家ウィーダが19世紀に発表した児童文学。日本人にはアニメでお馴染みの"フランダースの犬"と"ニュールンベルクのストーブ"を収録。新潮文庫版は村岡花子訳です。ネロと犬のパトラッシュ、オーガストとストーブのヒルシュフォーゲルの絆が素晴らしい。また、どちらの話も画家を目指している少年が主人公ですが、ネロは現世では救われずに来世での幸せに、そしてオーガストは現世で幸せにと、その結末はあまりにも違います。どちらも貧困が招いた結果とはいえ…。ところで、"ニュールンベルクの~"は初めて読みましたが面白かった。
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