I LOVE YOU の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現代の人気作家達によるアンソロジー。 結構前に、この中の伊坂幸太郎の「透明ポーラーベア」だけ読んだことがあったのだが、友達に中田永一の「百瀬、こっちを向いて」を薦められて、あわせて全作品を読んでみた。 すごい本だと驚いた。 前に読んだときには伊坂幸太郎と石田衣良くらいしか知っている作家がいなかったのだが、あれからいろんな本を読み、今見てみると本多孝好や市川拓司など自分の好きな作家が他にも書いていたことに気づき、読めて良かったと思った。「百瀬、こっちを向いて」も良かったので、中田永一の他の作品も読んでみたいと思った。
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買ってよかったな!アンソロジーを買うのは初めてだったけどこれに尽きる。初挑戦のものが当たりなのはとても嬉しい。 まずデザインがすごくいい。真っ白の表紙が手書きの「I LOVE YOU」の形で切り抜かれていて、黄色ベースの縞々が覗いてる。で、中がアンソロジーだからそれぞれの短編ごと...
買ってよかったな!アンソロジーを買うのは初めてだったけどこれに尽きる。初挑戦のものが当たりなのはとても嬉しい。 まずデザインがすごくいい。真っ白の表紙が手書きの「I LOVE YOU」の形で切り抜かれていて、黄色ベースの縞々が覗いてる。で、中がアンソロジーだからそれぞれの短編ごとにカラーの表紙が付いてて、それもまた黄色ベースで、オレンジとか、黄緑とかある。ほんと、この色つきの中身っていうのは単行本の最高の特典だよね!もう叫び出したいほど好き!超お気に入り! それから本編。私は中田永一が一番好きだ。買った当時は、中田>伊坂=中村>石田≧市川=本多だったけど、読み込んだ今はこんな順位なんてつけられない。当時本多さんのが下だったのは、大人っぽすぎたせいです。別れなのにきつくないしんみりした話。淡々としていて味わいきれなかった。中田さんは作り方がうまいのと、あとキャラクターの魅力がぴか一だった。「百瀬、こっちを向いて」っていうタイトルも可愛い。そらシングルカットしますわ!覆面作家らしいですが本当なら納得だな。 全体的にピュアでかわいいんだよ~ほんと、この表紙デザインと中身がぴたっと合ってて、飾っておくのも読むのも和む。好きだなあ。
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伊坂幸太郎、石田衣良、市川拓司、中田永一、中村航、本田孝好の6人の作家による恋愛小説の短編集。 全員男性作家による恋愛小説アンソロジーは、どんなまとまりになっているのだろうと興味を持ちました。 同じテーマでの短編集は、どうしたって読者に比べられてしまうので、プロとはいえ書く側も気...
伊坂幸太郎、石田衣良、市川拓司、中田永一、中村航、本田孝好の6人の作家による恋愛小説の短編集。 全員男性作家による恋愛小説アンソロジーは、どんなまとまりになっているのだろうと興味を持ちました。 同じテーマでの短編集は、どうしたって読者に比べられてしまうので、プロとはいえ書く側も気負ってしまうのではないかと思いましたが、それぞれの作家の持ち味がきれいに出ていて、どれも楽しめました。 中でも、他作品を読みなれている伊坂幸太郎の「透明ポーラーベア」と石田衣良の「魔法のボタン」に着目しました。二作品も上質。 伊坂氏の恋愛小説を読むのは初めてで、(甘いジャンルもいけるの?どうなっちゃうの?)と気になりました。 甘甘のものではなく、ビターテイストでしたが、そこが著者の魅力なので、逆にいつもの乾いたセンチメンタリズムが崩れすぎていなかったことに安心しました。 彼の作品のキーワードとなる「繋がってる」がわかりやすく表現されています。 その話によると、シロクマの毛は光ファイバーのように中は空洞で、正確は透明だということですが、それって本当でしょうか? どれも珠玉の作品集で、甘酸っぱかったり切なかったり、おなかいっぱいになる感じ。 女性作家の恋愛短編集だと、重すぎて、これほど読後がさわやかにはいかないのだろうなと思います。 ほかの作家のアンソロジーも読んでみたいと思いましたが、これは祥伝社創立35周年記念特別出版だったとのこと。 次の創立記念特集まで待つことになるのでしょうか。
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胸をくすぐる「LOVE」6編。 シロクマの体毛が透明って初めて知ったよ「透明ポーラーベア」(伊坂幸太郎) この人の話はどれを読んでも心地よい。幼馴染の、一風変わった恋の実り「魔法のボタン」(石田衣良) この話は好きかも。作者は私の知人か!?と勘ぐるほどにヒロインの性...
胸をくすぐる「LOVE」6編。 シロクマの体毛が透明って初めて知ったよ「透明ポーラーベア」(伊坂幸太郎) この人の話はどれを読んでも心地よい。幼馴染の、一風変わった恋の実り「魔法のボタン」(石田衣良) この話は好きかも。作者は私の知人か!?と勘ぐるほどにヒロインの性格は自分に酷似「卒業写真」(市川拓司) うーん、これはイマイチ。結局憧れの先輩の言うこと聞いて、ふたまたの片棒かつがされたって話でしょ。ふたまたかけられてた神林先輩もそれを気づいてたっていうのも読めちゃうし「百瀬こっちを向いて」(中田永一) この話は『絶対最強恋のうた』の1章だったので既読でした(何度も言うようだが、こういった短編の切り売りは勘弁してくれ!)「突き抜けろ」(中村航) 離婚前の、最後の食事を舞台にした大人な物語。ケンカして、自分から謝れないときに香水をつけてく(この香りがしたら、自分は胸の中で一生懸命謝っているんだって思って、という事らしい)のはいいアイデアだなぁ。最後の食事のその後に、なにかしら希望があったとしても、それが2人が再びやり直すことの暗示なのかそうでないのかがあいまいなトコもよかった「Sidewalk Talk」(本多孝好)
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内容(「MARC」データベースより) 恋愛には物語がある。初めて異性を意識しはじめたとき、そして別れを予感したとき…。さまざまな断片から生まれるストーリーを、現在もっとも注目を集める6人の男性作家たちが紡ぐ、書き下ろし恋愛アンソロジー。 著者は伊坂 幸太郎さん、石田 衣良さ...
内容(「MARC」データベースより) 恋愛には物語がある。初めて異性を意識しはじめたとき、そして別れを予感したとき…。さまざまな断片から生まれるストーリーを、現在もっとも注目を集める6人の男性作家たちが紡ぐ、書き下ろし恋愛アンソロジー。 著者は伊坂 幸太郎さん、石田 衣良さん、市川 拓司さん、 中田 永一さん、中村 航さん、本多 孝好さんの6人。
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恋愛もので色々な作家の短編集。 伊坂さん好きなんですが、やっぱり恋愛ものでもカラーが出ている。「繋がり」。 兄弟の恋人とのつながりって私自身は感じたことないんだけど・・・ 中田永一「百瀬、こっちを向いて」も良かったかな。
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6作ありますが本多孝好の話が一番好き。 大人になると好きなだけじゃやってけないんだなと思いながら 読んでいくと最後に昔のふたりに戻ってきゅんとする。 他もベタといえばそうだけどハズレはないかな。
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短編集が読みたい、という父のリクエストに選んでみた。 (そして貸した後に自分は読んだ) まるでドラマのような恋愛小説短編集。 ・伊坂幸太郎「透明ポーラーベア」―姉のモト恋人 動物園 ・石田衣良「透明のボタン」―20年来の幼馴染 ジャージ ・市川拓司「卒業写真」―ふたりの渡辺君 ...
短編集が読みたい、という父のリクエストに選んでみた。 (そして貸した後に自分は読んだ) まるでドラマのような恋愛小説短編集。 ・伊坂幸太郎「透明ポーラーベア」―姉のモト恋人 動物園 ・石田衣良「透明のボタン」―20年来の幼馴染 ジャージ ・市川拓司「卒業写真」―ふたりの渡辺君 時効のない恋の秘密 ・中田永一「百瀬、こっちを向いて」―人間レベル2 演技 ・中村渡「突き抜けろ」―全部決めちゃえばいいのよ 鍋 ・本多考好「Side walk Talk」―最後の遅刻 香水 わたしが好きなのは市川拓司かなー。女子がかわいい。
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2010.07.10 (55) 透明ポーラベア(伊坂幸太郎) なんか雰囲気が村上春樹そっくり、村上春樹も好きだからいいけど
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めずらしく甘々なものを。 読みなれているせいか最初の二人と最後の一人がすきでした。あっさりめというか… とくにやっぱり伊坂氏はすきだなあ、という感じ。たしかにこの中ではいちばん好きだな。
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