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鋼鉄都市 の商品レビュー

4.2

93件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2022/08/30

執筆された時代を考えればその先見性が凄まじいことがわかる。ミステリとしては完全ではないが、 人間とロボットのバディものでありながら、単純な人間対ロボットの構造にならないのが良い。 作中ではあくまでロボットは人間に使役される存在でしかなく、ロボットもそれに違和感を抱かない。 どちら...

執筆された時代を考えればその先見性が凄まじいことがわかる。ミステリとしては完全ではないが、 人間とロボットのバディものでありながら、単純な人間対ロボットの構造にならないのが良い。 作中ではあくまでロボットは人間に使役される存在でしかなく、ロボットもそれに違和感を抱かない。 どちらかと言うと人間の可能性に希望を抱く内容になっている。 巨大なシステムに対する人文主義的な反抗を起こすのは過去の文明を愛する懐古主義者であり、彼らはロボットをすすんで使役することになる未来が示される。

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2022/08/27

2022年8月26日、 新宿ブックファーストにて購入 (数年ぶりに新品で本を買った) 読み始めてまず気づいたのは「なぜここが平仮名なのか」

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2022/06/30

2015-05-23 に読んでた、7年前... 2022-06-29 再読、なんとなく読んだことがあるような気がしてたけどほんとに読んでた。 なのに面白く読めた。星3つにしてたけど星4つにする。 ファウンデーション読んだ時にダニールオリバーでてきて見た気がしたんだ読んでたよ。

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2022/06/27

前半難しかったけど後半とラストのたたみかけがよかった。いろんな作品に使われてるなーと思う箇所も多く面白い

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2022/06/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

おもろ〜い 最初何が何だかわからんくて読めるかな?と思ったけど、ダニールが出てきてからもうどんどん面白くなって読んでた ロボットと人間…異人種、異種、年齢差やらのバディモノ大好きだから助かった よく思うけど、海外ってロボットとかアンドロイドにあたりめちゃ強い人間の表現多いよな〜 染み付いたキリスト教の教えからか人に近いロボットの制作…禁忌!てきな発想あるんかな 日本て、ロボット作品多いし、割と身近にペッパーくんやらアイボやら色々おるから人類の友人♪感あってあんまし強く当たる人おらんのでは…?と思っちゃういつも あんまりミステリーは読んでこなかったから、定番なのかも知らんけど主人公の気付きのモノローグ書かずに物語が進んでいくのが新鮮だった。 最後に怒涛の解決話よ サートン博士がただかわいそう〜 全ての解決がタイムリミット有で明かされるのが緊迫感あった 腕組んででてったの仲良くて良かった ギャルじゃん 早速続編読みたい気持ち 追記 ラストのダニールのセリフ腑に落ちて無かったんだけど、行け!二度と罪を犯すなはベイリが語ってくれた清書の引用だったのね 気付かされた すごい良いエンドや…

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2022/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アイザック・アシモフのロボット三原則をテーマにした作品群のうちのひとつ。先日われはロボットを再読したばかりでかなり期待していたが、本書は1970年代に翻訳出版されたものであり、訳文が読みにくく、思っていたほど良さを感じることができなかった。 ロボット嫌いの刑事ベイリーと宇宙人の配下のロボットであるダニールがバディを組んで事件に当たるストーリー。ベイリーのダニールに対する感情が次第に変化していく点が見どころとの触れ込みだったが、個人的にベイリーの思想や感情がなかなか掴めなかった。人間だけあってコロコロと感情や物の考え方が変化するが、何を受けてそうなったのかが読み取りにくい。全編通して聖書の引用が散見されるが、キリスト教に馴染みがないため引用の意図や言わんとするところを察せなかったのは残念。また要所要所の訳文が古いこともあり、全体的に野暮ったい印象を受けた。 われはロボットでは舞台の成り立ちよりも個々の人間の感性やロボットとの関係というミクロな視点の連作だったため古さを感じることはなかったし、それに加えて新訳であることも大きかったのだろうと今になって思う。本作は世界観を見せている箇所が多いため、流石に時代を感じてしまう。また単なる殺人の背景仕組まれた大きな話……をしているため、大味に感じた。 とはいえ時代を考えると、この当時に書かれたSF作品としては驚異的な先見である。 終盤、ダニールが本日には立つと告げたときベイリーが今日が終わるまであと1時間半ある!ととんちのようなことを言い出し無事ダニールの助力を取り付けるシーンが好き。アシモフもこのシーンを思いついたときは楽しかったのではないかと思う。 続編は新訳が出ているため、そちらを読みたい。

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2022/03/23

SFとミステリの融合。長セリフでの説明多い印象。ミステリは詳しくないが、そういうものなのかな? とはいえセリフの内容は事件の謎解きそのものよりも、哲学的だったり政治的な解釈がけっこう多い。 地球上には宇宙人の居住区と地球人の居住区がドームで遮断されており宇宙に入植したかつての地...

SFとミステリの融合。長セリフでの説明多い印象。ミステリは詳しくないが、そういうものなのかな? とはいえセリフの内容は事件の謎解きそのものよりも、哲学的だったり政治的な解釈がけっこう多い。 地球上には宇宙人の居住区と地球人の居住区がドームで遮断されており宇宙に入植したかつての地球人は宇宙人と呼ばれている。人類がそれぞれ遮断された空間で、全く違う価値観に基づいて暮らしている。 そして、それを跨いだ殺(宇宙)人事件が起きる事により、互いの価値観の摩擦が起こり、政治的な陰謀が露わになる。 そういう点が1番の面白みであったと思う。 今の社会に置き換えて見ても、一つの国家が一枚岩でなく様々なイデオロギーや利害が複雑に絡み合っている点では共通しているし、何より時代が変わろうと変わらない人間という不確かな存在が中心にあるからこそ空想科学的小説は面白い。 楽しかったのが人間そっくりなロボットのダニールの人工知能的な思考回路を想像してみること。価値観の違いに振り回される。ラストにかけて楽しみが増した。 ついでに他の方も書いていたブロマンス的な部分はわたしは良かったと思う。強いのに従順、合理的すぎて融通効かないロボットのダニールと、くたびれ気味の刑事ベイリという水と油のコンビが、ときたま息が合う瞬間にはキュンとしてしまった。 続編は新訳で読みたい。

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2021/11/14

池澤春菜さん推薦 なにこれレベル1 未来のドーム都市で起こった殺人事件を捜査するのは人間とロボットのコンビ ロボット×ミステリー イライジャ・ベイリとR・ダニール・オリバーの関係性が「尊い」を通り越して「TE〜TE」

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2021/08/03

巨匠の名声を決定的にしたSFミステリーの傑作。地球人の刑事とロボットの相棒が宇宙人の殺人事件に挑む。ロボット工学三原則に基づく論理展開や未来社会の設定はSFとして魅力的だが、読んでいる感覚はミステリー小説のそれに近い。最初は不承不承組んだコンビが少しずつ信頼関係を築いていくあたり...

巨匠の名声を決定的にしたSFミステリーの傑作。地球人の刑事とロボットの相棒が宇宙人の殺人事件に挑む。ロボット工学三原則に基づく論理展開や未来社会の設定はSFとして魅力的だが、読んでいる感覚はミステリー小説のそれに近い。最初は不承不承組んだコンビが少しずつ信頼関係を築いていくあたり、王道の刑事モノを感じさせる。とはいえ、「地球は80億の人口過剰で、もう宇宙開拓に乗り出すしか人類の助かる道はない」という世界観が、2021年現在の我々にとってリアルに感じる部分もあり、宇宙人によって地球人が生き延びるための啓発と援助を受けるという背景にはSFらしい感動があった。その他、1953年の小説だが、今もって考えさせられる内容を多数含んでいるのは驚きだ。

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2021/04/12
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主人公と妻の名前で何ページも使ってたからそちらに気を取られてて脳波分析で本部長に殺人はできないってセリフにだまされた さらっとやるよなーすごいや 宇宙人と言ってるけど昔地球から外へ出ていった人たちで、地球にすんでるのは置いてかれた人たちということだよねきっと 姿が同じだし世話を焼こうとしてるし カースト制度や閉じた村みたいな状態なのがおもしろい 酵母肉とか 最後までダニールは無表情なのかなと思ったらラストでちょっとわかりあえててよかった

Posted byブクログ