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二都物語(下) の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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2010/07/06

ディケンズとしては歴史的な事件や理念信念といった類いを描くよりも、個々の人間達の感情表現や「こんな風に絡み合っていたんだ」というような意表をつく人間関係を描くことで、推理小説を読むような意外感、種明かしの楽しみを描きたかったのかも知れません。 結果的により多くのことを描こうとして...

ディケンズとしては歴史的な事件や理念信念といった類いを描くよりも、個々の人間達の感情表現や「こんな風に絡み合っていたんだ」というような意表をつく人間関係を描くことで、推理小説を読むような意外感、種明かしの楽しみを描きたかったのかも知れません。 結果的により多くのことを描こうとして大活写的になったのか... 【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】 http://www.prosecute.jp/keikan/049.htm 【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】 http://prosecute.way-nifty.com/blog/2009/05/49-d9f0.html

Posted byブクログ

2010/03/09

パリに革命の火が燃え上がる。ルーシーと結ばれて幸せな生活を送るダーニーに、かつての忠実な召使いから救いを求める手紙が・・・。運命に導かれるようにフランスへ向かった先で捕えられ、死刑の判決を下されるダーニー。刑執行の日、彼の目の前に現れたのは──。 流血を伴う革命というものがいか...

パリに革命の火が燃え上がる。ルーシーと結ばれて幸せな生活を送るダーニーに、かつての忠実な召使いから救いを求める手紙が・・・。運命に導かれるようにフランスへ向かった先で捕えられ、死刑の判決を下されるダーニー。刑執行の日、彼の目の前に現れたのは──。 流血を伴う革命というものがいかに人々を狂わせるか、ある意味でそれは貴族による支配以上の恐怖があるのではないかと、読みながら感じた。 物語の終盤ではそれぞれの人物が抱える過去などが明らかになり、チャールズの死刑執行の日にカートンがとった行動は、涙なくして読めるものではなかった。 『大いなる遺産』と同様、何度でも読み返したくなる作品。

Posted byブクログ

2009/10/04

シドニー・カートンのニヒルっぷりがかっこいい!常に冷めているふりをしながら、愛する人のためにこの世でもっとも尊い行為にいたる彼の姿に感動。処刑場に向かう途中、貧しい少女と心通わせるシーンがとても素敵で印象に残った。

Posted byブクログ