泳ぐのに、安全でも適切でもありません の商品レビュー
痛くて甘美で強烈な恋愛短編集。ここに出てくる女性達のような生き方は自分や身近な人達で経験がないけれども、何か共感してしまったり心が痛くなってしまう部分があるのは恋愛感情には普遍的な面があるからかな。 最後に著者のあとがきを読むとばらばらの女達の物語がひとつに集約していく感じがする...
痛くて甘美で強烈な恋愛短編集。ここに出てくる女性達のような生き方は自分や身近な人達で経験がないけれども、何か共感してしまったり心が痛くなってしまう部分があるのは恋愛感情には普遍的な面があるからかな。 最後に著者のあとがきを読むとばらばらの女達の物語がひとつに集約していく感じがする。読後感を携えたままあとがきを読むことをオススメ。
Posted by
いろんな生き方、考え方があるなあ。 この先この人はどう生きていくんだろうと続きを考えちゃうような一冊。
Posted by
恋愛の食の織り混ぜかたがお洒落。 芯が強く、猫のようにしなやかな、果実みたいに甘く、果汁があふれでてしまいそうな女性像が一貫して印象に残る。
Posted by
江國さんの恋愛小説は、どこか外国の物語みたいで、うっとりしてしまう。主人公の女性たちは、王道を歩けず、不安定だけども、柔らかくて、素直で、憧れ。
Posted by
10篇の、男と女の、愛の話。 さらっとしていて爽やかで、とても読みやすいのだが…結構重たいことも書いてある。 この前に読んだくちなしでも思ったが、外から見て幸せそうに見えなくても、本人たちにとっては幸せで、ありのままが良くて。 愛することと幸せは、決して同じではないんだろうな...
10篇の、男と女の、愛の話。 さらっとしていて爽やかで、とても読みやすいのだが…結構重たいことも書いてある。 この前に読んだくちなしでも思ったが、外から見て幸せそうに見えなくても、本人たちにとっては幸せで、ありのままが良くて。 愛することと幸せは、決して同じではないんだろうなと思った。 だけど、それはそれでいいのかも知れない。中には、褒められたことではないものもあるけれど、色々な形があってもいいのかも知れないと思った。
Posted by
様々な女性目線で描かれた短編集。 短編としてもとても短く、すぐ読める。 こんなに短いのにそれぞれの女性たちの 溢れ出る愛情や、寂しさ、現実、幸福、絶望が伝わってくる。 まるで詩のようだと感じた。 とても美しい詩。 全て読み終わったあとの 江國香織さんの解説でまた深く染みた。
Posted by
短編集。なんなんだろうなぁ、この感じ。不思議な関係の男と女、なぜ別れない?なぜこの男と一緒にいるの?この二人は何?と感じて、不可解すぎて他の作者の話だったら放り出すかも知れないのに、何故か江國香織作品だと最後まで読んでしまう。
Posted by
久しぶりに読んだけれど、覚えている。 やっぱり、うんとお腹をすかせてきてねがすき。 身体がおなじものでできているって。 ずっとすごくすきな話。 今日は、十日間の死もすき。
Posted by
淡々としていて、それでいて濃い「愛」を描いた短編集。人生は泳ぐのに安全でも適切でもなくてもないけれど、そこで確かに泳ぐ人たちがいて、それはとても幸福で愛おしいことだ。
Posted by
10人の女性の恋愛、生き方について描いた短編集。 不倫だったり、純粋な恋愛で共感はできないが、 こういうの恋愛、生き方があってもいいな〜と感じた。 それぞれは短いが、全て濃い作品。 個人的には『動物園』と『犬小屋』が好き。
Posted by