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泳ぐのに、安全でも適切でもありません の商品レビュー

3.5

346件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/04/02

最近読んだ小説の描写と何か違う。なんか個性的な文 眉を吊り上げるって言葉が多く出てきた めんどくさい。それだけで済んでしまう感情を、掘り下げて描写している。感情一つ一つを綺麗に描写していると思った

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2024/02/28

自分の思いに自由に生きること。 泳ぐのに、安全でも適切でもない場所にいるには、幸せな瞬間と引き換えに苦しいことやせつないことがあるけれど、それでもそれを選ぶ潔さに心がキリッとしまります。

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2024/02/14

こんなにも正直で、自分の感情を理解してる女性たちを、情景を圧倒的に魅力的に表現して想像を唆る江國さん。 愛ってやっぱり魅力的。情熱的 瞬間の集積が時間であり、時間の集積が人生であるならば、私はやっぱり瞬間を信じたい。 まさに。

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2024/02/09

様々な愛の形が書かれていました。 どれも軽やかでどこか爽やかさがあって、でも情景が浮かんでくるようで、どこかにいるんだろうな、と思えるような主人公たちが素敵でした。 『うんとお腹をすかせてきてね』が1番好きです。 好きな人と食べるご飯、美味しいよね。

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2024/02/07

十作の短編が入っており、その全てが不思議な潔さを感じさせる。大人の女性達の何か諦念の先にある達観の境地と言うか、表現が難しいが、とにかく美しいものを見たという感覚だ。泳ぐのに安全でも適切でもないってことは、遊泳禁止ってこと?違う?でも、それって誰の判断で?そもそも安全だから泳いで...

十作の短編が入っており、その全てが不思議な潔さを感じさせる。大人の女性達の何か諦念の先にある達観の境地と言うか、表現が難しいが、とにかく美しいものを見たという感覚だ。泳ぐのに安全でも適切でもないってことは、遊泳禁止ってこと?違う?でも、それって誰の判断で?そもそも安全だから泳いで良いですって言われないと泳がない。いや、泳げない。自分の人生なのに?他人の人生に責任を持たない外野は、この小説の主人公達に批判的な見方をするだろう。彼女達は決して刹那的な恋愛や性を愉しみ生きた訳ではない。自分の人生の水場に飛び込み、純粋な愛に生きただけである。

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2024/01/07

大人の女性になった気分になれる。共感もできるし否定感もある。特になにも起こらないけど、日常の雰囲気が感じられてよかった。

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2023/11/30

恋愛小説は得意ではないけど、やはりこの人の言葉選びは好き。なにか大切なことを思いだすような言葉遣い。 うんとお腹を空かせてきてね、が話としては好きだったけど、りんご追分の言葉遣いも好きだった。現実が非現実のように感じたり非現実が現実のように感じたりすることってあるよね。

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2023/11/22

高校生の時に、読んだ一冊をまた読み返してみました。色々な女性の色々な恋愛模様。 大人になって読むと、また違う一味。 色々な生き方、恋愛があっていいと思いました。

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2024/09/16

本が好きな女性であれば一度は通る女流作家、江國香織。意表をついたタイトルで 読者をつかみ、 肉食系女子を登場させながらも、フランス映画のようなアンニュイを漂わせるその江國ワールドが散りばめられた短編集です。 タイトルの『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』 という言葉は 、作...

本が好きな女性であれば一度は通る女流作家、江國香織。意表をついたタイトルで 読者をつかみ、 肉食系女子を登場させながらも、フランス映画のようなアンニュイを漂わせるその江國ワールドが散りばめられた短編集です。 タイトルの『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』 という言葉は 、作者がアメリカの海岸で見た、立て看板の言葉。危険です、ということ。そんな危うい愛の海を泳ぎきれるのかどうかわからない 主人公たちの生と性‥。 水が合う、という言葉があるが江國作品の描く男女の多くは「体(セックス)が合う」ということを軸に添えています。 そこが江國作品の好き嫌いが二分するところかもしれません。 この本の中の『うんとお腹ををすかせてきてね』の女性が、自分の夫や恋人のそばにいたら、確実に奪われる(苦笑) 悔しいけれど、そういう読み方も出来るのが著者の作品です。 第15回 山本周五郎賞受賞作

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2023/10/22

生き方がぎっしりと詰まってたそんな一冊だった。 どんな生き方も断も考え方も正解なんてなくて、逆に間違った断一つで良かったものが全部崩れたり、 どうってことない判断の一つで全てが好転したり。 本当にこの世の中って生きづらいものなんだよ。 この題名の意味がよくわかる。 この世は生きて...

生き方がぎっしりと詰まってたそんな一冊だった。 どんな生き方も断も考え方も正解なんてなくて、逆に間違った断一つで良かったものが全部崩れたり、 どうってことない判断の一つで全てが好転したり。 本当にこの世の中って生きづらいものなんだよ。 この題名の意味がよくわかる。 この世は生きていくのに安全でも適切でもない場所 なんだよ。 だから悩んで壁に当たるなんて当たり前なのかもしれないね。 だとしても悩みが多すぎる この人生に私は今絶望しているよ。 泳ぐ気力もない。

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