1,800円以上の注文で送料無料

泳ぐのに、安全でも適切でもありません の商品レビュー

3.5

346件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    102

  3. 3つ

    128

  4. 2つ

    29

  5. 1つ

    5

レビューを投稿

少し歪に見える恋愛短…

少し歪に見える恋愛短編集。でも、恋愛感情って少しおかしいからこれで良いと思えた。

文庫OFF

おすすめ!

第15回「山本周五郎賞」を受賞した短編集。特に大きなドラマも大胆な結論もないのに、読み終えた時に、しんしんと痛い切なさが残ります。さらりと読めるけど、奥が深い。江國作品が初めての人にも、お勧め!

yama

2024/11/22

喪失…って感じ。 不倫はやっぱりせつない。 幸せなようでもやっぱり読んでて、悲しい。 動物園は子供が邪魔者扱いされてるようで悲しい。 犬小屋はナゾ。

Posted byブクログ

2024/10/14

2002年第15回山本周五郎賞 2002年直木賞候補作 一冊に10本の短編集 泳ぐのに、安全でも適切でもありません そんな人生を自ら選択しているような十人の女性達の物語 女達は自由に泳ぎ 男達は淀みにはまっている 重松さんがモラルの代表なら 江國さんがインモラルといったとこ...

2002年第15回山本周五郎賞 2002年直木賞候補作 一冊に10本の短編集 泳ぐのに、安全でも適切でもありません そんな人生を自ら選択しているような十人の女性達の物語 女達は自由に泳ぎ 男達は淀みにはまっている 重松さんがモラルの代表なら 江國さんがインモラルといったところ とはいえ、小気味良い文章で 不確かな男女を悪気なく書いてしまう 十編とも背景も関係性も違った作品集なのだけど 結局は、愛情に偏った生活の中の曖昧な関係の性 ただし 不快な訳ではなく 時折読みたくなる 必要な小説なのだと思う

Posted byブクログ

2024/10/05

はあ〜最高。 暑い日の乾いたからだがおみずを飲んでいるみたいにごくごく読める。 今のわたしはきっとどうしようもなく恋がしたくて、でも恋をすると心が疲れちゃうから、本を読むことで代わりに恋をしてもらってる。 やっぱりあとがきまで、好き

Posted byブクログ

2024/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さらっと読める短編集、それもできれば恋愛ものがいいなと思って手に取った。 期待通り、すべてに男女の関係が描かれている。 どれもこの世界のどこか、社会の片隅にいるであろう人の有様を、ほんの一掬い切り取ったような話。 匂いや温度が伝わってくるような描写が、読んでいるこちらの想像をより具体的にさせる。 それ自体はとても楽しく、あっという間に読むことができるぐらいには面白い。 ただ、すれた男女関係ばかりで(平たく言えば嫉妬や不倫)妙に疲れてしまった。 ピュアな恋愛を読みたい~!と思っている時に選ぶべきではない。 読むときの状況によってかなり感想が変わる一冊。

Posted byブクログ

2024/07/06

江國香織さんは官能的で五感を刺激する描写がお上手。オチがなくともたまに読みたくなる。特に「うんとお腹をすかせてきてね」が好き。ご飯を食べることの幸福感、好きな人と食べる喜び、同じものでできた体になる感覚…、その特別感。

Posted byブクログ

2024/07/04

直前に登録した二冊も そうだけど、 この本も二十年程前に 一度読みました。 内容はほとんど忘れて しまったけど、 「泳ぐのに、」という このタイトルはずっと 覚えてました。 安全でも適切でもない、 息がつまるほど不埒で 孤独な人生を、 それでもとても優雅に 泳ぐ女性た...

直前に登録した二冊も そうだけど、 この本も二十年程前に 一度読みました。 内容はほとんど忘れて しまったけど、 「泳ぐのに、」という このタイトルはずっと 覚えてました。 安全でも適切でもない、 息がつまるほど不埒で 孤独な人生を、 それでもとても優雅に 泳ぐ女性たちの物語。 一篇一篇はとても短い のに、 それぞれが一滴の香水 のように、 ひととき強い存在感を 放ちます。 やがてふわっと消えて 心地よい余韻を残す。 江國さんは私のなかで 調香師に近い存在かも ・・・ なんて書くと痛々しい ロマンチストそのもの だけど、 でも作品が発表された 当時の時代背景として、 こんなふうに生活感の ない女性像が、 真面目にお洒落とされ てたんですよね。

Posted byブクログ

2024/04/14

この本の中の「リンゴ追分」という掌編の中にこんな文章がありました. グラウンドの角を曲がったとき,いきなり音が破裂した。トランペットだった。あたり一面全部の空気をふるわせて,力強い音が流れた。おそろしくゆっくりの,暴力的なまでに巧みな,「りんご追分」だった。 ・・・・・・・・あ...

この本の中の「リンゴ追分」という掌編の中にこんな文章がありました. グラウンドの角を曲がったとき,いきなり音が破裂した。トランペットだった。あたり一面全部の空気をふるわせて,力強い音が流れた。おそろしくゆっくりの,暴力的なまでに巧みな,「りんご追分」だった。 ・・・・・・・・あたしは動けなかった。どうしてだかわからない。あたしの心臓が泣き始めた。号泣,と言ってもいいような泣き方だった。 by 江國香織 どんなに注意していても,不意打ちはやってくる. なんの前触れもなく,突然に. 構える間もなく,こらえていた気持ちの核心をつかれてしまったら,もうどんな意地も通用しないよね.

Posted byブクログ

2024/04/11

江國作5冊目。今回は短編集、どこかの町のどこにでもいる人たちのちょっと非日常を食い摘んだ様な短編集。犬小屋が個人的に好きだったな、 江國さんってセックスに余程執着があるのだろうか愛=セックス見たいな描写が他作品でもあるんだよね、非現実的な文体だからセックスとのリアル感が癖になって...

江國作5冊目。今回は短編集、どこかの町のどこにでもいる人たちのちょっと非日常を食い摘んだ様な短編集。犬小屋が個人的に好きだったな、 江國さんってセックスに余程執着があるのだろうか愛=セックス見たいな描写が他作品でもあるんだよね、非現実的な文体だからセックスとのリアル感が癖になってるかもしれない。

Posted byブクログ