カレーライフ の商品レビュー
2014年6月26日読了。祖父の死を前にして「大きくなったらカレー屋をやろう」と約束した従兄弟たち、別の道を進みだした5人が祖父の思い出のカレーの元に再び集まる・・・。青春カレー小説。日本-アメリカ(バーモント州)-インド(バラナシ)-沖縄と続くロードムービー的な楽しさもあり、祖...
2014年6月26日読了。祖父の死を前にして「大きくなったらカレー屋をやろう」と約束した従兄弟たち、別の道を進みだした5人が祖父の思い出のカレーの元に再び集まる・・・。青春カレー小説。日本-アメリカ(バーモント州)-インド(バラナシ)-沖縄と続くロードムービー的な楽しさもあり、祖父のカレーの謎を解くミステリでもあり、父親に対する複雑な思い・将来に対する不安を克服していく成長小説でもあり。複雑だけどシンプルで、奥が深いけどありふれていて、馴染み深いけど新しい。「カレー」をテーマにすれば、未熟だろうがとっちらかっていようが「煮込んで味付けすればおいしくなるんだよ」とばかりにほっこりといい小説ができあがる、ということなんだろうなー。700ページを超える分厚い本の割りに、「マジックタッチ」の説明が不足していたり、それぞれの従兄弟の心理描写がいまいち浅かったりと不満もあるが、それ以上の満足感を受ける小説だった。カレー食べたい。
Posted by
カレー好きの私にとってはたまらない本でした。 読みながらスパイスの香りが感じられた(笑) まるで旅行本の様でもあり、私の好きな要素が満載でした。おもしろかった。
Posted by
大学生の時に読んで以来約8年ぶりぐらいに読んだけど、これに関しては言うことは1つだけ「カレー食べよう」
Posted by
カレー好きなら外せない?一冊。 色んなカレーが出てきます。 ページ数多目なので、 文庫本なのに持ち歩きにくかったり...
Posted by
文庫本のくせに1200円。思いっきり分厚い750頁の全てがカレーまみれ。 キッカケは孫たちにカレーを御馳走している最中に亡くなった洋食屋の祖父。「大きくなったら5人でカレー屋をやろう」と誓った小学生だった孫だが、主人公が二十歳になる頃には、それぞれが自分の道を歩き出し始めていた。...
文庫本のくせに1200円。思いっきり分厚い750頁の全てがカレーまみれ。 キッカケは孫たちにカレーを御馳走している最中に亡くなった洋食屋の祖父。「大きくなったら5人でカレー屋をやろう」と誓った小学生だった孫だが、主人公が二十歳になる頃には、それぞれが自分の道を歩き出し始めていた。 従兄弟たちに会うために訪れた富士山麓で、アメリカのバーモント州で、インドで、沖縄で、ひたすらカレーを作り、食べる話です。 面白かったかと問われれば、矢っ張りやや冗長感の方が強かった気もしますが、怪著であり快著でもありますね。 初版が2005年。8年前の本ですが、ネット環境など古さを感じます。そんなだたったかしらん。
Posted by
カレー好きなので、タイトル買いした。 目次にも、美味しそうなカレーメニュー。 小さな頃にカレー屋を開こうと約束した5人のいとこ達。 月日は流れて、祖父の遺した洋食屋の歴史を追い、バラバラになったいとこを集めるために、ケンスケは奔走する…。 アメリカのバーモント州から、インドか...
カレー好きなので、タイトル買いした。 目次にも、美味しそうなカレーメニュー。 小さな頃にカレー屋を開こうと約束した5人のいとこ達。 月日は流れて、祖父の遺した洋食屋の歴史を追い、バラバラになったいとこを集めるために、ケンスケは奔走する…。 アメリカのバーモント州から、インドから、沖縄へ。 カレーにまつわる土地へと飛び回り、行った土地でカレーを作ったり、味わったり。 とにかくカレー尽くしで、旅行も楽しめる、楽しい小説だった。 読書中は、なんとなく、鼻の奥からカレーの香りが…。 あと、やたらお腹がすく一冊。
Posted by
青春小説。 分厚い本で、買う時は一瞬躊躇したものの、読んで見るとすんなり最後まで。 厭味がないほど、真っ直ぐな青春小説なんだな、と思う。 そして、なぜだか夏になると再読したくなる。
Posted by
まさにカレー一色の大盛りカレー小説! 読んでいるとカレーのあの食欲をそそるスパイシーな香りがただよってくるようで、「そうだカレーにしよう」とカレーを頼まずにはいられない。 (あらすじ)きっかけは主人公の父親の遺言。祖父が亡くなった夜に主人公を含めたいとこたちが「大人になったらカレ...
まさにカレー一色の大盛りカレー小説! 読んでいるとカレーのあの食欲をそそるスパイシーな香りがただよってくるようで、「そうだカレーにしよう」とカレーを頼まずにはいられない。 (あらすじ)きっかけは主人公の父親の遺言。祖父が亡くなった夜に主人公を含めたいとこたちが「大人になったらカレー屋を開こう」という話をしていたのを父親は偶然耳にしたところから、主人公はカレー--祖父が作ってくれた「じいちゃんカレー」と向き合うことになる。そして散り散りになったいとこたちを追って、世界を駆け巡る。 読んだ当初から「じいちゃんカレー」に関するい大きなヒントを得てしまうのだが、そこからなぜかアメリカに行く羽目に! スケールはどんどん大きくなり、行き当たりばったりを繰り返しながらカレーを通して自分たちを見つめなおし、成長していくのだ。この成長の道具としてスポーツなどはよく見られるのだが、カレー! さらに成長するだけではなくて、しっかりカレーとも向き合っているのだからまさにカレー小説。カレーを通して、過去を回想し、カレーを通して渾然一体のスパイスの奥深さを知る。 そしてラストになると今まで断片をつなぎ合わせてきたものが、本当につながっていくのが心地よかった。非常に楽しい物語だった。 ああ、カレーが食べたい。
Posted by
タイトルからも分かるように、カレーのお話です。 手を出すのをためらった理由のもうひとつが、ただただカレーを 追いかける話だったら嫌だなってことでした。 目次は全部「○○カレー・△△風」だしね。 でも、これね、家族の物語でもありますよ。 主人公といとこたち、そして祖父、さらには親...
タイトルからも分かるように、カレーのお話です。 手を出すのをためらった理由のもうひとつが、ただただカレーを 追いかける話だったら嫌だなってことでした。 目次は全部「○○カレー・△△風」だしね。 でも、これね、家族の物語でもありますよ。 主人公といとこたち、そして祖父、さらには親たちを繋ぐ物語。 こんだけ長い話になってしまった理由も分かるってかんじ。 死期を目前にした父の勘違いから祖父の洋食屋があった場所に カレー屋を開くことになった主人公が、かつて約束を交わした いとこたちに会いに各地を回り、成り行きと勢いに任せつつも その中で成長していく、そんな青春物語ですね。 もちろん、カレーもたっくさん出てきます。 これ読んでる間、何度カレーを食べたことか(笑) 推理小説にあるような残酷な謎ではなくて、「なぜ?」がいくつか あって、それを解き明かす展開にもなっているので、その点もまた 十分に楽しめるかと思います。 カレー好きの方、自分の道に迷ってる方などには特にオススメかも。 わたくしはまた放浪したい欲求が膨れ上がってきました。 自分の性格ではきっとできないけど。 いとこたちのスピンオフ作品なんてのも書いてくれないかなぁ~
Posted by
洋食屋を営む祖父が死んだ夜。従兄弟たちと「将来みんなでカレー屋をやろう」と誓い合う。 時は流れ、成長した主人公はひょんなことからその夢を追いかけることになり・・・ まったく期待せずにたまたま読んだんですが・・・意外な拾いものというか。面白かったです。 大人になってばらばらになっ...
洋食屋を営む祖父が死んだ夜。従兄弟たちと「将来みんなでカレー屋をやろう」と誓い合う。 時は流れ、成長した主人公はひょんなことからその夢を追いかけることになり・・・ まったく期待せずにたまたま読んだんですが・・・意外な拾いものというか。面白かったです。 大人になってばらばらになった従兄弟を探し尋ね歩いて・・とか祖父の残した「黄金伝説」とかいろいろ話が盛り込みすぎなきらいはあるものの、それを「カレー」という縦糸でうまくまとめきっているような気がします。 それぞれの従兄弟の過去から祖父のカレーがちょっとずつ明らかに・・というのも読んでいた面白かった。結構な勢いでラストまで読んでしまいました。
Posted by