モンテロッソのピンクの壁 の商品レビュー
(2013.10.01読了)(2013.10.01購入) ネコのハスカップの物語です。荒井良二さんの絵に江國香織さんの文章が添えてあります。 絵本ですが、100頁ぐらいあるので、大人向けなのでしょう。 ハスカップはいつも寝ているのですが、ただ寝ているのではなく、夢を見ているのです...
(2013.10.01読了)(2013.10.01購入) ネコのハスカップの物語です。荒井良二さんの絵に江國香織さんの文章が添えてあります。 絵本ですが、100頁ぐらいあるので、大人向けなのでしょう。 ハスカップはいつも寝ているのですが、ただ寝ているのではなく、夢を見ているのです。 夢に出てくるのは、ピンクの壁です。ピンクの壁のある場所は、夢の中で通りかかった人に聞いてみたら、モンテロッソというところです。 目を覚ましたハスカップは、モンテロッソに行くことにしました。 飼い主の婦人に別れを告げて出発します。モンテロッソへ向かうに当たっての心配事は、ライオンの群れに出会うことです。ライオンに出会ったらついていってしまい、モンテロッソにたどり着けないだろう。 ハスカップは、港へゆき、モンテロッソにゆく、またはモッテロッソによる船を捜しました。モンテロッソを通る船は見つかりませんでしたが、モンテロッソの近くまで行く気球研究家を見つけ、連れて行ってもらうことにします。 気球は風に乗りギリシャにつきました。モンテロッソはギリシャと地続きなので、ここからは歩いてゆけるそうです。 いくつもの昼と夜の後に、モンテロッソにつきました。ピンクの壁の場所も捜し当てました。ハスカップは、ピンクの壁の前で、眠りにつきました。 ☆江國香織さんの本(既読) 「夕闇の川のざくろ」江國香織著・守屋恵子画、ポプラ文庫、2008.04.05 「左岸」江國香織著、集英社、2008.10.20 「雪だるまの雪子ちゃん」江國香織著・山本容子画、偕成社、2009.09.00 「真昼なのに昏い部屋」江國香織著、講談社、2010.03.24 「抱擁、あるいはライスには塩を」江國香織著、集英社、2010.11.10 「やわらかなレタス」江國香織著、文藝春秋、2011.02.25 「いちねんせいになったあなたへ」江國香織著・井口真吾絵、小学館、2011.03.06 「犬とハモニカ」江國香織著、新潮社、2012.09.30 ☆荒井良二さんの本(既読) 「レターズ・フロム・ヘヴン」レイチェル・アンダーソン著・江國香織訳・荒井良二絵、講談社、1999/06 「ねんどろん」荒井良二作・絵、講談社、2012/3/29 「なんていいんだ ぼくのせかい」荒井良二作・絵、集英社、2012/11/5 (2013年10月2日・記) (「BOOK」データベースより)amazon ハスカップはうす茶色の猫。寝ているのが大好き。ある日夢で見たピンクの壁…。「その場所こそ、私がどうしてもいかなきゃならない場所なんだわ」それがモンテロッソのピンクの壁。ハスカップの旅のはじまりはじまり。ちょっと愛らしくて、不思議で、ナンセンスな物語。
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[再読] 2012年10月02日 [再読] 2013年4月20日 [再読] 2013年6月10日 うす茶色の体に金茶色の目をした楽天的な性格の猫のハスカップ。 自分のたどり着くべき場所に向かって旅立つハスカップ。 自分はライオン向きだと思っているハスカップ。 いろんな出会いとさよならを繰り返してたどり着くピンクの壁。 ワタシも最後に辿り着くココロの場所が 夢とも現実ともつかないとろけそうな場所だといいな。 読む時によって、幸せなキモチになったり、寂しくなったり。 ハスカップの世界はいつもゆらゆらと幻想的で愛おしい。
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絵本です。文字も大きいです。ほんの数分で読めます。 でも、ほんの数分で読んではいけない作品だと思う。 一ページ一ページ大切にめくって、文章をじっくり読んで、絵をじっくり見つめて、それで初めて味わえる作品だと思います。 私もモンテロッソに変わる場所に、わき目も振らずに突き進める勇...
絵本です。文字も大きいです。ほんの数分で読めます。 でも、ほんの数分で読んではいけない作品だと思う。 一ページ一ページ大切にめくって、文章をじっくり読んで、絵をじっくり見つめて、それで初めて味わえる作品だと思います。 私もモンテロッソに変わる場所に、わき目も振らずに突き進める勇気が欲しいな。
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文章、ひらがなの使い方、絵、構図、色合い、フォント。そして最後の金原さんの血まみれのモンテロッソにいたるまで、全体としてぴったりおさまるような作品だった。絵本らしい絵本であり、絵本らしくない絵本といった印象。
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荒井良二さんの絵本で未読のものがあると知り、読んでみた。 荒井良二さんの絵はとても素晴らしい!どうしたら、こんなにも文章を細部まで解釈し、それを形にできるんだろう、と思う。 でもやはり、江國香織さんの文章が私の頭にはすっきりと入ってこない・・・。どうしてかわからないけれど、この絵...
荒井良二さんの絵本で未読のものがあると知り、読んでみた。 荒井良二さんの絵はとても素晴らしい!どうしたら、こんなにも文章を細部まで解釈し、それを形にできるんだろう、と思う。 でもやはり、江國香織さんの文章が私の頭にはすっきりと入ってこない・・・。どうしてかわからないけれど、この絵本を愛する大人気作家さんの文章が、小説も、絵本も、翻訳も苦手。ストーリーは好きで伝わるのだけれど、言葉の選び方が単純な私の脳みそにマッチしないのだと思う。そのことをとてもはっきりと自覚できたという意味で、衝撃の1冊となった。
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ぽかぽかあたたかくて、しあわせで、優しいきもちになれる本。ハスカップの意志の強さと行動力、わたしも見習わなくちゃ。江國さんの丁寧な文章と独特の世界観を楽しめた一冊でした。
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モンテロッソへ モンテロッソへ モンテロッソへ行かなくちゃ。 ナンセンスだとわかっていても、行きたい場所がある 理由なんかなくったって、行きたい場所がある そのために犠牲にするものがあったとしても行きたい場所がある ちょっとやそっとじゃへこたれず、行きたい場所へ。 勇気をもら...
モンテロッソへ モンテロッソへ モンテロッソへ行かなくちゃ。 ナンセンスだとわかっていても、行きたい場所がある 理由なんかなくったって、行きたい場所がある そのために犠牲にするものがあったとしても行きたい場所がある ちょっとやそっとじゃへこたれず、行きたい場所へ。 勇気をもらった1さつでした。
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江國さんの絵本とも呼ぶべき、美しい絵(荒井良二さんの絵)の、お話。 江國さんの絵本といえば、「ぼくの小鳥ちゃん」も好きでしたけど。 モンテロッソにあるはずのピンクの壁を探しに旅立つ、メス猫のハスカップ。 こんな名詞並べられたら、とても読まずにはいられない。 江國さんの並べる...
江國さんの絵本とも呼ぶべき、美しい絵(荒井良二さんの絵)の、お話。 江國さんの絵本といえば、「ぼくの小鳥ちゃん」も好きでしたけど。 モンテロッソにあるはずのピンクの壁を探しに旅立つ、メス猫のハスカップ。 こんな名詞並べられたら、とても読まずにはいられない。 江國さんの並べる単語の音が、とても心地よい。
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誰しも「どうしても行かなければならない場所」があるのかな。 それが、最後の場所になるのかな。 イラストがすごく素敵。
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もぉーこれかわいすぎる。 夢みたいなゆめのおはなし。 ふわっふわでしあわせーがにじみでてあふれでてる 最後の金原ひとみさんのエッセイも本文とは180度変わり、毒々しくってすき。
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