隣りの女 の商品レビュー
「胡桃の部屋」と絶筆となった「春が来た」が良い。人生の孤独や幸せが小粋であざやか。やっぱり読んでいて、ドラマで見たいと思わせる。聖徳太子札やピンクの電話が登場するのが昭和だなー。私には新鮮だった。
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純粋で普通の女でさえも、女は時に壁をひょいと飛び越えて男の知らない所へ軽々といくことができる。戻ってくる鈍感さ、図太さもまたしかり。「春が来た」のある家族に男が一人入っただけで、そこの女たちを女として自覚させるのに十分であることを証明している。女のかわいさ、強さを描くのがうまい。
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平凡なサラリーマンの妻が内職のミシンがけをしながら、隣の部屋から聞こえてくる声に耳を澄まします。 女を谷川岳になぞらえて聞こえてくる会話はとても官能的。
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短編集。どれもなかなかよいです。 表題作の隣の女は、官能的な情景の描写が上手い。向田さんにしか絶対出来ないと思う。
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