隣りの女 の商品レビュー
向田邦子さんの良さを知った一冊となりました。 代表作「隣の女」も好きですが、「胡桃の部屋」はやっぱり 外せないです。
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人間の心の底辺にある薄暗い気持ちが自然と描かれていた。「冬の運動会」や「あうん」、「阿修羅のごとく」のイメージとはまた違う感じだけど人間らしさが出てる気がする。NHKで放送されている『胡桃の部屋』も収録
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久々の向田邦子! 独身の時と違い、それぞれの女の立場がよりわかる世代になり、趣がありました。知らない男と全く違う世界に行きたいって、わかるような。。。
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あまり人にはお勧めできない話だなと思った。それはこの本が面白くないからじゃなくて、あまりにも読み終わったあと切なくて悲しい気持ちになったからだ。こんな恋なら知らないほうがいいんじゃないか。そうとさえ思うのだが、そんな恋もここでは大切なものとして描かれている。本音を押し殺す女と、本...
あまり人にはお勧めできない話だなと思った。それはこの本が面白くないからじゃなくて、あまりにも読み終わったあと切なくて悲しい気持ちになったからだ。こんな恋なら知らないほうがいいんじゃないか。そうとさえ思うのだが、そんな恋もここでは大切なものとして描かれている。本音を押し殺す女と、本心の見えない男。そんな男女が織り成す恋はどれもほろ苦くて危うい。 向田邦子のエッセイのユーモアあふれる潔い感じが好きで読み始めた本作だったが、あのユーモアと潔さの影には笑って自分をはげましたい、桃子のプライドのようなものがあったのかなと思った。そのプライドは胸が苦しくなるほど孤独で純粋で綺麗だなと思う。
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薄い壁を通して、隣りのスナックのママが男を連れ込んでいる音が聞こえる。ミシンで内職をしながら、壁に耳をあててそれを聞くサチ子。~『隣りの女』。女のもとに行ってしまった父親の代わりに家族4人を守ろうと恋もせずに、肩肘張って精一杯やってきた桃子。でも知らない内に空回りしていた~『胡桃...
薄い壁を通して、隣りのスナックのママが男を連れ込んでいる音が聞こえる。ミシンで内職をしながら、壁に耳をあててそれを聞くサチ子。~『隣りの女』。女のもとに行ってしまった父親の代わりに家族4人を守ろうと恋もせずに、肩肘張って精一杯やってきた桃子。でも知らない内に空回りしていた~『胡桃の部屋』。 なんだかどの短編もちょっともの哀しい。
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あぁ・・・・・。 思わず声が漏れちゃう。 そう来たか。うまい。 向田さんの小説を読んでいると、小説って人間を描くことなんだって思う。
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なんでこんな表紙なんだろう・・・ ちょっと怖い。 内容は読みやすい。 男女の微妙な関係の描き方がうまい!!
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「胡桃の部屋」が個人的には面白かった。その次の「春が来た」も。 どこにでもありそうな、誰にでもありそうなドラマ。それをこうして描ける著者はすごい。
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どんなことをしたって、地に足がついているからいいです。 古きよき時代の生活に密着した話っていう感じがします。
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-機械の癖にミシンを掛ける女よりも率直に女の気持ちをしゃべってしまう- この一節を読んで、幸田文の「台所のおと」を思い出した。なんだか似ている。二人とも、日常の中での男女間の心の動きを微細におっていて、しかも、弱さとか、狡さ、後ろめたい、と思うようなことをビシビシ攻めてくる。結...
-機械の癖にミシンを掛ける女よりも率直に女の気持ちをしゃべってしまう- この一節を読んで、幸田文の「台所のおと」を思い出した。なんだか似ている。二人とも、日常の中での男女間の心の動きを微細におっていて、しかも、弱さとか、狡さ、後ろめたい、と思うようなことをビシビシ攻めてくる。結婚とか、家族とか、誰かと一緒に暮らす面倒くささと愛情というものがリアル。読んで安心するというか、結婚ってそんなもんよ、と思えるのでは?
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