樽 の商品レビュー
アリバイ崩しミステリーの古典。前半で検証されたアリバイが、後半崩されて行くので、後半は倒叙ミステリー風になる。前半と後半で「怪しい奴」が異なるため、その人物の印象も変わるのが面白い。謎解き自体は単純。
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これもパスワードからの影響。 これはマコトが読んでいたと思う。 最初の方は内容理解ができなくて、何度も読んでは想像、読んでは想像と頑張っていました。 ラストはなかなか衝撃的だったなぁ・・・・
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ロンドンの波止場では汽船ブルフィンチ号の積荷おろしが始まった。ところが、四個の樽がつり索からはずれて、下に落ちてしまった。その樽の一つから、金貨と死人の手が現われたのだ! 捜査はドーヴァー海峡をはさんで英仏両国にまたがり、探偵の精力的な活動が始まる
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クロフツのデビュー作であり、代表作。あらためて読んでみて、思っていた以上に良く出来た作品だと感じた。 探偵が地道に捜査をしてアリバイを崩す形はこの一作目で出来上がっているとも言える。第一部では、樽から発見された死体、行方知れずになった樽の捜索、そしてフェリックスも知らされる真相、...
クロフツのデビュー作であり、代表作。あらためて読んでみて、思っていた以上に良く出来た作品だと感じた。 探偵が地道に捜査をしてアリバイを崩す形はこの一作目で出来上がっているとも言える。第一部では、樽から発見された死体、行方知れずになった樽の捜索、そしてフェリックスも知らされる真相、とテンポ良く話が進み、読者を引き込む。この小説の欠点は第二部だと思うのだが、パリでの捜索では捜査の状況をまとめる場面が何箇所か出てくるが、それがまどろこしく、なおかつ2つの樽の動きが分かりづらく読者を混乱させる。第三部は新たなる探偵の出現でいっきに解決に向かうのだが、話の展開的にも第二部はなくしても良かったのではないかと考える。結局、すべての話を通じて3人も探偵があらわれる必要もなく、クロフツもそう考えたのかどうかは知らないが、これ以降の作品では主に活躍する探偵は1人に絞られている。それにしても、よく考えると もう一つの樽が動いていることに探偵達が気が付かなければ、いきなり犯人に 辿り着いてしまうのでは?五十二ポンド十シリングという数値に何か意味はあったのだろうか?
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