樽 の商品レビュー
アリバイものの原点となった路標的名作だそう。なんとも丹念で泥臭く緻密。地味だけれどもこれぞ推理小説。初版は1965年!
Posted by
何か推理小説を、といわれて思い出したクロフツの名作。小学校6年の時に夢中で読んだ記憶だけが残っているが、詳細を忘れたので再読したいと思っている本。今でも色褪せてないだろうか。
Posted by
ロンドンの波止場では汽船ブルフィンチ号の積荷おろしが始まった。ところが、四個の樽がつり索からはずれて、下に落ちてしまった。その樽の一つから、金貨と死人の手が現われたのだ! 捜査はドーヴァー海峡をはさんで英仏両国にまたがり、探偵の精力的な活動が始まる。緻密冷酷な犯人をたどってアリバ...
ロンドンの波止場では汽船ブルフィンチ号の積荷おろしが始まった。ところが、四個の樽がつり索からはずれて、下に落ちてしまった。その樽の一つから、金貨と死人の手が現われたのだ! 捜査はドーヴァー海峡をはさんで英仏両国にまたがり、探偵の精力的な活動が始まる。緻密冷酷な犯人をたどってアリバイ捜査の醍醐味を描く代表的傑作。 聞き込み、証拠探し、アリバイ崩し……現在では簡単にわかることも、この時代には足で調べるしかない。 イギリスとフランス、さらにはベルギーまで、列車で移動しての捜査です。 イギリス側のバーンリー警部とフランス側のルファルジュ警部のコンビがとってもがんばって捜査するのに、最後の最後で探偵のラ・トゥーシュが解決してしまう。 これまでの登場人物は出てきもしません。 なんだかちょっとかわいそうかも。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ロンドンの波止場に下ろされた樽。樽の中から落ちた金貨と中から現れた死体と思われる手。担当職員が上司に報告に行く間に持ち去られた樽。ロンドンに住む画家フェリックスが隠し持つ樽。ル・ゴーティエ氏から投資の分け前が入っているという樽。樽の中から現れたポワラック夫人アネットの遺体。捜査に当たるスコットランドヤード・バーンリー警部とパリ警視庁ルファルジュ警部。2つの樽の秘密。ポワラック氏のアリバイとフェリックスの逮捕。ラ・トゥーシュの捜査。 2011年7月21日読了
Posted by
ロンドンの波止場に樽が届く、その樽は他の物とは、あきらかに作りが頑丈であった、荷下ろしの際落としてしまったが 大事にはいたらず少し角が割れた程度だった。しかしそこから見えた物は…コインと女性の腕だった。 読み応え…あり! シャーロック・ホームズとか好きな人ならいいかも… 手がかり...
ロンドンの波止場に樽が届く、その樽は他の物とは、あきらかに作りが頑丈であった、荷下ろしの際落としてしまったが 大事にはいたらず少し角が割れた程度だった。しかしそこから見えた物は…コインと女性の腕だった。 読み応え…あり! シャーロック・ホームズとか好きな人ならいいかも… 手がかりが見つかるたびに、それの説明が長いような気がしました。推理が二転三転せずに最後まで通してくれたところは、読んでいて気持ちよかったです。
Posted by
再読。アリバイ崩しものの古典にして代表作。二転三転する探偵役たちが「樽」の複雑な移動を追い、次々と謎を解決していく展開がスリリング。読みなおして気づいたのは、けっこう暢気に捜査してること。セーヌの川下りとかしてるしw。まるでちょっとした観光案内。旅情ものの古典でもあるのかな。
Posted by
ロンドンの波止場に到着した1つの樽。その中から、金貨と人の手が現れた。樽をめぐりパリ、ロンドンの探偵たちが精力的に活動する。 アリバイ崩しの原点言われる作品。地味といえば地味な作品。主に捜査する探偵たちの行動が地道だというのがあるからかもしれない。しかしアリバイ崩すだけで終わ...
ロンドンの波止場に到着した1つの樽。その中から、金貨と人の手が現れた。樽をめぐりパリ、ロンドンの探偵たちが精力的に活動する。 アリバイ崩しの原点言われる作品。地味といえば地味な作品。主に捜査する探偵たちの行動が地道だというのがあるからかもしれない。しかしアリバイ崩すだけで終わっているわけではない。物語としてそれだけおもしろいということ。
Posted by
内容は最高に面白いんだが、英語の教科書みたいな訳なのが残念……。 (昔の小説だからかもだけども。) 新たに訳してほしい作品です。 映画化されないのも不思議。ヨーロッパ跨ぐからかなぁ。
Posted by
圧倒的な筆力で読ませるフーダニットの本格派。 樽の中から出てきた死体。 犯人はどうやって樽を手に入れたのか? いつそれを送ったのか? などの謎を一つ一つ積み重ねて、読み応えのある長編に仕上がっている。 沢山の事柄を丹念に調べて真実に辿りつき、そこからまた次の謎へと移っていく流れに...
圧倒的な筆力で読ませるフーダニットの本格派。 樽の中から出てきた死体。 犯人はどうやって樽を手に入れたのか? いつそれを送ったのか? などの謎を一つ一つ積み重ねて、読み応えのある長編に仕上がっている。 沢山の事柄を丹念に調べて真実に辿りつき、そこからまた次の謎へと移っていく流れに飽くことなく惹きつけられた。 決して派手な展開も天才的な登場人物もないけれど、そこがまたリアルで物語に重みを加えている。 犯人にたどり着くまでに長い道のりをじっくり楽しめる1冊。 鮎川哲也氏と言い、自分はこの手の作品が好みなんだなぁ。
Posted by
ロンドン港にルーアンから着いた特別に頑丈なワイン樽には女性の死体が詰められているようだった。だが名宛て人はまんまと裏をかいて、その樽を運び去った。宛先の住所はでたらめだった。ロンドン警視庁のバーンリー警部の追跡によって樽はついに見つかる。そして中にはやはり若い女性の死体が……
Posted by