智恵子抄 の商品レビュー
教科書で読み、習って…
教科書で読み、習ってしまったことを残念に思います。真っ白な気持ちでこの詩、文章、気持ちに向かい合ったとき、自分にどのような気持ちが湧いたのかと考える。もっと衝撃をうけたろうに、と思う。
文庫OFF
高校生の頃に購入した…
高校生の頃に購入したんですが、何回読んでも言葉が頭の隅々までいきわたって一つの詩を読むごとに、まるで久しぶりに煙草を吸ったときのあの浮遊感が一冊読み終わるまでずーと続きます。ものすごく心地良いです。
文庫OFF
普通の物書きや詩人に…
普通の物書きや詩人には無い、高村光太郎の物事を見る目に驚きました。人や物の本質をまっすぐあるがままに見る、彫刻家の目をもって、その世界を繊細な感性で表現するとこんな風になるんだな。と読むほどに、詩を読むと言うよりは芸術作品を味わうような気分に浸れます。カバーにも使われている、智恵...
普通の物書きや詩人には無い、高村光太郎の物事を見る目に驚きました。人や物の本質をまっすぐあるがままに見る、彫刻家の目をもって、その世界を繊細な感性で表現するとこんな風になるんだな。と読むほどに、詩を読むと言うよりは芸術作品を味わうような気分に浸れます。カバーにも使われている、智恵子さんの切り抜きえにもハッとさせられます。
文庫OFF
これほど愛された智恵…
これほど愛された智恵子は本当に幸せな女性だったのだと感じました。智恵子がおかしくなってしまった後もひたすらに智恵子を愛する光太郎にただただ感動。
文庫OFF
智恵子についての詩の…
智恵子についての詩の数々と、半生の記述。激しい人生、熱烈な恋愛、精神分裂症の狂気、死。非常に力強く衝撃的。純真な愛の、激しさと強さと怖さを感じた。芸術家夫婦の純粋で激しすぎる愛は、まるで狂気のようで怖い。
文庫OFF
智恵子の精神が崩壊し…
智恵子の精神が崩壊していく中、それでも智恵子を思う気持ちが詩に溢れていて胸に響きました。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高村光太郎が妻智恵子との出会いから死別、死後を歌った詩集。あどけない話で、東京に空が無いという詩はとても有名であったが、極北の純粋な結晶のような愛の形を言葉にしたものであった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
旧仮名遣いなので序盤は読みづらく捗らなかったが、愛する人が狂っていくさまを眺める光太郎のまなざしが切なく、徐々に惹き込まれた。 「智恵子はもう人間界の切符を持たない。」という一節は胸にがーんと来た。こんな表現しかできない自分が情けないが、変にかっこよく装飾しようとすれどもなんだかそれでは違っていて、こうとしか言いようがない。 誰もみな大事な人との別れを経験する。その残酷さ、悲しさ、やるせなさ、切なさは想像を絶するものであり、まして狂っていくさまを目の前で見続けるというのはどんなに苦しいものだろう。考えるだけで暗澹たる気持ちになる。絶対にそんな思いはしたくないけど、自分がそういう思いをしないということは他人にそういう思いをさせるか、あるいはずっと一人で生きていくか、でしかなく、良いとこ取りはできないようになっているということなんだろうと思う。人生ってなんなのか。
Posted by
#6奈良県立図書情報館ビブリオバトル「こころ」で紹介された本です。 「暁天ビブリオバトル」と銘打ち、図書情報館を離れ、南都七大寺のひとつ大安寺にて朝7時30分から開催しました。 2011.8.20 http://eventinformation.blog116.fc2.com/b...
#6奈良県立図書情報館ビブリオバトル「こころ」で紹介された本です。 「暁天ビブリオバトル」と銘打ち、図書情報館を離れ、南都七大寺のひとつ大安寺にて朝7時30分から開催しました。 2011.8.20 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-667.html?sp
Posted by
『智恵子と光太郎』を読んで 智恵子が安達太良山の風景に元気を見出していたことが印象深い。安達太良山の美しさが、彼女にとって一種の癒しであり、心の拠り所であったことが想像される。 また、光太郎にとって智恵子は、生きる上で欠かせない存在であったと考えられる。光太郎の人生や創作活動に...
『智恵子と光太郎』を読んで 智恵子が安達太良山の風景に元気を見出していたことが印象深い。安達太良山の美しさが、彼女にとって一種の癒しであり、心の拠り所であったことが想像される。 また、光太郎にとって智恵子は、生きる上で欠かせない存在であったと考えられる。光太郎の人生や創作活動において、彼女が精神的な支えとなっていたことが伝わってくる。 そして、智恵子が作品に対して持っていた情熱は、時に自己を追い詰めるほどのものであり、その情熱が彼女を高みへ導く一方で、心の不安定さにも繋がっていたのではないかと感じた。
Posted by