泥流地帯 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
震災後に誰もが感じたであろう なぜ毎日をまじめに一生懸命に生きる人々に神様はこんな惨いことをするのだろう?とのひとつの答えが提示 されるのではないかと期待して読み進めたが、作者の考えはわずかしか 提示されていなかった。読み終わった後も良い小説だとは思うのだが何か釈然としないものを感じたのも事実だが、続編があることを知りそれを読み終えてから再度感想を書こうと思う。でも兄の拓一が生きていて本当に 良かった。
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自分の先祖(曾々々祖父)も開拓者で、むかしの苦労とか聞いて育ったからか、じいちゃんたちの生活と拓一耕作兄弟の暮らしを重ね合わせて考えてしまう。 もっとむかしの話聞きたかった、と祖父母が亡くなった今思う。 今の私たちの便利な暮らしがあるのも、田畑が豊かなのも、この当時の並々ならぬ苦...
自分の先祖(曾々々祖父)も開拓者で、むかしの苦労とか聞いて育ったからか、じいちゃんたちの生活と拓一耕作兄弟の暮らしを重ね合わせて考えてしまう。 もっとむかしの話聞きたかった、と祖父母が亡くなった今思う。 今の私たちの便利な暮らしがあるのも、田畑が豊かなのも、この当時の並々ならぬ苦労があるから。 何度も読み返しているけれど、毎回涙なしには読めない。 三浦綾子の小説はどれも好きだけど、この作品は特別大切。
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北海道の農家の話。救いがない。 読んでて涙出た。 じっさまはめっちゃ人格者で感動した。心打たれる言葉がちょくちょく出てくる。
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恵まれている人、そして厳しい局面にある人が混在する今の日本には、ぴったりの作品かもしれない。どちらの立場にいる人にとっても、意味のある答えが望めるのではないだろうか。 また、三浦綾子女史にしては宗教色はほとんど感じられず、かなり読みやすいように思う。
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不幸のどん底から這い上がれないなら、掘ってみようよ!ってぐらい不幸。こういうの読んで慟哭するのがカタルシスって事かな。悪趣味?でも一番好きな作品。
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貧困、真面目に生きること、素直に感情を出すこと、家族の絆、社会の絆。今、失われつつあること、生きる上で何が大切か、幸せとは何か。考えさせてくれる名作です。12.6.24
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真面目に一生懸命生きていても、なぜ、実らないんだろう。いくら働いても、少しも楽にならないんだろう。貧しくても、学ぶことは諦めず… 最終章は突然の自然の猛威に唖然として涙する。 読み終えた後、続編があることを知り、ほっと胸を撫で下ろす。
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作家、三浦綾子さんは私達に作品を通して人間の持つ倫理、道徳、正義などを常に問いかけてくる。あの忌わしい3.11の大震災から一年、今現在においても、被災地では人間が苦しみのなかで生きる意味を探し続けている人達が数多く存在しているはずである。なぜ生きるのか?なぜ生きなければいけないの...
作家、三浦綾子さんは私達に作品を通して人間の持つ倫理、道徳、正義などを常に問いかけてくる。あの忌わしい3.11の大震災から一年、今現在においても、被災地では人間が苦しみのなかで生きる意味を探し続けている人達が数多く存在しているはずである。なぜ生きるのか?なぜ生きなければいけないのか?なぜ生かされているのか?この人間の根源的な疑問の回答に導くヒントがこの作品には用意されている。
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上富良野の山奥の日進部落で勤勉に働く拓一や耕一たち。そんな彼らを突如山津波が遅い、泥流が沢一帯を飲みこんでいく…。 この話のテーマは「真面目に生きても無意味なのか?」人生の試練を問う、ということらしい。 すごくアモラルというか、やりきれなさが残る読後感。 終盤、身内を亡くした人々...
上富良野の山奥の日進部落で勤勉に働く拓一や耕一たち。そんな彼らを突如山津波が遅い、泥流が沢一帯を飲みこんでいく…。 この話のテーマは「真面目に生きても無意味なのか?」人生の試練を問う、ということらしい。 すごくアモラルというか、やりきれなさが残る読後感。 終盤、身内を亡くした人々の前で近隣の沢のシンが「私たちは心掛けがよかったから生き残ったんだ」ともらすシーンがある。 そうじゃないだろと思いながらも、なぜこんなことが?と嘆かずにはいられないことは、神様を信じてからだって、やっぱりある。それでもすべてのことには意味がある。 「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。−主の御告げ−それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるものだ。」(エレミヤ書29書11節) やっぱり私は聖書の約束を信じる。 これで終わりと思いきや、どうやら続編があるみたい! 気になります。
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北海道、十勝岳の噴火による泥流地帯と、人々の不屈な精神。 誠実に生きてきた兄弟が不幸なこと全てを、試練と受け止めて強く耐えていく話。
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