峠 改版(下) の商品レビュー
下巻一気読み。 戦国時代モノや、幕末あたりの読み物好きだなーー。 最初に買ってもらった本が織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の伝記だからかなー?? 河井継之助、惚れるなぁー。 映画の公開が楽しみです。
Posted by
面白い。上巻、中巻で丁寧に描写されていた河井継之助の終わりが怒涛で描かれている。また読み返してみたいと思える一冊でした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
p.444 そして作者は、河合が死後にまで自藩の者にうらまれた話ははぶいてしまっている。 どんな恨まれることをしたのかを楽しみにしていたので、ちょっと残念でした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この下巻は、読んでいてとても辛かったです。 継之助は、あくまでも中立を目指して動いていたけれど、世の中の戦いの渦が強く大きく渦巻いて、結局戦わざるを得なくなってしまい、本意ではない思いが伝わってくるようでした。 本当に中立が出来ると思っていたのか、ちょっと疑問が残りました。 先を見る目があり、侍の世は無くなるとも思っていたけれど、侍として戦う道へ行くしかない。 長岡藩という中での自分であり、武士だったのかなと思いました。
Posted by
死に向かうのは辛いし、最後残された人々のことも気になる。3巻あっという間で、流石司馬さんと思った。とても面白かった
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『功名が辻』を読んでから、どうも司馬遼太郎の作品にノレなくなってしまったのかもしれない。 主人公の時代を俯瞰する目の確かさに、確か過ぎる目に、ちょっと食傷気味というか…。 河井継之助は、幕府の構造や武士という存在は過去の遺物となるであろうことを見越し、経済で長岡藩を存在させようとした。 先祖伝来の財物を金に換え、大砲や最新式の銃を買った。 武装中立国であるスイスを見習ったのである。 だけど、広大な平野に広がる長岡では、山の中に位置するスイスと同じようにはできない。 それは素人の私にもすぐにわかったこと。 古来、戦は地勢を考慮して行われたものだけど、北越戦争すら最終的には地の利を考えて攻め、守ったのに、なぜ長岡の地理的特質を考えることなくスイスに倣ったのかがわからない。 その一方で、藩主には義に殉じる人であってほしいと願う。 最後まで佐幕の他藩と手を繋ごうとはしなかったが、薩長に与することだけは頑として拒否した。 この矛盾。 藩の有能な若手に「牧野家とその藩が、継之助一個の思想的美意識で滅ぼされてはかなわない」と言われ、論理的に反論することはできなかった。 「おまえにはわからん」と黙らせようとした継之助は、「気概だけでも(謙信を)見習え」と言った継之助は、「空想です」と切り返される。 まったく、この若い侍・安田正秀の言うとおりだ。 結局継之助は安田正秀を就寝蟄居に処する。言論封鎖だ。 どこに敵のスパイがいるかわからない状況で、誰が寝返るかわからない状況で、継之助のビジョンをどこまで明らかにしていいのかは確かに難しい。 しかし、あまりにも一人の頭に納め過ぎた。 風雲急を告げる時代ではあったけれど、だからこそもっと人を育てなければならなかったのではないか。 若かった頃に他人を見下して、自分が認めた人としか付き合おうとしなかったつけが、最後の最後にきいてきたということか。 北越戦争での河井継之助の戦いぶりを見る限り、彼は卓越した戦術家ではあったと思う。 しかし薩長の戦略に負けたのだ。 長岡藩を残したい、薩長には与したくないと思うのなら、奥羽列藩と組むべきだったのだ。 蓄えた金を奥羽列藩に貸し与え、薩長とイギリスの関係を面白く思っていない商人を紹介して最新式の武器を準備するように提言するべきだったのだ。 最後に藩主を落ち延びさせるとき、「会津に頼め。会津がダメなときは米澤に行くな。庄内に行け」と言ったと作中にあるが、これがもし本当なら、継之助の目の確かさに驚かされる。 そしてなおさら、会津と庄内と仙台とだけでも事前に手を組んでおけば、幕府が倒されたとしても、薩長のやりたい放題は防げたのではないかと思う。 河井継之助はその独断のせいか、当時も今でも地元にアンチが多い。 それはなぜか…ということをこの作品には書かれていない。 そういうところがフェアじゃないというか、史実を知らない人が読めば、時代に恵まれなかった完全なヒーローに読めてしまう。 10さんの地元が舞台なので、北越戦争の火蓋が切られてから知ってる地名がたくさん出てきて、位置関係が分かるので、結果を知っているのに手に汗握ってしまった。 だって、最後の20ページくらいまでは、互角以上に戦っていたんだよ。 ひとりだけが抜きんでていても、それで国造りは出来ないなあと『銀河英雄伝説』を思い出しながら本を閉じた。
Posted by
やっと完結って云うのが正直な気持ち。特にこの巻は北越戦争で長岡藩が滅ぶ前段階から継之助の最後までなので、読んでて楽しくないな。最後の小地谷での交渉のタイミングで思ったようにいかず、悲劇となったように描かれているが、それがなくとも結果は同じだったような気はする。時代や人を結局は読み...
やっと完結って云うのが正直な気持ち。特にこの巻は北越戦争で長岡藩が滅ぶ前段階から継之助の最後までなので、読んでて楽しくないな。最後の小地谷での交渉のタイミングで思ったようにいかず、悲劇となったように描かれているが、それがなくとも結果は同じだったような気はする。時代や人を結局は読み切れなかったんだよなあ。とても優秀な人と思えるのにとても残念ではある。それはともかく、映画では役所さんが完璧に演じてくれるような気はする
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
陽明学の人。 結局、ぐちゃぐちゃにしてしまった。 スイスのような独立独歩を目指したのだろうが 結果的に、いい迷惑。 上中と辛抱の読書。 なんで、こんなに長く書いたのだろう?
Posted by
越後長岡藩一藩士の新国家構想の夢にかけた生き様、やはり高すぎる理想に感じてしまう。 映画上映の前にもう一度読みます。
Posted by
まずは長い。 3巻もいるか?いや、いらない。 最初は「主人公は変わっている、個性的だ」 という話ばかり。 その風変わりな行動も、最初は痛快だが、 すぐに満腹・不愉快・うんざりになってくる。 最後の見せ場もわかりづらい。 結局、河合の信念って何だったのだろう?
Posted by