城塞(下) の商品レビュー
やっと終了。あと司馬遼太郎で読んでない小説は 「花押」とか「峠」ぐらいか。。 でも短編物や他の小説で登場人物が重複するから 今回の「覇王の家」「関ヶ原」「城塞」の家康 シリーズみたいに偶然がないと読まないだろーなー。 65以上まで生きれたら定年後に読むぐらい。。 で...
やっと終了。あと司馬遼太郎で読んでない小説は 「花押」とか「峠」ぐらいか。。 でも短編物や他の小説で登場人物が重複するから 今回の「覇王の家」「関ヶ原」「城塞」の家康 シリーズみたいに偶然がないと読まないだろーなー。 65以上まで生きれたら定年後に読むぐらい。。 で、読破後の特に感じたままだと 家康は、自分の死後の徳川家や天下の政治情勢 など【将来】を見越して現実を進めていたのに 淀君や大阪方は、過去の秀吉生存時代のままの 【過去】を引きづり現実を逃避していた差が 豊臣家と徳川家の差でこれが栄枯盛衰なんだ とおもいました。はい。(幸村とか武将は違うけど)
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冬の陣にて失態を犯した秀頼側近が再び過ちを。秀頼側近に決して戦略意見を受け入れてもらえないながらも、自分の置かれた状況で最善の策は何かと突き詰める牢人勢の生き様に感動を覚える。秀頼側近の淀殿や大野主理の行動に歯がゆさを感じながらも読みつつも、最後の真田幸村、長宗我部盛親、明石全登...
冬の陣にて失態を犯した秀頼側近が再び過ちを。秀頼側近に決して戦略意見を受け入れてもらえないながらも、自分の置かれた状況で最善の策は何かと突き詰める牢人勢の生き様に感動を覚える。秀頼側近の淀殿や大野主理の行動に歯がゆさを感じながらも読みつつも、最後の真田幸村、長宗我部盛親、明石全登、木村重成の突撃シーンには目をはなす事ができず、釘付けになってしまう。豊臣家終焉を描く良書。
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長編であるが、ようやく終止符を打てた。と同時に「新史 太閤記」「関ヶ原」と続いてきた 戦国~江戸初期の司馬作品も本書をもって完結する。面白さという点においては、「新史 太閤記」>「関ヶ原」>「城塞」といったところ。本作品はどうもやや冗長な感が否めない。 戦国四部作は「国盗り物語」...
長編であるが、ようやく終止符を打てた。と同時に「新史 太閤記」「関ヶ原」と続いてきた 戦国~江戸初期の司馬作品も本書をもって完結する。面白さという点においては、「新史 太閤記」>「関ヶ原」>「城塞」といったところ。本作品はどうもやや冗長な感が否めない。 戦国四部作は「国盗り物語」からスタートするが、まだ読んでいないので、後日読みはじめよう。既に実家の父から借りてきたところである。 大坂冬の陣終了の中巻に続き、本書は夏の陣による豊臣氏滅亡を描く。 今までは家康の老獪な戦術や価値観を紹介してきたが、今回の抜粋は日本史トリビア、特に戦史トリビアを紹介してみたい。 ・大坂夏の陣において藤堂勢と井伊勢をもって先鋒としたが、これが徳川家の先例になり、幕府の瓦解期の戦いである鳥羽伏見の戦いにおいても、井伊勢がまず伏見の丘陵上に配置され、藤堂勢が山崎の台上に配置されてそれぞれ先鋒の役を務めたが、両方とも寝返ってしまい、突撃隊の役割を務めた会津藩兵の大敗の大きな原因を作った。 →司馬作品においては、井伊家をもって徳川軍の先鋒として描かれているが、スタートは大坂夏の陣だったのだ。これが世代を越え260年も守られて来たこと自体が凄い。 ・城攻めは日没を忌むのが原則であり、日没後、勝手の知らぬ要塞の中でうろうろしているべきでない。 ・敵城というのは夜間は触らぬ方が良いというのが、軍陣の通念であった。闇というものがどういう珍事を生むかわからないからである。 →ホームならばいざ知らず、アウェイでは目に見えた場所で戦うべしということ。当たり前ではあるが、大切な兵法である。戦は猪突猛進では駄目な訳だ。 ・家康・秀忠の両本営が進む街道は、ことごとく民家が取り払われ、店舗や小屋のごとき造作も取り壊された。狙撃者が潜伏する可能性を無くするためである。 →なるほど、特に大坂の陣においては、大坂城方にとっては家康一人の命を取ることが、未だ完全に統制の取れていない徳川政権を崩壊させることができるための唯一の作戦であるが、今まで私は「家康一人の暗殺など容易いのではないか」と軽んじていた。しかし、上記のように刺客が潜伏する機会を奪ってしまうことにより予防していたのだ。
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同著者の関ヶ原から続けて読むと、悲壮感とスケールの大きさに良い意味で打ちのめされる…。家康の老獪さがよく表現されていると思う。
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司馬遼太郎の作品で一番好きな作品です。 大阪の陣のみで後世に名を残した真田幸村が、 今人気キャラクターになっているとはね…
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真田幸村が、とても清々しくて素敵でした。 http://blog.livedoor.jp/maikolo/archives/51045767.html
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やっと読み終わったー。面白かった。 ただ、このままだと徳川と本多が大嫌いになって終わりそう… 徳川側のも読まなければ…。 真田太平記も読みたい。
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この巻は、真田幸村、後藤又兵衛等の大坂方の将達の散り様に尽きます。 既に勝敗度外視で、命を懸けて働き続けている彼らを信用せずに、 これでもか、というほど騙されてきた家康を信じて、最後迄罠に嵌り続ける豊臣方の愚かさたるや・・・。 “戦国最後の軍神”幸村がその才能の半分も発揮できなか...
この巻は、真田幸村、後藤又兵衛等の大坂方の将達の散り様に尽きます。 既に勝敗度外視で、命を懸けて働き続けている彼らを信用せずに、 これでもか、というほど騙されてきた家康を信じて、最後迄罠に嵌り続ける豊臣方の愚かさたるや・・・。 “戦国最後の軍神”幸村がその才能の半分も発揮できなかった(無能な城方に提案した作戦を悉く反対された為)にも係わらず、東軍武将達を戦慄せしめるほどの働きで、最後迄全力で戦い、そして力尽きる場面は不憫すぎて言葉になりません。 それにしても家康、悪くかかれてます。
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新潮文庫で全3巻。 徳川家康のあまりの悪人っぷりにげっそりして、なかなか読み進むことができなかった本。 敗戦の色濃い大阪方にありながら、天賦の才というべき戦巧者であり、最後まで家康に肉迫した真田幸村。健気です。敗北は認めているが、最後まで戦うことを諦めない。機会が訪れる...
新潮文庫で全3巻。 徳川家康のあまりの悪人っぷりにげっそりして、なかなか読み進むことができなかった本。 敗戦の色濃い大阪方にありながら、天賦の才というべき戦巧者であり、最後まで家康に肉迫した真田幸村。健気です。敗北は認めているが、最後まで戦うことを諦めない。機会が訪れることを諦めない。それは戦の勝利ではない。家康一人を討つことだ。純粋なのか。執念なのか。 しかしこの小説の主題は幸村ではない。軍師の小幡勘兵衛でもない。家康でも、淀君でもない。燃え落ちる大阪城に象徴される天下人たちの夢の終焉だろう。信長や秀吉、彼らを頂点に連なる男たちが興亡を繰り広げてきた,戦国の世の最期の姿を記録した物語なのだ。
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いろんな後姿が人間らしく描かれていた。 もちろん好きな奴も嫌いな奴もいたが、 それぞれの思惑と行動、結果を読み取ることが出来た。 内容的かイライラすることも多かったが、 それも歴史の一片として心に残しておきたい。
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