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高橋是清自伝(上) の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2024/03/23

ジェイコブ・シフ。米の銀行家。フランクフルト生まれ。ユダヤ人。ロシアのユダヤ人迫害(ポグロム)に怒りの感情。ロシアと戦おうとしている日本の国債を500万ポンド買う。

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2023/04/27

高橋是清氏といえば大蔵大臣としての手腕が一番有名かと思いますが、本書を読んでこんなに波瀾万丈な人生を送っていたことを初めて知りました。10代での渡米、帰国後は英語力を活かして通訳、翻訳、英語教師、さらに役所勤務、ペルー銀山事業と上巻だけでもストーリーが盛りだくさんです。その意味で...

高橋是清氏といえば大蔵大臣としての手腕が一番有名かと思いますが、本書を読んでこんなに波瀾万丈な人生を送っていたことを初めて知りました。10代での渡米、帰国後は英語力を活かして通訳、翻訳、英語教師、さらに役所勤務、ペルー銀山事業と上巻だけでもストーリーが盛りだくさんです。その意味では何人分かの人生をいっぺんに歩んでいるような印象があり、私は個人的にそれぞれのパートをもっと詳しく読みたいと感じました。上巻のなかで一番感動した下りは、ペルー銀山事業が大失敗に終わった後に、友人に紹介された官職を断ったときの話です。高橋氏は、「衣食のために官職に就くことはない。それでは自分の意に沿わぬ事があっても、上官の命であれば従わねばならぬ事があるかもしれない。それはしたくない」というようなことを述べています。本文中にも官庁在職中にたびたび上司(大臣含め)に「たてつく」シーンがありますが、高橋氏の場合はこれが独りよがりのわがままにならず、仮に上司が反対しても、共感する人が周りにいる、そして運もあってか最終的には自分の考えるようにことが進むと言うことで、リーダーシップを十二分に感じました。

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2018/10/10

江戸から明治に生きた、本当に波瀾万丈の人生。昔の人は人使い(上も下も)が上手だね。 日銀の総裁騒動に際には、国際社会からどう見られるかという観点から意見を述べているのが印象的。 (抜き書きメモ) 臨終の間際に侍する心得(生きる執着を指摘し、安らかに成仏できるよう) 大蔵省で整理...

江戸から明治に生きた、本当に波瀾万丈の人生。昔の人は人使い(上も下も)が上手だね。 日銀の総裁騒動に際には、国際社会からどう見られるかという観点から意見を述べているのが印象的。 (抜き書きメモ) 臨終の間際に侍する心得(生きる執着を指摘し、安らかに成仏できるよう) 大蔵省で整理節約により得た剰余金は後年度において使用できるようにした。 余剰人員を集めて農商務省に新たな課を設置したが、上に立つ者次第で非常に能率を上げた。

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2017/10/14

高橋是清の偉業自体は知識として知っていたが、これほどまでに波乱万丈な人生を送っていたとは知らなかった。ある程度の日本史知識があった方がより楽しめるだろうが、語り口調も愉快で読みやすいので、普通に小説のように読むこともできると思う。 とにかく楽天家で大酒飲み、幼少期には騙されてアメ...

高橋是清の偉業自体は知識として知っていたが、これほどまでに波乱万丈な人生を送っていたとは知らなかった。ある程度の日本史知識があった方がより楽しめるだろうが、語り口調も愉快で読みやすいので、普通に小説のように読むこともできると思う。 とにかく楽天家で大酒飲み、幼少期には騙されてアメリカで奴隷として売られ、芸者の家で厄介になっていた放蕩期を経て官僚になるも、ペルー銀山の投資に騙される、と漫画にでもなりそうな生涯を送っている。キャラ立ちしすぎ。 惜しむらくは、高橋是清が歴史的に最も脂が乗っていたともいえる首相〜大蔵宰相時代を書く前に本書が終わっていることだろう(日露戦争の外債募集のあたりで記述が終了している)。

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2017/10/08

是清の無茶さと強さに圧倒された 留学のはずが売られていたエピソードは読売新聞で読んで知っていたが、 そのときも気の強さで乗り越えた

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2016/01/18

次々に仕事が変わっていた。 大酒飲みで何度も仕事で失敗したり、 チリ鉱山経営で失敗したときは、潔く責任を認めて、 丁稚から再スタートする覚悟を決めたところ、 その後、自分のかつての教え子の下で、平社員として働き直したり、   懐が広く、破天荒な人物だとわかった。   総理も経験し...

次々に仕事が変わっていた。 大酒飲みで何度も仕事で失敗したり、 チリ鉱山経営で失敗したときは、潔く責任を認めて、 丁稚から再スタートする覚悟を決めたところ、 その後、自分のかつての教え子の下で、平社員として働き直したり、   懐が広く、破天荒な人物だとわかった。   総理も経験し、その後また財務大臣に就任するなど、   日本が危機に陥ったとき、頼みの綱として、 大仕事を任された人。   無私で、日本のためということ1つを想っていた人だったらしい。   ピンチにたよりになる高橋是清のような人になりたい。

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2016/01/05

波乱万丈とはこのような人生のことだろう. 幼くして外国に行き,人身売買にまであい,帰国後,英語教師から官僚へ.海外視察の旅のあと,特許制度の確立に尽くす.そして請われてペールーまで銀山を開発しに行き失敗.という調子. ここまでが上巻.これからどうなりますか.

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2013/09/29

 幕末から明治、大正、昭和にかけての日本の激変を背景に、アメリカ、ヨーロッパ、さらには南米まで、桁外れに広い地域を熱く駆けずり回った男、高橋是清。日本人の書いた自伝では『福翁自伝』と双璧をなすほどの面白さ。

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2011/08/06

波乱万丈を極めたポジティブシンキング男の自伝。 あまりの面白さに何度読み返したことでしょう。 記録を丹念に残す人なのでリアルタイムで是清翁が語っているかのように感じられます。 上巻はとても後に総理大臣になるとは思えないラストで締めくくられていて、連続ドラマの如く続きの下巻が気にな...

波乱万丈を極めたポジティブシンキング男の自伝。 あまりの面白さに何度読み返したことでしょう。 記録を丹念に残す人なのでリアルタイムで是清翁が語っているかのように感じられます。 上巻はとても後に総理大臣になるとは思えないラストで締めくくられていて、連続ドラマの如く続きの下巻が気になる仕様になっています。

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2011/01/17

よくぞここまで波乱な人生を送れたものだと言いたくなる、是清の人生前半を書いた本。厳密には、下で人生の2/3なので、人生の1/3が上巻か。下巻は経済の話に特化している感があるが、その辺が弱い人でもこちらは小説風に読めると思う。

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