砂の女 の商品レビュー
私には難しすぎました...。 一回読んだだけでは全然理解できなかったので、また時間ができたときにリベンジしたい! 唯一読み取れたメッセージは(著者が伝えたかったメッセージかは不明)、人間どんなに異常な出来事に遭遇しても、いざそれが日常になってしまうと感覚が麻痺して、むしろ自分か...
私には難しすぎました...。 一回読んだだけでは全然理解できなかったので、また時間ができたときにリベンジしたい! 唯一読み取れたメッセージは(著者が伝えたかったメッセージかは不明)、人間どんなに異常な出来事に遭遇しても、いざそれが日常になってしまうと感覚が麻痺して、むしろ自分からその非日常に染まっていってしまうんだな...、ということくらい。 どんなに時間が経って、「今更こんなこと言うのもな...」と思っても、違和感を感じたらおかしいと言うべきなんだと心に刻みました(小心者だから実行できるかは別!笑)
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大学の先輩に薦められた本。正確に言うと、「考えされられた小説」と言われた本。家で過ごした休日に、一日で読んだ本。久しぶりに買った紙の本。砂、というのは何かの比喩なのかな?この本は砂から逃げられない男女の話だけど、何かから逃げられないというのは皆同じだよね。
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砂の世界に閉じ込められた男が脱出を繰り返すものの、失敗し、最終的にはその世界に適応していくまでのサスペンス。 部落の人間、女、主人公の男、誰しも思惑が違っており、同じ側でありながらそうではない状況を主に男側の視点から描いていた。 最終的に適応していってしまうまでの過程がかなり恐ろ...
砂の世界に閉じ込められた男が脱出を繰り返すものの、失敗し、最終的にはその世界に適応していくまでのサスペンス。 部落の人間、女、主人公の男、誰しも思惑が違っており、同じ側でありながらそうではない状況を主に男側の視点から描いていた。 最終的に適応していってしまうまでの過程がかなり恐ろしく、新聞を1週間読まなかったら我慢でき、1ヶ月もしたら忘れた、というのは社会、SNSに縛られる現代の人類に通ずるものがあると思う。
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国民の権利など社会通念が通じない世界への軟禁は絶望的であり、完全にホラーであった。ただ、人の気持ち1つで過酷な環境にも対応できてしまう人間の強さに勇気付けられもした。
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ハードル高いと思っていたのですがサラサラッと読めました(砂だけに)ただし、作品の意味する所までは読み取れてなかった気もします。日常生活のふとした時に砂の女の描写を思い出してしまいそう。それだけ影響力は大。面白かったです!
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平たく言えば突然攫われ軟禁され重労働させられる…。憤りと恐怖と悔しさを感じずにはいられなかった。同時に人間の順応する過程が妙にリアルで…。こうしてバランス取るのか、、、私なら途中で絶望するかもしれない。色んな意味で無理だった。
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人間の"慣れ"という本能の極致へ誘う強烈物語。 小説でここまで鮮明な描写が浮かぶのか、 この物語は何を伝えているのか、と文学デビュー戦ながらに素敵な経験を与えてくれた思い出の一冊。
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もう数年間も読書から離れていた僕が、読書を再開するきっかけになったのは、大好きな俳優の松岡茉優さんが本好きだと知ったから。この本も、じつは松岡茉優案件。彼女が高校生時代に転校して「2年間ひとりも友だちができず、安部公房とか読んでました」というエピソードから。書店で、代表作は、たしかこれだなと手にしたのが、この本でした。 口の中が、ずっと砂の味。まるで蟻地獄。砂掻きの担い手を確保するために訪問者を陥れるなど、偶然に頼り、細々と世代交代をも目論む。部落に生きる人々は、なぜこの砂の地を離れようとしないのか。 「恐ろしいほど完全な反復」 「心臓の鼓動だけが生存のすべてではない」 人は誰しも、自分が何のために生きているのか、明確な答えなど持ち合わせてはいない。立場や置かれた場所によっても、言うまでもなく見え方は千差万別。穴の外の法のもとでは、男は失踪と断言され、いずれ死亡の認定を受けることになる。一方、穴の内で男は、とある研究を続けて、かつてなく生き生きと輝き始める。外と内、現実と非現実。自由と不自由。死と生。対比の反復もまた、生存のために必要な何かなのだろう。 “郷に入れば郷に従え”主人公がある境地に至る過程を描いた物語。砂の部落に取り込まれた主人公が気の毒でならなかった。“郷に入れば…”とはいえ、主人公の意思はことごとく無視され続けていたから。しかし人間は適応することが“できて”しまう。人間の本質とは、そういうことなのかな。 高校生時代に安部公房を読んでいたという松岡茉優。彼女の安部公房への感想について、少し調べてみました。安部公房の物語を「なんじゃこりゃ」と思いながら読んでいたらしい。安部公房の作品の中でも「砂の女」に強い印象を受けたという。彼女は、この本を読んで「人間の本質って何だろう」と考えたそうです。安部公房の本を読むことで、自分の感性を磨いたとも語っているとか。
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穴の中でやることと言ったら、砂が積もっちゃうからかき集めるっていう、意味もやりがいも感じられない仕事しかないけど、砂の町に住んでる人からしたら大事な仕事で、男はそれを内面化しちゃって残ることにしたのかな 住んでる場所が不便だったりなんにもなかったり、仕事にやりがいを感じられない人を応援してるように感じた。 砂の街に住んでても、ラジオを買うためがんばったり、水を集める研究に取り組んだり"希望"を見つけるんだよって 状況がエロくて良かった
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騙されて砂の底に閉じ込められた主人公は、食べ物を得るために毎日砂を掻き出さなければならなくなった。 この「砂」というものの解釈が重要なわけだ。 毎日降り積もり、放置すれば家も自分も滅してしまう。つまりこの「砂」というものは、人間が日々やらなければならない「役目」のことだとわかるわ...
騙されて砂の底に閉じ込められた主人公は、食べ物を得るために毎日砂を掻き出さなければならなくなった。 この「砂」というものの解釈が重要なわけだ。 毎日降り積もり、放置すれば家も自分も滅してしまう。つまりこの「砂」というものは、人間が日々やらなければならない「役目」のことだとわかるわけ。 しかし安部公房はそれを無機質の「砂」に喩えた。それは現代人が行なっている日々の役目と任ずるものが、実は人間本来の役目とは違うものだということを示しているんだよ。 何故砂を掻き出すのかと言えば、そこで生きて行くためなんだよ。確かに放置すれば生きて行けない。でもそこには人間として最も重要な「生の躍動」というものが無いんだな。 「生きられればそれでいい」という思考から出発し、そのためには虚しいことも恥じも捨てて動物のように生きる存在になった、ということなんだよ。 エサを与えるということで、主人公達はセックスを見世物にもさせられるよな。でも「生きるため」ということで、それも納得してしまうんだよ。
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