不毛地帯(1983年)(1) の商品レビュー
第二次大戦後、シベリアに抑留された旧日本兵たちの壮絶な境遇について書かれています。一度、読む価値ありです。
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古い作品ですが、今読んでも全く古さを感じない物語展開です。 元陸軍大本営参謀の壱岐正がどのように全く分野の違う商社で働くのか、大変興味深く読み進めることができました。 シベリア抑留時代の大変な経験経て、縁あって商社に入社しますが、そこも悲惨な不毛地帯だったのですね。
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シベリア抑留シーンの描き方は、山崎豊子ならでは。激烈を極める商戦に巻き込まれていく元大本営参謀の主人公が、どのような生き方を選択していくのか、続きが気になる。ちなみに総合商社に内定した先輩が、就職直前にこれを読んでいた。
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商社ネタの本ってやっぱり気になりますね(笑) 昔の商社の汚いところを、、、あまり汚く見せずにしれっと書いてる感じ。 勉強になります。。。 初巻はちょっと内容が重いか。。。
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〜(4) 高校3年に読んで、大学でも読み返した、 山崎豊子さんの中で一番好きな作品。 企業の裏側と主人公の心の葛藤が リアルに描かれている。
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世界を舞台にする華やかにしか見えない商社マンのビジネスの場を不毛地帯として見ることができる、ある意味で刺激を受ける小説。
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信念のためには手を汚すことも辞さないで得られる結果と、信念のためにとはいえ手を汚すことはしないのとでは、得られる結果に雲泥の差がありますね。どちらが良いか、という問題ではなく、どちらがより社会的影響度が大きい仕事ができるか、という意味で。この小説のモデルがロッキード事件だというの...
信念のためには手を汚すことも辞さないで得られる結果と、信念のためにとはいえ手を汚すことはしないのとでは、得られる結果に雲泥の差がありますね。どちらが良いか、という問題ではなく、どちらがより社会的影響度が大きい仕事ができるか、という意味で。この小説のモデルがロッキード事件だというのをどこかで読みましたが、さもありなん、という感じです。このどろどろ感を、主人公の意志の強さがにじみ出たラストが救ってくれます。かっこよすぎです。スマートさはないけれど、底力の強さみたいなものがあって。ちなみに、山崎豊子の小説の主人公の男って、みんなそれなりの年なのに、みんな逞しくて男らしくて、性的にもまだまだ現役のオス度の強い男ばかり。社会の中枢をになう男はこうでなきゃいけないのか、小説的な要素でこうなっていいるのか?
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2006.02 商社マンが主人公です。 戦前から戦後にかけての設定ですが、随分商社の機能が理解できました。
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全4巻。単行本のクセに、一冊の厚みが2センチほどもある超大作。3巻くらいで作者との根比べ的様相を呈してきましたが、やっぱり面白くて読破してしまいました。 シベリア抑留11年の大本営参謀から、商社マンとなった男の潔く、力強い生き方を描き、予想通り円満なハッピーエンドには終わらな...
全4巻。単行本のクセに、一冊の厚みが2センチほどもある超大作。3巻くらいで作者との根比べ的様相を呈してきましたが、やっぱり面白くて読破してしまいました。 シベリア抑留11年の大本営参謀から、商社マンとなった男の潔く、力強い生き方を描き、予想通り円満なハッピーエンドには終わらない山崎豊子作品の基本を押さえてます。 おかしな関連かもしれませんが、コレを読んだあとは日経新聞が面白くて仕方ない。私のような小市民には関係のない生活だけど、ちょっと夢うつつに野望を持つようになりました。 平均読破時間 10日。全4巻分とは言え、私にしてはあり得ないほど長時間かかりました。充実感いっぱいです。
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1巻はシベリア抑留時代の主人公壹岐の話がメインになります。壮絶な抑留生活の中にありながら、誇りを自身を失わない壹岐さんはすごく素敵です。現代にはこんな人、居ないよなあ。
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