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檸檬 の商品レビュー

3.7

342件のお客様レビュー

  1. 5つ

    81

  2. 4つ

    81

  3. 3つ

    95

  4. 2つ

    26

  5. 1つ

    2

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2023/03/17

授業で取り上げられた作家だったので、他の短編も知りたくで読んだ。病気療養の中で書かれた作品が多いため、陰鬱な印象を受ける作品が多かった。 上手く自分の中で解釈できない作品もあったので、モヤモヤした感覚が残ってしまった。 しっかりもう一度読みたいと思う。

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2023/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

漠然とした不安・焦燥感 印象派絵画のような美文と情景描写 闘病生活の中で見出す花鳥風月と繊細さ 結核による死への恐怖とネガティブ思考、絶望感 「ほんの些細なことが その日の幸福を左右する」 日本純文学のクラシック。

Posted byブクログ

2022/10/01

新潮文庫プレミアムカバー2022が可愛くて購入。作者のことも作品のことも知らなかったけど1925年に発行されたまあまあ古い作品。全体的に病んでる作風(解説によれば実際に作者は病んでいる人で病んでる作風が売りだったとのこと。)表現力と語彙力にも長けていて描写が細かくて丁寧だけどそれ...

新潮文庫プレミアムカバー2022が可愛くて購入。作者のことも作品のことも知らなかったけど1925年に発行されたまあまあ古い作品。全体的に病んでる作風(解説によれば実際に作者は病んでいる人で病んでる作風が売りだったとのこと。)表現力と語彙力にも長けていて描写が細かくて丁寧だけどそれを聞いたことないような語彙で表してくるから読み辛かった。短編集=読みやすいを覆された気分。20の作品の中で「桜の樹の下には」が印象に残った。桜の美しさが信用できないがため桜の樹の下には屍体が埋まっていると結論出してそれに満足している人の話。たった4ページの短い作品なのにインパクトがすごかった。調べたら三島由紀夫もこの人を評価していたらしい、日本文学って難しい。

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2022/07/21

日本語の宝石箱のような本。 読後感が、真夏にじりじりとした太陽のもと、清流に足を浸したときの喜びにも似ている。 瑞々しい感性と語彙力に圧倒される。 この人にかかるとこんなにも日々のちょっとした瞬間まで水彩画のごとく描かれるものなのか。 すごく短めの短編集なので、自分の心が汚れ...

日本語の宝石箱のような本。 読後感が、真夏にじりじりとした太陽のもと、清流に足を浸したときの喜びにも似ている。 瑞々しい感性と語彙力に圧倒される。 この人にかかるとこんなにも日々のちょっとした瞬間まで水彩画のごとく描かれるものなのか。 すごく短めの短編集なので、自分の心が汚れたときの処方箋として本棚に常備しておきたい一冊。 これを読まずして死ねない1冊だと思った。

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2022/06/21

どの作品も内容は頽廃的で絶望的でありながら、陰鬱な感じを受けないのが印象的。どこがと聞かれたら明確には言い表せないものの、なぜか漂うオシャレでスタイリッシュなイメージ。檸檬爆弾の衝撃が最後まで残っていたからなのか。 特に好きだった作品 檸檬・路上・Kの昇天―或はKの溺死・冬の蠅...

どの作品も内容は頽廃的で絶望的でありながら、陰鬱な感じを受けないのが印象的。どこがと聞かれたら明確には言い表せないものの、なぜか漂うオシャレでスタイリッシュなイメージ。檸檬爆弾の衝撃が最後まで残っていたからなのか。 特に好きだった作品 檸檬・路上・Kの昇天―或はKの溺死・冬の蠅・ある崖上の感情 「檸檬」はもちろんのこと、個人的には「路上」にかなり驚いた。今まさに、滑り落ちる瞬間に思うこと。文学の力を思い知らされる一編だった。

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2022/05/08

憂鬱な時は憂鬱なものを読みたくなる。 梶井の繊細さや感性は自分と似ているところがあるものの、ここまで振り切ってしまうとさぞ生きづらかったろうなぁと思わずにいられない。

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2022/04/19

「檸檬」以外は読んでいなかったので挑戦。 「ある崖上の感情」など面白いものは数編あるが、ほとんどは読みづらい。近代日本文学にありがちな、ごくごく些細な出来事から不安や焦りを感じ(この感受性の独特さが梶井基次郎の特徴のようである)、長々と書き続けるという印象。なかなかの苦行であった...

「檸檬」以外は読んでいなかったので挑戦。 「ある崖上の感情」など面白いものは数編あるが、ほとんどは読みづらい。近代日本文学にありがちな、ごくごく些細な出来事から不安や焦りを感じ(この感受性の独特さが梶井基次郎の特徴のようである)、長々と書き続けるという印象。なかなかの苦行であった。

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2022/04/11

檸檬をはじめとした短編集 言葉や言い回しが昭和初期のものが多い ほっつき歩いて…なんて田舎の叔母に言われた記憶あるけど。 著者は音楽用語も少し詳しい様子。 文中に出てくるそれを普通に解釈できる人は少ないかも知れない。 読み進めあぁやっぱりこんな意味だったんだと、読みながら理解...

檸檬をはじめとした短編集 言葉や言い回しが昭和初期のものが多い ほっつき歩いて…なんて田舎の叔母に言われた記憶あるけど。 著者は音楽用語も少し詳しい様子。 文中に出てくるそれを普通に解釈できる人は少ないかも知れない。 読み進めあぁやっぱりこんな意味だったんだと、読みながら理解する人の方が多い気がする。 若くして旅立ってしまった著者の病気も相まってこの作品に散りばめられた思いを感じながら読み、もっと他の作品も読んでみたかったと思うものでした。

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2022/03/26

短編集。「檸檬」におどろいた。描写が濃い。他にいくつかこういったぶれる力のようなものがあって、それらが好きだ。

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2022/01/08

短い言葉の中に、リズムがあって、この言葉選びで、情景が浮かぶ。 なんか妙に病気で死んでいく多くの人が貧しくろくに薬も飲めずに死んでいく、みたいな話があって、時代の様子が伝わってきて、考えさせられてしまった。 何を感じるか、何気ない日常に。その大切さを感じた次第だ。

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