新編 銀河鉄道の夜 の商品レビュー
親友と共に銀河を旅する愉快な物語から一変し、死の匂いの感じる旅路へと変貌したのち、物語は衝撃的な結末へーー。恥ずかしながら銀河鉄道の夜の物語に触れたのはこれが初めてだったのですが、あまりに綺麗な宇宙(銀河)に対する描写に魅了され、また、独特な死生観を見せつけてくる物語の展開に驚き...
親友と共に銀河を旅する愉快な物語から一変し、死の匂いの感じる旅路へと変貌したのち、物語は衝撃的な結末へーー。恥ずかしながら銀河鉄道の夜の物語に触れたのはこれが初めてだったのですが、あまりに綺麗な宇宙(銀河)に対する描写に魅了され、また、独特な死生観を見せつけてくる物語の展開に驚き、一気に引き込まれました。名作として語り継がれるのも納得です。物語の展開に対する私個人の感想としては「仲違いしてしまった友の死の前に、親友として再び交流することができた幸せな物語」という印象だったんですが、いろいろな解説を読むとより深く解釈できることが判ったので、時間をおいて読み込んでみようと思います。 他短編も非常に魅力的でしたが、中でも「セロ弾きのゴーシュ」「ビジテリアン大祭」は面白かったですね。特にビジテリアン大祭は、物語のテンポの良さに加え皮肉の効いたオチも心地よく、素晴らしい作品でした。
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久々に読みました。前回は理解できなかった話も理解できました。宮沢賢治は現代で言うファンタジー小説作家だったのかなと思います。 夢をみさせてくれる。
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烏兎の庭 第七部 3.23.23 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto07/diary/d2303.html30323
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よだかの星はなんとなく理解できるが銀河鉄道の夜は全然わからなかったので勉強してからまた読み直したい。蠍の話は好きだった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「双子の星」 「よだかの星」 「カイロ団長」 「黄いろのトマト」 「ひのきとひなげし」 「シグナルとシグナレス」 「マリヴロンと少女」 「オツベルと象」 「猫の事務所」 「北守将軍と三人兄弟の医者」 「銀河鉄道の夜」 「セロ弾きのゴーシュ」 「飢餓陣営」 「ビジテリアン大祭」 銀河鉄道の夜ですら原稿抜けがあったとは…それでも話が成り立っているのがすごい。改めて読み返して、こんな話だったのか、と思う作品が多いし、後味が良いものばかりではないのにも驚いた。考えさせられる。
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中学生時代に読んだが、あの頃は深く意味を理解していなかったので、また読み返してみたい作品の一つである。
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近代文学を代表する不朽の名作。 読み手の想像力を掻き立て、感性に訴えかけるような、幻想的で美しい描写の数々に魅了された! 表題作以外では、「シグナルとシグナレス」がロマンチックで面白かった。
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何度目かの再読。 比喩表現が美しいなぁといつもうっとりします。 銀河鉄道の夜の中に出てくる桔梗色の空、とても印象的で空を見上げて探していますが、今のところ「これかも!」というものにはまだ出逢えておらず、ワクワクします。
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詩的。夢物語。表現が柔らかくて美しい。例えるならば、口当たりが滑らかなホワイトシチューの様な文体だった。個人的に「優しいカフカ」という印象。 地学・化学という、科学的で、形而下的な教養を、文学と夢という形而上学の世界に緻密に織り交ぜた独特の世界観を持つ小説だと言える。
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自分が読んだのは集英社文庫のものなのですが、見つからなかったのでここに。表現が綺麗で、キラキラした風景が想像できてすごくよかったです。
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