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山椒魚 の商品レビュー

3.5

104件のお客様レビュー

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    15

  2. 4つ

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  3. 3つ

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「英語の出来ない少女…

「英語の出来ない少女は全く好ましく且つ可憐に見える」(岬の風景)「美人で劣等生の女学生くらい魅力のあるものはないだろう」(女人来訪) …こんなことを70~80年も昔に言ってのけたセンス。恐ろしく現代的かつ都会的。飄々としてシニカル。亀井勝一郎の解説を借りると「先天的無用人の自覚」...

「英語の出来ない少女は全く好ましく且つ可憐に見える」(岬の風景)「美人で劣等生の女学生くらい魅力のあるものはないだろう」(女人来訪) …こんなことを70~80年も昔に言ってのけたセンス。恐ろしく現代的かつ都会的。飄々としてシニカル。亀井勝一郎の解説を借りると「先天的無用人の自覚」。文壇的に不遇であったというが、早すぎたのだ。

文庫OFF

井伏鱒二の短編集。何…

井伏鱒二の短編集。何と言っても「山椒魚」に尽きます。独特のユーモアと悲しみがあって、素晴らしいです。

文庫OFF

国語の教科書で読んだ…

国語の教科書で読んだときには気づかなかった魅力が再発見できました。

文庫OFF

2024/09/22

自分自身の読みの力不足を反省しながらも、 自分なりにどんなことを感じたり考えたか を大切にしながら読んだ。 夜ふけと梅の花と女人来訪はホラー要素というか 気味の悪さが面白くて読む手がどんどん進んだ。 屋根の上のサワンは一番好きなお話だった。 一冊を通して仄暗い雰囲気を纏った短...

自分自身の読みの力不足を反省しながらも、 自分なりにどんなことを感じたり考えたか を大切にしながら読んだ。 夜ふけと梅の花と女人来訪はホラー要素というか 気味の悪さが面白くて読む手がどんどん進んだ。 屋根の上のサワンは一番好きなお話だった。 一冊を通して仄暗い雰囲気を纏った短編集だが この作品は切なくもあたたかく、心の中に一筋の光がさすような読後感がある。 黒い光も読みたい。

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2024/08/27

言葉を発することはつねに、意味を裏切ることと同じだな、と思った。 心にある本当を表すことはできないから、すれ違いや、諍いが生じるのかもしれない。

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2024/08/20

短編集で、タイトルになっている『山椒魚』は、短い(10ページと少し)ですし、読後に山椒魚とカエルのやりとりや関係性に考えを巡らせることができてとてもよかったです。 自然の描写がきれいだなと思いました。

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2024/08/09

山椒魚。山椒魚は悲しんだ。から始まるわけだけれども最後のかえるの台詞を受けての山椒魚の気持ちがわからなくて、これ国語のテストに出たら0点だっただろうな。現在46歳。

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2024/03/23

目が滑って読めたもんじゃない。 初井伏鱒二だったのだけれど、特色も魅力も掴むことができず。小説の中に突然2コマ漫画が乱入してくるような。意味のあることを言ってるんだけど意味がまるでないような。もう少し私の経験値が必要なのは明らかなので、それまで積読。

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2024/03/13

なぜいま井伏鱒二を読もうと思ったのか、それが全然思い出せない。 2、3ヶ月まえに青木南八との交流をテーマにした「鯉」を読んだけれど、この『山椒魚』はそれより随分前から積読されていたから、「鯉」を読む前から何かが気になっていたのだろうと思う。それが一体何だったのか。 ただ何となく...

なぜいま井伏鱒二を読もうと思ったのか、それが全然思い出せない。 2、3ヶ月まえに青木南八との交流をテーマにした「鯉」を読んだけれど、この『山椒魚』はそれより随分前から積読されていたから、「鯉」を読む前から何かが気になっていたのだろうと思う。それが一体何だったのか。 ただ何となく思うのは、何か「手触り」のある小説を読みたかったのではないかということだ。 歳をとって小説が読めなくなってきた。 原因はよく分からないけれど「世界を立ち上げる力」が弱くなってきたんじゃないかという気がする。 物語を読んでも昔のように世界が現れてこない。だから最初から確かな世界が描かれている、そんな小説を読みたかったのではないだろうか。 井伏鱒二の小説はその点で非常に優れているように思う。山椒魚にせよ、鯉にせよ、サワンにせよ、あるいは朽助にせよ、彼が住んでいる谷間にせよ、そこに描かれているものが、何か固形の重みを持って感じることができる気がする だから書かれていることが分からなくても読むことができるのではないか。 そんな気がした。

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2024/02/06

滑稽な ほのぼの 朗らか ユーモア 庶民的な 生き生き 可笑しみ 飄々 ↑読んでいて思い付いた言葉 文章に愛嬌があって 本人の性格が出てる気がする 古本トワサンにて購入

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