阿部一族・舞姫 の商品レビュー
高校の教科書に載っていた『舞姫』 それ以来、初めて読み返してみたのですが、当時の思いと全く異なっていたのに驚きました。 こんなにも、最低な男だっかのか? 『阿部一族』『堺事件』『じいさんばあさん』はぐいぐいと読んでしまった。 『舞姫』にかかった時間の半分で読み終わったくらい。 ...
高校の教科書に載っていた『舞姫』 それ以来、初めて読み返してみたのですが、当時の思いと全く異なっていたのに驚きました。 こんなにも、最低な男だっかのか? 『阿部一族』『堺事件』『じいさんばあさん』はぐいぐいと読んでしまった。 『舞姫』にかかった時間の半分で読み終わったくらい。 それくらい、読みやすい。 きっと映像化したら、海外でも人気が出そうな気がする。
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・阿部一族 男ってやつは・・・!!! なんですかね、この小説。女の人が入り込む隙が一瞬たりとも存在しません。女の意思がまったく介在しない男としての「格好つけ方」を最大限に格好良くつづったお話。任侠映画のようなそのストイックさにころっと参りました。 「義」を通すことに躍起になる登場...
・阿部一族 男ってやつは・・・!!! なんですかね、この小説。女の人が入り込む隙が一瞬たりとも存在しません。女の意思がまったく介在しない男としての「格好つけ方」を最大限に格好良くつづったお話。任侠映画のようなそのストイックさにころっと参りました。 「義」を通すことに躍起になる登場人物たちをさんざん葛藤させておいて、いつでもラストはとってもあっさり。でも実際、封建社会というのはそんなモンだったんだろうなあ。男って言うのはいやはや、しょうがないねえ。 自分の生に恥辱を感じる男の人の単純でストイックな姿は見ていておバカさん!好き!ってな具合に愛おしくさえ思える。反面、自殺も切腹も殉死も、死んだら一緒だよ。おしまい!っていうあっさりさが残酷ではあるけど面白かったです。 読み終わった後の一番の感想は「鴎外やれば出来るじゃん!」
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舞姫が好き。 文語体で難しかったけど、そういうところにもロマン?を感じてドキドキしながら読めた。 鶏も面白い。
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舞姫以外はどれも面白かった。森鴎外、意外と読みやすい。 「うたかたの記」は画家の卵と花売り娘の運命の出会い、偶然の再会、嵐の中の告白に悲劇的な死という怒涛の展開に狂王ルードヴィッヒ2世の謎の死の真相まで絡めて30P足らずでまとめてるし。凄すぎる。 「鶏」の石田少佐は今なら萌えキャ...
舞姫以外はどれも面白かった。森鴎外、意外と読みやすい。 「うたかたの記」は画家の卵と花売り娘の運命の出会い、偶然の再会、嵐の中の告白に悲劇的な死という怒涛の展開に狂王ルードヴィッヒ2世の謎の死の真相まで絡めて30P足らずでまとめてるし。凄すぎる。 「鶏」の石田少佐は今なら萌えキャラ。堅物の軍人のくせに、仕事帰りに「内が近くなると雛の事を思い出す」ほどヒヨコを可愛がってたりする。鶏が庭を荒らすと苦情をいう隣家のおばさんを、腹話術の人形見てるより面白いとか考えながら相手してる性格もいいし。最後は「雛なんぞはいらん」と言ってるけど、きっとその後も雛の面倒をみていると予想します。
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言葉遣いがだいぶ難しい。日本語なのに理解できないという悲しさ。なので、楽しむというよりは必死に理解するので精一杯でした。現代語訳で読むべき。 2009/11/23
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舞姫再読して、昔よりすらすら読めたことに感動した。木戸書簡集で鍛えた成果が…!笑 鷗外の「お前らわかんねぇだろ」と言わんばかりの独語伊語仏語オンパレードで、ちょっとした性悪さがにじみ出ていて笑える。 別に厚い本ってわけでもないのに、注釈は何と70ページ超。すごい。まあ歴史モノの注...
舞姫再読して、昔よりすらすら読めたことに感動した。木戸書簡集で鍛えた成果が…!笑 鷗外の「お前らわかんねぇだろ」と言わんばかりの独語伊語仏語オンパレードで、ちょっとした性悪さがにじみ出ていて笑える。 別に厚い本ってわけでもないのに、注釈は何と70ページ超。すごい。まあ歴史モノの注が大部分だけどね。 堺事件に関しては醒めた炎を読んだ直後だったんで予想外に事前知識があってわかりやすかった。なにかしら、何か大いなる力に呼ばれたのかしら。 舞姫って、もっと結果を悪化させると鷗外の実体験になって、ハッピーエンドにすると青木周蔵物語になるよね。
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江戸時代に存在した「殉死」制度。使えていた主君の死に対し、許可をもらって後追いで自害することだ。主従関係を絶対とする封建制度を象徴する行いだが、必ずしも、主君を慕ってのことばかりではなかった。殉死によって一族の地位を高めるという打算や殉死しないことで人から後ろ指を指される恐怖など...
江戸時代に存在した「殉死」制度。使えていた主君の死に対し、許可をもらって後追いで自害することだ。主従関係を絶対とする封建制度を象徴する行いだが、必ずしも、主君を慕ってのことばかりではなかった。殉死によって一族の地位を高めるという打算や殉死しないことで人から後ろ指を指される恐怖などの感情も入り交じっていた。 そんな殉死を主君から認められなかったことをきっかけに、滅亡の道へ進んでいった阿部一族の悲劇がドキュメンタリーのような淡々とした文体で描かれている。 殉死についての著者、森鴎外の意見が書かれていないのは、残念だ。「自己の死」より重いものが多くあった武士道の時代を理解することはなかなか難しい。江戸時代はともかく、著者が生きた明治時代でも、死して子孫を助けるという考え方があったのだろうか。
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「舞姫」と「うたかたの記」は擬古文のため、内容をあまり理解できなかった。再読の必要あり。 ※「舞姫」「うたかたの記」「鶏」「かのように」「阿部一族」「堺事件」「余興」「じいさんばあさん」「寒山拾得」の9編を収録。
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当時の書生たちは揃って「エリス萌えー」と叫んだに違いない。よし、今度のスピーカーは文語体で解説文を書くことにしよう。男子たるものそれくらいのサービス精神と遊び心を持っていて当然だ。
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ドイツの留学中に知り合った女性への恋情を振り切って官途を選んだ主人公を描いた自伝的色彩の強いロマン『舞姫』ほかを収録。 『舞姫』では漢文調の文章の中に漂う情緒溢れる異国の雰囲気に酔います。
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