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三四郎 の商品レビュー

3.8

392件のお客様レビュー

  1. 5つ

    81

  2. 4つ

    129

  3. 3つ

    113

  4. 2つ

    20

  5. 1つ

    3

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2025/01/14

ゆったりとした時間

水村美苗の紹介で、大人になって今さら読みました。非常にゆったりとした時間が流れて、今の時代のあくせくしたような、目的がなければいけないような小説とは違うな、と思いました。

三四郎の言う三つの世界は、分かるような気がします。切っても切れない、目を背けたいような現実の生...

水村美苗の紹介で、大人になって今さら読みました。非常にゆったりとした時間が流れて、今の時代のあくせくしたような、目的がなければいけないような小説とは違うな、と思いました。

三四郎の言う三つの世界は、分かるような気がします。切っても切れない、目を背けたいような現実の生活にいる自分、職場で仕事をしている自分、そして眩く煌びやかな世界に身を置いている自分。

そしてその3つ目の世界に翻弄されつつ、結局果たされないまま現実に戻される。なんとも言えない、もやもやした雰囲気が味わえました。

崩撃雲身双虎掌

儚くも淡い恋心を歌っ…

儚くも淡い恋心を歌った、青春小説の傑作です。

文庫OFF

 「頭の中は日本より…

 「頭の中は日本より広い」はずなのに三四郎の頭の中はごちゃごちゃしていてとても狭い。なぜか。独りよがりだからだ。そして決定的に経験不足だからだ。若いのだから仕方がない。経験は最初から持っているものでもなければ、一度に手に入れられるものでもないのだから、それでいいのである。 この青...

 「頭の中は日本より広い」はずなのに三四郎の頭の中はごちゃごちゃしていてとても狭い。なぜか。独りよがりだからだ。そして決定的に経験不足だからだ。若いのだから仕方がない。経験は最初から持っているものでもなければ、一度に手に入れられるものでもないのだから、それでいいのである。 この青春小説は私の過去を現在に生き返らせた。そういう意味で小説は過去を現在に、大げさに言えば歴史を現在に生かす働きがあると気が付いた。では三四郎と同じぐらいの若者にとってはどうか。単なる共感以上の何かを受け取ってくれればと思った

文庫OFF

青春小説です。三四郎…

青春小説です。三四郎が自分のことをストレイシープといっているのが面白い表現だと思いました。

文庫OFF

昔の学園青春恋愛小説…

昔の学園青春恋愛小説です。三四郎の純情で真っ直ぐな気持ちに和みます。「迷い羊」がキーワードです。でもそれでもいいと思います。

文庫OFF

2026/03/20

田舎から大学進学で上京してきた三四郎の周りで起こる出来事を描いた作品。 学生生活の中で新しい先生や友人たちとの出会いや、不安、戸惑い、好きな人との関わりの中での心理描写が細かく共感できる。純粋な性格ゆえに美禰子の一言一句に翻弄されて悩む様子も、どこか青春の懐かしさを感じた。美禰子...

田舎から大学進学で上京してきた三四郎の周りで起こる出来事を描いた作品。 学生生活の中で新しい先生や友人たちとの出会いや、不安、戸惑い、好きな人との関わりの中での心理描写が細かく共感できる。純粋な性格ゆえに美禰子の一言一句に翻弄されて悩む様子も、どこか青春の懐かしさを感じた。美禰子のような思わせぶりな女性は同性からはあまり好まれなさそうだけど、ミステリアスで魅力的ではあるかも。三四郎に向けた言葉、ストレイシープの意味することってなんだろう。 与次郎は愛すべき悪戯者というくらいだから憎めない存在なんだろうけど、悪気がないだけにタチが悪い。田舎の三四郎の母の意見にも納得でそっちの立場にかなり共感してしまった。

Posted byブクログ

2026/01/26

「熊本より東京は広い、東京より日本は広い、日本より頭の中のほうが広いでしょう。」「囚われちゃだめだ・・・」三四郎が東京に向かう列車内で広田先生にかけられた言葉です。東京で三四郎は美禰子に恋をし囚われてしまい、自意識過剰気味になり、もがきながらも告白する。一方、美禰子は友人”よしこ...

「熊本より東京は広い、東京より日本は広い、日本より頭の中のほうが広いでしょう。」「囚われちゃだめだ・・・」三四郎が東京に向かう列車内で広田先生にかけられた言葉です。東京で三四郎は美禰子に恋をし囚われてしまい、自意識過剰気味になり、もがきながらも告白する。一方、美禰子は友人”よしこ”を嫁にもらうと云った(よしこは結婚に消極的だった)人と結婚する。何かにつけハラスメントと捉えられるのをおそれ、発言や行動を躊躇させる今の時代と比べ、各自が精神的に動じ難い時代の、のびのびとした人々を描いた素敵な作品だと思います。

Posted byブクログ

2026/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『それから』を読んだ後に読んだ。 正直、『三四郎』は他の作品と比べて盛り上がりに欠けるかな。 冒頭に人妻の女と一夜を共にするが手を出さなかった主人公を意気地なしと言われる場面で主人公が純真さが現れてて面白い作品になるかと思ったが期待はずれであった。 『それから』ではヒロインを好きになる過程が唐突で女性的魅力を感じないままストーリー展開されるのに対し、『三四郎』では、当時の女性と比べ男勝りで主人公達のような高学歴な男達とも張り合うくらい教養があるヒロインには魅力があり、主人公が惹かれていく過程が分かるため別作品よりはその点は楽しめた。 しかし、主人公があまりにも受け身すぎて結局はヒロインの明確な告白もせずに恋が終わる結末にはモヤモヤが残った。 登場人物や描写などで当時の時代背景などを感じられる点がとても面白いと思った。特に親友の与次郎に関しては、金の面ではだらしないが、友人にこんな活動的な人物がいればとても楽しいのだろうなと思わせるくらい魅力的なキャラクターだ。 東大の三四郎池には行ってみたいな、、 次は初期三部作の『門』を読んでみる!

Posted byブクログ

2026/01/04

何が面白いかわからないよ〜泣 リアルさはすごいけど、何かが起こりそうで起こらない。それがいいのかな?

Posted byブクログ

2025/12/07

三四郎の心模様が、静かで落ち着いた文章の中に流れていました。色で言えばグレーに近い感じです。それは悪い意味ではありません。心というものの描き方が上手い、それにつきるのだと思います。 東京帝大入学のため、熊本から上京途中の三四郎は、汽車の中で、ある女性に出会います。その女性とひょ...

三四郎の心模様が、静かで落ち着いた文章の中に流れていました。色で言えばグレーに近い感じです。それは悪い意味ではありません。心というものの描き方が上手い、それにつきるのだと思います。 東京帝大入学のため、熊本から上京途中の三四郎は、汽車の中で、ある女性に出会います。その女性とひょんなことから、同室で一泊することになります。読んでいる方がハラハラして、“三四郎、今後、女性と付き合えなくなるのではないか”と気を揉んでしまいました。「あなたは余っ程 度胸のない方ですね」なんて言われたら一生トラウマになってしまう。この女性、悪魔みたい。「度胸がない」という言葉は、三四郎のお母さんの手紙の中にもありました。漱石が、三四郎の人物像を読者に植え付けるための、仕掛けかなと思いました。 真面目で、はっきりしないところがあって、純情で、ちょっとかわいいところがあり、お人好しの三四郎。彼は、美禰子さんに恋をします。20代の同世代の男女の精神年齢の差が、うまく描かれていました。美禰子さんは、裕福なお嬢様でお高くとまっている雰囲気があり、三四郎に合わないなあと思いながら読んでいました。でも、好きなんだからしょうがない。 性格なんて、そう簡単に変わるわけではありません。最後の最後まで、三四郎の心が折れやしないかとヤキモキしました。 私自身、大学時代、月1の書道の勉強会で知り合った年上の男性が、結婚する報告を聞いたとき、“告白しとけば良かったかな?”とちょっと後悔したことがありました。(告白すればうまくいくわけではないのですが)でもそのことがきっかけで、その後の恋愛の学びとなったことは事実です。三四郎は、告白めいたことを言っているので、私よりエライ!三四郎のこれからに期待します。 小説中に、正岡子規の名前が登場したり、三四郎が友達にお金を貸す場面があったりと、漱石自身のことが少なからずも投影されているように思いました。

Posted byブクログ