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吾輩は猫である の商品レビュー

3.9

226件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    72

  3. 3つ

    54

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    3

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2021/12/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

くしゃみ先生がちとクセがありすぎる、だからこそこの猫は自身を幸福であると言っている、全くの高みの見物である、しかしこの猫、偉そうなくせに、蟷螂と大真面目にやりあう、かあいらしい一面も持ち合わせている。

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2021/11/22

何度も読もうと思うきっかけがあり手に取った。 少し古い言葉なのと、漢文や仏教用語などすぐに意味が取れない言葉の多さ、そして小説としてのストーリーみたいなものはまるでないので、読みながら何度か寝てしまった。この本と付き合うこつは、Twitterでも見るように気構えず、ゆっくり読むの...

何度も読もうと思うきっかけがあり手に取った。 少し古い言葉なのと、漢文や仏教用語などすぐに意味が取れない言葉の多さ、そして小説としてのストーリーみたいなものはまるでないので、読みながら何度か寝てしまった。この本と付き合うこつは、Twitterでも見るように気構えず、ゆっくり読むのが合うんだろうと気が付き、読破できた。 夏目漱石本人なのかな、と思う苦沙弥先生が書斎で友人たちと雑談しているシーンがほとんど。猫要素もあるような、ないような。子どもの頃、親戚の集まりでする大人の会話をただ聞いているような感じである。 注解も545もあって読み応えがある。 “Do you see the boy”で「ずうずうしいぜ、おい」と読ませるのが面白かった。

Posted byブクログ

2021/10/29

名著と言われ、読み継がれてきた漱石の処女作。初めて、最初から最後まで読んだ。 大きなストーリーがあるわけでは無く、苦沙弥先生やその友人達が面白おかしく会話をする、その内容を追っていく小説。視点は苦沙弥先生の飼い猫だが、それほど前に出てくるわけではない。 登場人物は、面白おかしく日...

名著と言われ、読み継がれてきた漱石の処女作。初めて、最初から最後まで読んだ。 大きなストーリーがあるわけでは無く、苦沙弥先生やその友人達が面白おかしく会話をする、その内容を追っていく小説。視点は苦沙弥先生の飼い猫だが、それほど前に出てくるわけではない。 登場人物は、面白おかしく日々を過ごしているが、やはりそれなりの生きづらさを、感じており、昔の方が良かった、というセリフがちらほら出るのは、今も昔も似たようなものなのかな、というふうに感じる。

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2021/09/20

猫目線から見た身近な人々の話 猫目線で人の日常を紹介していく 個性的な登場人物をユーモアな表現で描く 長かったけど読めた

Posted byブクログ

2021/09/05

昔はかならず教科書に載った有名な1章。「我輩」とのたまう猫の生い立ち、寄宿先が決まって、そこの主人のことやら、ご近所に猫とのお付き合いをユーモラスに簡潔に描いている。登場人物のすべてに名前がついていない。構成といい、展開といい立派に完結している1話。 解説の伊藤整が書いているよ...

昔はかならず教科書に載った有名な1章。「我輩」とのたまう猫の生い立ち、寄宿先が決まって、そこの主人のことやら、ご近所に猫とのお付き合いをユーモラスに簡潔に描いている。登場人物のすべてに名前がついていない。構成といい、展開といい立派に完結している1話。 解説の伊藤整が書いているように「この第一回が独立した作品であった」(雑誌「ホトトギス」発表)ここが強く印象に残っているので内容的にはこれきりかなと思ってしまっていた。 とんでもない、1章が人気を博したので連載が始り、これに続く2~11章。脱線、蛇足気味のだらだらとした饒舌的文章が面白い。故事熟語が難しく、解説に頼らなければならないのが面倒くさいと言えばいえるけど。 登場人物も変化に富んでいる。ざっと上げてみると、 「猫」の次の主人公珍野苦沙弥先生(臥竜窟(書斎)を出たがらない中学教師、「我輩」の寄宿先主人)に妻君 越智東風、水島寒月、八木独仙、迷亭先生、多々良三平の苦沙弥先生の友人やら、弟子やら。 成金一家金田、金田鼻子、金田富子の親子に加担する鈴木藤十郎(この金田夫妻が水島寒月を娘富子の婿にしたく、寒月の博士号取得を気にしている。) 面白いのは10章。苦沙弥先生の幼い3人の娘「とん子」「すん子」「坊ば」登場。 三姉妹の朝食風景のハチャメチャぶりもものすごくて笑うけど、主人の姪「雪江」さんが遊びに来て、「あらいやだ。よくってよ。知らないわ。」などと当時女学生の流行語が活き活きしている。 また、雪江さんと叔母さん(主人の妻君)が結婚について弁論していると、幼い3人の娘たちが 「招魂社にお嫁に行きたいんだけれども、水道橋を渡るのがいやだから、どうしょうかと思っているの」 「御ねえさまも招魂社すき?わたしも大すき。一所に招魂社へ御嫁に行きましょう」 「坊ばも行くの」 と、三姉妹とんでもない望みを持っている。 こんなところで靖国神社が出てくるとは…。しかも、「斯様に三人が顔を揃えて招魂社へ嫁に行けたら、主人もさぞ楽であろう」だとさ!なにやらすごい人気。複雑。(P428) 11章の現代社会への予言も的中にはびっくり。つまり、人間が個性中心になって男女が結婚が不可能になるというのである。明治時代にこの予言だ!(P523) 「猫」があちらこちらと徘徊しながらの人間観察。皮肉たっぷり、愉快愉快。「猫」が最後にどうなったか?それも意外。

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2021/09/04

 audibleで聴いた。ほとんど車の運転中に聴いたので、内容は多分2割も頭に入っていない。運転中にaudibleを聴いても意外と頭に入らないものだが、『吾輩は猫である』は輪をかけて入らなかった。多分運転中に聴くには向いていない。以下なぜそう思ったかメモ。 ・登場人物が意外と多...

 audibleで聴いた。ほとんど車の運転中に聴いたので、内容は多分2割も頭に入っていない。運転中にaudibleを聴いても意外と頭に入らないものだが、『吾輩は猫である』は輪をかけて入らなかった。多分運転中に聴くには向いていない。以下なぜそう思ったかメモ。 ・登場人物が意外と多い。ナレーターは頑張って声色を使い分けていたが、1人だったので限界はある。 ・吾輩こと猫をはじめ、饒舌な登場人物が多い。 ・2つ目と被る部分があるが、1文が長い。 ・audibleには注釈が一切ない。  小噺連発系だから運転中でも聴けるかと思ったが、上記の理由で難しかった。

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2021/08/24

夏目漱石の代表作。こんなに難読だとは思わなかった。決して内容が難しいという訳ではないのだが、表現が難しい。しかし、それが日本語本来が持つ美しさなのだと思う。

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2021/08/06

読みたいと思ってたけど、やっと読めた。猫の視点から人間のおかしさとか社会の批判をしているところが新鮮だった。話が一貫とした筋で進むのではなく、いろんな話がバラバラに登場していくのも新鮮だった。長い小説で、筋がないから意外と読みにくかったけど、こういう形の小説もあるということがわか...

読みたいと思ってたけど、やっと読めた。猫の視点から人間のおかしさとか社会の批判をしているところが新鮮だった。話が一貫とした筋で進むのではなく、いろんな話がバラバラに登場していくのも新鮮だった。長い小説で、筋がないから意外と読みにくかったけど、こういう形の小説もあるということがわかってよかった。

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2021/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ご主人は漱石自身。頭が固くて自尊心が強い。その自宅へ個性的な客人が集まる。迷亭、寒月、東風。 猫の観察、考察はは漱石の観察、考察。文章に書くことで日ごろの憂さを払っているかのようだ。

Posted byブクログ

2021/07/10

夏目漱石のユーモアに初めて触れる。 常に人間を上から見ていて馬鹿にしている猫目線最高。面白すぎる。この猫と話したい。クシャミ先生も憎めない人だなぁ。

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