村上ラヂオ(1) の商品レビュー
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良いですね。非常に良いですね。もう、サクッと読めます。サクサクです。超絶お気楽極楽に読んじゃえます。難しい事は何もない。ただただ読めばよい。そんな作品。それでいて、こう、愛すべきエッセイ、って感じでして。まあ、村上春樹、凄いよなあ。 村上さんは、小説だと、こう、あんな感じの「しんどい」感じの作品が多いのに、なんでエッセイだと、こんなに「サクサク親しみやす過ぎ」な感じになるのでしょうかね?個人的感想ですが。小説の村上さんは、間違いなくこう、とっつきづらい人だなあ、この人は、、、感は満載なのですが、エッセイの村上さんは、物凄く、こう、「よう!元気!?いいじゃん、あんたのエッセイ」って、気軽に話しかけたくなる感じなのです。めちゃんこ偉そうな事言って、すみません、、、なのですが、この小説とエッセイの距離感。凄いよ。凄いから好きです。 なんとなく、なんとなくですが、村上春樹と、原田宗典は、似ている気がしました。村上さんも原田さんも、小説はこう、ごっつキリキリと切迫しているのに、エッセイは、のほほんお気楽系。そんな分類な気がする。どうなんだろう?なんとなく、お二人、似ているんではないのか?そうでもないのか?どうなんだろうなあ、、、まあ、個人的に、気になるだけですが、なんとなく、なんとなくね、そんな事を思ったのですよね。 「リストランテの夜」 というエッセイが、めちゃんこ好きですね。何故に、日本だと、ソバとウドンとラーメンは、ズルズルッ!!っと音を立てて食べるのはオッケーというか、逆に、美徳?という位に思われているような気がするのに、パスタは、音立てて食べちゃダメなんだ?という、食文化の根源的な謎に思いを馳せられる好エッセイだと思います。そうでもないのか? それにしても、食文化って本当に不思議。面白い。この素敵な男性は、多分20代後半、という年齢まで、身の回りの誰からも「パスタ、ズルズル音立てて食べない方が、いいよ」って言われなかったのか?不思議だ。親も。友人も。おそらく、いたであろう、嘗ての恋人たちも。誰も忠告しなかったのか?不思議だ。でもこれは、きっと、村上さんが語ったように、当に事実の出来事だったのだろう。世の中は驚異に満ちていますね。素敵です。 「パスタでも茹でてな!」 これも最高。「おとといきやがれ!」的な感じ?違うか。でも、この罵り表現よ。言葉とは凄いなあ。できれば、罵り言葉なんてものは無い方が、人間の心は平穏になる筈だろうに、そんな罵り言葉ですら、愛嬌がある、という事実。おっそろしいことですよコレは。そして、面白い事ですよ。言葉とは、ホンマに凄い。 「かなり問題がある」 ある意味、とても勇気づけられるエッセイです。村上さんほど、圧倒的に世の中に認められている(ように思われる)人でさえ、自分自身の存在を、このように考えているのか、、、そうなのか。勇気づけられますね。大好きですね、このエッセイ。
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「酒のほそ道」からの派生。柿ピーの話。 (260) [more] (目次) スーツの話 滋養のある音楽 リストランテの夜 焼かれる 猫山さんはどこに行くのか? うなぎ ロードス島の上空で にんじんさん 柿ピー問題の根は深い 跳ぶ前に見るのも悪くない〔ほか〕
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愛してやまないドーナッツ、コロッケの話、時に深刻な事態に発展する柿ピー問題、信用できないデジタル式体重計、尊敬すべき猫山さん、「かなり問題がある」自分自身、宇宙に発信される円周率とそれを唱えるおじさん……日本を代表する作家・村上春樹の、軽妙でラフな書き口がたまらないananに連載...
愛してやまないドーナッツ、コロッケの話、時に深刻な事態に発展する柿ピー問題、信用できないデジタル式体重計、尊敬すべき猫山さん、「かなり問題がある」自分自身、宇宙に発信される円周率とそれを唱えるおじさん……日本を代表する作家・村上春樹の、軽妙でラフな書き口がたまらないananに連載されたショートエッセイ。 春樹のエッセイが読みてぇ~~!!!ってなったのでブクオフで購入。私は基本エッセイにだけは手を出さないようにしているのですが──というのもやっぱり文章においては作家と作品はわけて考えたいので、エッセイ読んでえーこんな人だったんだなんんか好きじゃなーいと思うと文章まで好きじゃなくなってくるので(だからあとがきも読まない) ですが春樹はエッセイ読ませろ~~!!ってくらい文章が好きなので自主的にエッセイを買いました。人生30年以上生きてきて初です(作家はね。声優さんとかは買ったりしたけど) 2ページですぐ読めてしまうほんとに手頃なエッセイなんだけどもう読むたび爆笑してたww も~~ほんと面白い! よくこんなこと考えつくな…とか意外と庶民派だなーとか奥さん何者やねん…(マジで存在が謎)とかいろいろ思ってるうちにすーぐ読み終わってしまいました。2と3もあるので買わなければ!春樹が足りないんじゃ春樹が
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やや短めのエッセイ。 「随筆」って方が似合うかもしれません。 あまりえらそうな意見もなく、普通の日常の描写であるところが好みです。 村上さんは小説はちょっと合わないけれど、エッセイは合うんだよなぁ。
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村上春樹の小説が好きで、すごい人だと思っているんだけど、そのすごさを感じさせない親しみのもてる文章と内容だった。 でも感性の豊かさが文章の隅々から伝わってくる。 さらっと読めて心地の良いエッセイ集。 続編はすでに読んでいるので、またエッセイ集出してくれないかなと期待。
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天邪鬼な自分は著者のベストセラー小説には食指が動かず、20代の時に友人から借りて読んだ「ノルウェイの森」以外は読んでいない。しかるに書店で目にした本書のタイトルから無性に読んでみたくなり購入した。ananに連載された短い文章ゆえに、さくさく読めた。最も印象的で見習いたいと感じたの...
天邪鬼な自分は著者のベストセラー小説には食指が動かず、20代の時に友人から借りて読んだ「ノルウェイの森」以外は読んでいない。しかるに書店で目にした本書のタイトルから無性に読んでみたくなり購入した。ananに連載された短い文章ゆえに、さくさく読めた。最も印象的で見習いたいと感じたのは「けんかをしない」だ。どんなに酷いことを言われても、書かれても腹を立てない。理由も何だか納得してしまった。でも、実践は難しいだろうな〜
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長旅にはこういう軽いエッセイが良いな、その結果、あまり内容を覚えていないのですが、、、 それにしても当方も柿ピーって間違いなく日本が生んだ最高のツマミと思うのですが是如何?
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あーやっぱり村上春樹のエッセイは面白い。 小説は凄く苦手で読めないのに、エッセイになるとスラスラ進む進む…なぜなのか。 堅苦しいイメージがある村上春樹のイメージを良い意味で毎度エッセイは覆したてくれる。 ゴロゴロしながら柿ピーとビール片手に読みたくなる息抜きの一冊。
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村上春樹ってこういう人だったんだぁ。小説から小難しい感じを勝手に抱いてた。親近感の持てる感じのエッセイだった。ちょっと敬遠していた小説も読んでみよう。 2017.4.25 ちょっと村上ワールドに浸りたい、そんな時にパラパラっとめくるのに最適。 2018.9.14 半身浴のお供...
村上春樹ってこういう人だったんだぁ。小説から小難しい感じを勝手に抱いてた。親近感の持てる感じのエッセイだった。ちょっと敬遠していた小説も読んでみよう。 2017.4.25 ちょっと村上ワールドに浸りたい、そんな時にパラパラっとめくるのに最適。 2018.9.14 半身浴のお供に。 子犬を懐に入れる気分の話が好き。 2020.10.9
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2017.01 本棚整理のため9年ぶりに再読。 さらりと気軽に読める、anan連載のエッセイ集。
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