眠れる美女 の商品レビュー
ノーベル賞受賞作家だ…
ノーベル賞受賞作家だと思って読むとびっくりします。体臭がにおってきそうな濃厚な作品です。
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眠れる美女の傍らで、…
眠れる美女の傍らで、観念的な死と戯れる老人達。非人間主義に貫かれた傑作です。
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とっても背徳的で淫靡…
とっても背徳的で淫靡な短編。一人一人の美女が独特のエロスを持っていて、男性ってこういうのが好きなの?と思ってしまいました。
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遠からず訪れるであろ…
遠からず訪れるであろう死の世界をみすえる老人と添い寝する前後不覚に眠らされた美女の取り合わせという異様な世界が作者独自の筆力で描かれます。
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決して目を覚まさない…
決して目を覚まさない美少女と添い寝する老人の物語。変質的で邪悪で、死の気配がつきまといます。直接的に何かがある話よりも、はるかにエロスです。
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死に近いが目覚めてい…
死に近いが目覚めている老人と若々しい生命力を持ちながら眠り続ける女性との対象が不思議な感覚を呼び起こす官能小説。
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昔の芥川賞候補作見た…
昔の芥川賞候補作見たいな作品だと思いました。
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耽美で背徳的な小説が…
耽美で背徳的な小説が二篇。まとわり付くような感じなので苦手な人も多いかもしれませんが、『伊豆の踊り子』だけが川端康成ではありません。
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「人生を狂わす名著50」で紹介されていて気になって読んでみた。 老人が眠ったまま決して起きない美女と添い寝して一晩過ごす話なわけだけど、美女の描写がめちゃくちゃ細かくて、熱量がすごくて、まるでヲタクが推しについて語ってる時みたいだなーなんて思いながら読んだ。 川端康成、若い女が好...
「人生を狂わす名著50」で紹介されていて気になって読んでみた。 老人が眠ったまま決して起きない美女と添い寝して一晩過ごす話なわけだけど、美女の描写がめちゃくちゃ細かくて、熱量がすごくて、まるでヲタクが推しについて語ってる時みたいだなーなんて思いながら読んだ。 川端康成、若い女が好きで好きでしょうがなかったんだろうな。 推しの好きなところなんて余裕で100個は言える!!って勢いで書いたのかなぁなんて思いながら読んでたら、なんだかだんだん死生観に踏み込むような内容になってきて、ふざけて読んでてごめんなさいって感じ。 それはそうと、この小説を読みながら私は頭の中でミレーのオフィーリアがずっと浮かんでいた。美しい少女が死んでいる、また死んでいるように眠っているって、なぜか人を狂わせるような引力があるのかも。
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デカダンス文学の極致 そう謳われる本がどんなものか気になり手に取った一冊。 少し憂鬱な夜半。その静謐な世界観を、とても冷たく感じた。脳裏に深い闇が広がり、精神までもが呑み込まれ、何処までも深淵まで落ちてしまうような。そんな錯覚に陥った。厭世的であり、寂しさや孤独を思わせる。正直...
デカダンス文学の極致 そう謳われる本がどんなものか気になり手に取った一冊。 少し憂鬱な夜半。その静謐な世界観を、とても冷たく感じた。脳裏に深い闇が広がり、精神までもが呑み込まれ、何処までも深淵まで落ちてしまうような。そんな錯覚に陥った。厭世的であり、寂しさや孤独を思わせる。正直、今の自分では、この退廃的な官能美の魅力を理解することはできなかった。 ただ、三島由紀夫の解説を読むと、とんでもない物語を読んだのではないかという気になった。三島由紀夫の表現力の素晴らしさにはいつも驚かされるばかりだ。
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