伊豆の踊子 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
薄い本なので、伊豆旅行前に読破する予定でしたが、なんとも読み進まず…。 主人公は孤児根性で歪んでいるようです。どうも川端本人と照らしあわされているようでもあります。伊豆の旅の道中であった踊子達と旅をして、人の温かさを感じて?成長するようなんですが、やっぱり昔の文章は、難しいなぁ~って改めて思った作品。
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伊豆へ一人旅に出た青年が道連れになった旅芸人一座の踊り子に淡い恋心を抱きます。モーニング娘。の後藤真希主演のテレビドラマがありました。JR東日本の観光列車の踊り子号は『伊豆の踊子』に由来します。
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学のない俺には少し難しい文章でした。 一つ一つの話が生きること、そして死ぬことについて考えを深めさせてくれる一貫した流れがあるように感じました。 一つ一つの話に心が動かされるような、節があり、その言葉を噛み締めることでこの本を読んでいました。 死とは、また、生きるとは、なんと...
学のない俺には少し難しい文章でした。 一つ一つの話が生きること、そして死ぬことについて考えを深めさせてくれる一貫した流れがあるように感じました。 一つ一つの話に心が動かされるような、節があり、その言葉を噛み締めることでこの本を読んでいました。 死とは、また、生きるとは、なんとも難しい事だなぁ、と思いました。
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川端康成の作品は景色などの描写が美しい。これほど的確な表現で書かれていれば、文章だけで頭の中に具体的な景色が浮かんでくる。伊豆の踊り子や温泉宿などにも、美しい描写が数多く描かれており、ストーリー以外にも楽しめる部分がある。 禽獣は、読後に慈愛の心に苛まれると思う。
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何度読んでも飽きないな 立体的で絡み合った、本人さえ気づいていないような感情を平面に落とさず文字にできるの天才すぎる あと上品すぎてエロいこと書いてることに一瞬気付けない。 やってることはさておき。
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時代が違うのかもしれないが、少女相手に何しとんねん、と思った記憶がある。時の試練に耐えた小説なので、きっと色々な深い部分を読み取れていない気がするが、そこまで深く掘り下げるほどは興味がない。
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踊り子は、描写がゾッとするほど生々しいというかイキがいい。読んでると、視点が主人公だけに固定されない自由感というか融通感があるように感じる。 この頃の面影はないだろうけど、同じ道を行ってみたくなった。 残りの2作品は、 作者の力量が、退廃的な方向に向いているようで、川端先生、...
踊り子は、描写がゾッとするほど生々しいというかイキがいい。読んでると、視点が主人公だけに固定されない自由感というか融通感があるように感じる。 この頃の面影はないだろうけど、同じ道を行ってみたくなった。 残りの2作品は、 作者の力量が、退廃的な方向に向いているようで、川端先生、ちょっと怖いですー。
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この小説を両親に見られたらいけないものだと認識して、本棚の奥に隠しながら何度も何度も読み返すような少年時代を送っていたとしたら、自分はどんな大人になっていたんだろうか。 名前は聞いたことあっても読んだことない本を読んでみようシリーズ。表題作「伊豆の踊子」には、今の言葉でいう美少女...
この小説を両親に見られたらいけないものだと認識して、本棚の奥に隠しながら何度も何度も読み返すような少年時代を送っていたとしたら、自分はどんな大人になっていたんだろうか。 名前は聞いたことあっても読んだことない本を読んでみようシリーズ。表題作「伊豆の踊子」には、今の言葉でいう美少女がどうしようもなく魅力的に踊っていて、川端康成の作品がこれほど上品かつエロティックに「女性性」を書いているとは露ほども知らなかった。 伊豆の踊子は当然として温泉宿も面白かったけど、最後の禽獣もかなり強烈で。「どんな愛玩動物でも見ればほしくなる性質だが、そういう浮気心は結局薄情に等しい」という一節で、見たことない作品でも見た目が好みだったらとりあえずフィギュアとか買っちゃう過去の自分を思い出してしまった。二次元美少女に対して博愛を気取ってた頃。 読書を重ねる上で避けては通れない文学というジャンル。文学作品って一般小説に比べてどうも馴染めない印象があったけど、この本のお陰で人の奥底に潜む複雑な人間性に踏み込んだ文章に共感を覚えた、と同時に少し親しみが湧いた。自殺を図った場所が実家の近くなのも勝手に親近感ポイントなので、もう何冊か読んでみようか。
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川端再読第二弾。 これまた高校の頃に読んだ際には分からなかった/感じられなかったものが迫りやってきた。なにかがありそうな期待と、そこに向けて突っ込むことのない心の赴き。美しい情景描写でそれを感じさせる説明的ではない繊細な表現。
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内容的に決して好みではないのだけれど、補って余りありすぎる日本語の美しさなんだなぁ。 「なにが」とか「どこが」とかでなく、日本語の文章を読めることが幸せに感じられる川端康成作品なのです。
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