嘔吐 の商品レビュー

ジャン・ポール・サルトル(著者),白井浩司(著者)

2009/10/04

小説的なドラマが皆無なこの作品は、当時の私には恐ろしく現代的に思えた。
小説的な不出来は置いといて、ロカンタンの吐き気は私の想像を超えて、肉体的にみぞおちにググッときたのだった。

2009/10/04

高校生の時にサルトルの実存主義に憧れて買った本です。「実存は本質に先行する」、この言葉を理解したくて読もうとはしているんですが、まだ最初の10ページしか読んでないです。
"すぅー"っと頭に入ってこないってことは、まだ僕自身が求めてないんですかねぇ･･･。

2009/10/04

３度読んでも、まだ核心を掴みきっていないような気分。
でもきっと、また繰り返して読むのでしょう。

2009/10/04

年を重ねていくと、いろんなしがらみに囚われて頭の中が重く、不鮮明になったりしませんか？この本はそういった頭の中の不自由さを取っ払い、赤ん坊まで戻らせてくれたりもします。

2009/10/04

何度読んでもくらくらする。
小説としても、思想としても欠陥品だと言われ、また確かにそうだ。それでも、描かれる風景と人間たちには、哲学と文学のはざまで（あるいは哲学を解体さえする文学の下で）開示される一握のロマンがある。『嘔吐』の思想が「ブルジョワ的詐術」と（作者によって）葬られた今も、『嘔吐』の小説は滅びない。