時の娘 の商品レビュー
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悪名高いリチャード3世が甥の兄弟を殺したのか?歴史ミステリーの名作。 登場する歴史上の人物が多くて、しかも同じ名前もあって、何度系図のページを開いたことか。読みづらいところもあるが、イギリスの歴史ミステリーを読むのは初めてで、新鮮な面白さがあった。
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イギリスの歴史の勉強が不足していることを痛感しながら読んでます。ヘンリーやリチャードが何人も出てくるような気がしてしかたがない。巻頭の家系図を何度も眺めるのですが・・・半分くらいまで読み進めたけれどもいつ力尽きてしまうか、自分でも心配。(2019.3.24) 図書館の貸し出し期...
イギリスの歴史の勉強が不足していることを痛感しながら読んでます。ヘンリーやリチャードが何人も出てくるような気がしてしかたがない。巻頭の家系図を何度も眺めるのですが・・・半分くらいまで読み進めたけれどもいつ力尽きてしまうか、自分でも心配。(2019.3.24) 図書館の貸し出し期限目いっぱい使っても読み進められず久しぶりの挫折本。。。イギリスの歴史にもう少し免疫つけてから再挑戦したい(2019.4.7)
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誰が「時の娘」だったの?!と思って調べてみたら、ラテン語のフレーズの一部で、要するに「時の娘」とは「真実」を意味するみたい。この邦題、不親切では。 物語は、家系図を見つつ苦労したけど面白かったです。こんな例、トリニパンディだっけ?星の数ほどあって、これからも生まれ続けていくんだろ...
誰が「時の娘」だったの?!と思って調べてみたら、ラテン語のフレーズの一部で、要するに「時の娘」とは「真実」を意味するみたい。この邦題、不親切では。 物語は、家系図を見つつ苦労したけど面白かったです。こんな例、トリニパンディだっけ?星の数ほどあって、これからも生まれ続けていくんだろうなあ。
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歴史上の謎とされている事柄をミステリの体裁で取り上げる形式の古典 1951年の作品であることと 当時イギリス文化においてリチャード三世がどういう扱いをされていたかわからないので 題材や登場人物の動きについてはなんともいえないが ミステリとして古典たりうるそつない話の運びはさすが
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◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第三十六回 ・・・ 第三十六回 「時の娘」 ・・・ ジョセフィン・テイの名作 「時の娘」は、安楽椅子探偵を代表する長編ミステリーです。 なにせ探偵役の刑事は犯人を追っかけている最中に骨を折り、病院のベッドの上……。 そうして親友の女優が退屈しの...
◆◆ ベッドでミステリー ◆◆ 第三十六回 ・・・ 第三十六回 「時の娘」 ・・・ ジョセフィン・テイの名作 「時の娘」は、安楽椅子探偵を代表する長編ミステリーです。 なにせ探偵役の刑事は犯人を追っかけている最中に骨を折り、病院のベッドの上……。 そうして親友の女優が退屈しのぎに、ともっていったたくさんの肖像画のなかから、これは苦悩している善人だ、誰だろう、とひっくり返してみたら、なんとリチャード三世だった!!! なぜかというと、リチャード三世は甥殺しでイギリス史に名をとどろかせている、悪い人、といえばリチャード三世でしょう、というくらいの、悪役代表だったからです。 なにせ教科書に載っているので、それを知らない英国民はまずいない……。 おかしい……俺の眼が鈍ったのか?! と歴史書を取り寄せ、ひもといていくうちに、彼は歴代の歴史学者が誰も思いつかなかった、リチャード三世悲劇の名王説、にたどり着くのです。 確かにミステリーは謎解きの小説で、研究というのは謎解きそのものです。 が、こういってはなんですが、並みいる歴史学者を差し置いて、ただのミステリー作家が、イギリスの教科書をひっくり返した一冊なのです。 適度にロマンチックで、必要な事象の解説の折り込みかたがうまいので、イギリス史を知らなくてもすいすい読めます。 ミステリー100選、みたいなものには必ず入ってくる名作で、読み終わるとバラ戦争がよくわかるようになる、というおまけつき。 なので、司書には読んでおいてほしい一冊です。 2018年10月23日
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リチャード三世について、またイギリス王位継承制度について知っていたらもっと楽しめたかな。 ドラマの「99.9%」で、真実はいくつもあるが事実は1つだけというようなセリフがありましたがそれを思い出しました。 本作は歴史ミステリであり、安楽椅子探偵物であり、さらに法廷ミステリ的なア...
リチャード三世について、またイギリス王位継承制度について知っていたらもっと楽しめたかな。 ドラマの「99.9%」で、真実はいくつもあるが事実は1つだけというようなセリフがありましたがそれを思い出しました。 本作は歴史ミステリであり、安楽椅子探偵物であり、さらに法廷ミステリ的なアプローチもあるかなと思います。
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櫻井孝宏さんの帯に惹かれて購入。 面白かったし勉強にはなったが、まあそれだけかな…。 文体の古さもあるだろうし、前提知識を要するというのもあると思うが、なんでそこからそう推測できるの?というのがわからなくてつまづくことが多かった。ウィキペディアで関連ページを一通り勉強してから読んだので、基本的な人間関係とか歴史の流れはわかっていたはずなのだが、細かい話になると急にわからなくなって…。 リチャードが二人の王子の死に関する噂に反論した記録がない&二人の他にも王位継承者がいるので、二人を殺しても意味がない、というのはまあ十分な根拠になっているとは思う。でもそれ以外のエリノア・バトラーの話とかあんまり意味あった?リチャードが良い奴だったということを言いたいだけだったのかな。 あと人名が…わかりにくかった…これはまあ作者のせいではないが、イギリス人なら常識かもしれんが、訳者がもうちょっとわかりやすく補足してくれてもよかったのでは…。同じ名前の奴がいっぱい出てくるし、冒頭の家系図も中途半端で全員出てくる訳じゃないし、わかりにくいよ! 今までの常識をひっくり返す新説!と思いきや既に出ている話だった、というオチはなかなかおもしろい。じゃあ今までの話に何の意味があったんだ、というと、プロの歴史学者ではなく警察官が犯罪捜査のアプローチで発見しましたよ、というところが面白さな訳だな。
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肖像画から興味を持った私には、薔薇戦争もよく分からず、誰が誰だか分からなくなってしまう難しい読み物だったのですが、大きな流れは分かりました。歴史書に書いてあることが全て正しいわけではありません。「せめて『時の娘』って誰だ!?」って最後まで読みましたが、分かりませんでした。諺のよう...
肖像画から興味を持った私には、薔薇戦争もよく分からず、誰が誰だか分からなくなってしまう難しい読み物だったのですが、大きな流れは分かりました。歴史書に書いてあることが全て正しいわけではありません。「せめて『時の娘』って誰だ!?」って最後まで読みましたが、分かりませんでした。諺のようなものだったのですね。「時が経てば、真実は明らかになる」というような。ヘンリー8世とは、あの暴君ヘンリー8世だったのだということも後から解り、納得した次第です。
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薔薇戦争にかかわる歴史ミステリーという着眼点はいいと思うし、安楽椅子探偵(ベッド探偵?)というのも面白いと思うのだが、翻訳のためなのか、あるいは説明がほとんどセリフ形式でだらだらしているからなのかあまり楽しめなかった。 アンケートによっては、推理小説歴代一位に選ばれることもあるの...
薔薇戦争にかかわる歴史ミステリーという着眼点はいいと思うし、安楽椅子探偵(ベッド探偵?)というのも面白いと思うのだが、翻訳のためなのか、あるいは説明がほとんどセリフ形式でだらだらしているからなのかあまり楽しめなかった。 アンケートによっては、推理小説歴代一位に選ばれることもあるので、もったいなとも思う。
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解説で学術論文のようなミステリーとあったけど、まさにそう。こういうタイプのミステリーを読むのは初めてで、正直読み進めていくと、当初の物語タイプの歴史ミステリーの予想をいい意味で裏切られた。ミステリならこういうふうに考えを発展させるのよ、っていう思考回路を表した小説というユニークさ...
解説で学術論文のようなミステリーとあったけど、まさにそう。こういうタイプのミステリーを読むのは初めてで、正直読み進めていくと、当初の物語タイプの歴史ミステリーの予想をいい意味で裏切られた。ミステリならこういうふうに考えを発展させるのよ、っていう思考回路を表した小説というユニークさ。 にしても、エドワードとか、リチャードとかヘンリーとか、同じ名前を持つ人がたくさん出てくるので、いかんせんイギリス史は混乱させられる。学生時代、バラ戦争の経緯がさっぱりわからなかったのは、何人ものエドワードなりジョンなりがいたからなのだなぁと思った。
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