ムーミン谷の仲間たち の商品レビュー
ムーミンシリーズの中でも異色の短編集です。他のシリーズでは、主役はムーミン一家といつもの面々ですが、この短編集では主役が「誰それ?」と言いたくなるようなマイナーな顔ぶれ。まさしく「ムーミン谷の仲間達」が短編作品ごとに主役になっています。「しずかなのが好きなヘムレンさん」と「目に見...
ムーミンシリーズの中でも異色の短編集です。他のシリーズでは、主役はムーミン一家といつもの面々ですが、この短編集では主役が「誰それ?」と言いたくなるようなマイナーな顔ぶれ。まさしく「ムーミン谷の仲間達」が短編作品ごとに主役になっています。「しずかなのが好きなヘムレンさん」と「目に見えない子」が特に好きです。
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本書を読むと,シンプルライフ,モノを捨てることの モチベーションがあがるらしい――と某掲示板に書かれていた。 ということで,アマゾンマーケットプレイス ――1円!!(送料別)――-にて,注文してしまったのであった。 近所の図書館に本書はなかったのです。 ムーミン谷にすむ仲間たち...
本書を読むと,シンプルライフ,モノを捨てることの モチベーションがあがるらしい――と某掲示板に書かれていた。 ということで,アマゾンマーケットプレイス ――1円!!(送料別)――-にて,注文してしまったのであった。 近所の図書館に本書はなかったのです。 ムーミン谷にすむ仲間たちの楽しい生活を描いた9つの童話集である。 「童話」集と銘打っているが,子供が読んでも, その面白さはあまりよく分からないかもしれない。 ある程度大人になって,物事の分別が付いたであろうときに, 読むべき本なのかもしれない。 もちろん,子供が読んでも,表面的な面白さを 楽しむことはできるかもしれないけど。 テレビのイメージと違って, スナフキンが意外と毒舌キャラだったのですね。 ひらがなが多いと,逆に読みにくい ――それに訳本という要素も加わる。
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ムーミン谷に住む人々がオムニバス形式で語られる短篇集。 シリーズの中でも必読の一冊。 誰かを崇拝しすぎると本当の自由は得られない。 おそらく大人になってからもう一度読むとより深く理解できます。
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フィリフィヨンカの話とニンニの話が好き。 個人的にはフィリフィヨンカの話が一番好きなのだけれど、ひとに薦めるには次に好きなニンニのお話かな? たぶん、ニンニのお話は、ムーミン谷の物語の中でも比較的わかりやすいお話と思いますし。物怖じしてしまう自分に喝を入れたいとき、ミィの叱咤を思...
フィリフィヨンカの話とニンニの話が好き。 個人的にはフィリフィヨンカの話が一番好きなのだけれど、ひとに薦めるには次に好きなニンニのお話かな? たぶん、ニンニのお話は、ムーミン谷の物語の中でも比較的わかりやすいお話と思いますし。物怖じしてしまう自分に喝を入れたいとき、ミィの叱咤を思い返します。
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有名なニンニのエピソードも入っている、内容のこい一冊。たのしいムーミン一家と同様に、ムーミン谷を舞台にした仲間たちの短編がつまっている小説です。私は、この本に収録されているフィリフヨンカの話しに深い共感を覚え、大好きです。
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どんな危機があろうと、必ず救いがあるムーミンの話は とても安心して読むことができます。 他の作品ではスポットライトを浴びることがないような フィリフヨンカ、ホムサ、ヘムレン、ニョロニョロが主人公に なっている話が好きです。 とりわけ「しずかなのが好きなヘムレンさん」はお気に入り...
どんな危機があろうと、必ず救いがあるムーミンの話は とても安心して読むことができます。 他の作品ではスポットライトを浴びることがないような フィリフヨンカ、ホムサ、ヘムレン、ニョロニョロが主人公に なっている話が好きです。 とりわけ「しずかなのが好きなヘムレンさん」はお気に入りです。 もの静かで控えめで気が優しい、こんな大人になりたいものです。
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スナフキンのような生き方に憧れ、ムーミンママのような暖かい女性になりたいけれど、いまの私は皮肉屋さんの小さいミィ。 ラストの『もみの木』がおもしろい☆
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これまでの作品はどちらかと言うとある1つの物語を全体では語っていて、その中で短編的にさまざまな出来事が描かれていたのに対し、本作はまったくの短編集という印象です。 1章で1人ずつ、ムーミン谷で暮らす仲間たち、どちらかというとメインのサブキャラ(メインのサブキャラって、言葉として...
これまでの作品はどちらかと言うとある1つの物語を全体では語っていて、その中で短編的にさまざまな出来事が描かれていたのに対し、本作はまったくの短編集という印象です。 1章で1人ずつ、ムーミン谷で暮らす仲間たち、どちらかというとメインのサブキャラ(メインのサブキャラって、言葉として変だけど・・・・ ^^;)ではないメンバーのエピソードが語られています。 児童書とは思えない(そもそもヤンソンさんは児童書を書こうと思っていたわけではないかもしれないけど)ような心理描写の連発にちょっと呆気にとられてしまいました。 でも、そうであるだけに逆に KiKi の年齢では読み応えのある1冊だったと思います。 本作全編を通じてヤンソンさんが語っているのは「本当の自由とは?」というテーマのような気がします。 と、同時に物質に恵まれすぎている現代の私たちに「それってホントに必要なモノ??」と問いかけ続けているようでもあります。 恐らく彼女がイメージする自由な生活っていうやつは、経済的に・・・とか物質的に・・・・というところからはちょっと乖離した世界にあるんじゃないのかな?? そんな印象を持ちました。 (全文はブログにて)
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私も子供の頃はアニメで見たくちなので、小説は大人になってから読みました。 でも小説で読むとわかるのは、ムーミン本人よりも、ムーミンパパが若い頃の話の方がだんぜん面白かったということ。 スニフのお父さんやスナフキンのお父さんと一緒にいろんなことしてた時代の話がとても面白いのです。 ...
私も子供の頃はアニメで見たくちなので、小説は大人になってから読みました。 でも小説で読むとわかるのは、ムーミン本人よりも、ムーミンパパが若い頃の話の方がだんぜん面白かったということ。 スニフのお父さんやスナフキンのお父さんと一緒にいろんなことしてた時代の話がとても面白いのです。 そしてアニメでは脇役になりがちなムーミン谷の住人にもそれぞれドラマがあるんですよね。 なのでこの巻をまずオススメしますね。
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『あんまり誰かを崇拝したら、ほんとうの自由はえられない。』 ムーミン谷にすむサブキャラクターたちに関する短篇集。シュールを通り越してもはやカオス。そもそも、ムーミン自体、ファジーで掴みどころのない抽象の産物なのに、その取り巻きともなると、もう粋の領域。「理解する」という行為は、...
『あんまり誰かを崇拝したら、ほんとうの自由はえられない。』 ムーミン谷にすむサブキャラクターたちに関する短篇集。シュールを通り越してもはやカオス。そもそも、ムーミン自体、ファジーで掴みどころのない抽象の産物なのに、その取り巻きともなると、もう粋の領域。「理解する」という行為は、妥協点の走査であるということを改めて実感させてくれる作品。 スナフキンやホムサは言わずもがな、ニョロニョロがこんなに哲学的な存在だとは思わなんだ。思わず鳥肌が立ってしまったくらい。
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