花の歳月 の商品レビュー
まだ幼い少女のつらい…
まだ幼い少女のつらい家族の別れから始まります すこし切ない感じです
文庫OFF
宮城谷昌光は始めて読んだ。「みやぎや」ではなく「みやぎたに」と奥付のふりがなは書いてある。以後注意。 落ちぶれた名門の娘、竇猗房(とういぼう)が漢の王室に入ることになった。当時宮廷で威を振るっていたのはかの呂太后。 やがて猗房は呂太后から北方の代国の王:恒に贈られ、代国の竇...
宮城谷昌光は始めて読んだ。「みやぎや」ではなく「みやぎたに」と奥付のふりがなは書いてある。以後注意。 落ちぶれた名門の娘、竇猗房(とういぼう)が漢の王室に入ることになった。当時宮廷で威を振るっていたのはかの呂太后。 やがて猗房は呂太后から北方の代国の王:恒に贈られ、代国の竇姫(とうき)となる。 呂太后の死後、栄華を誇った呂氏一族は滅び、代王恒が皇帝となり、猗房は皇后となった。 文章がりんとしていていい。他も読んでみよう。
Posted by
1996年発行、講談社の講談社文庫。この小説は特に絵が浮かぶ小説という気がする。この小説は政治的な場面がほとんどないだけに、中国風の景色が際立っているような気がする。とくに本文中の歴史蘊蓄はほぼないので、きれいに最後に向かって流れて気持ちいがいい。 あとがき:「漢字のこと語源の...
1996年発行、講談社の講談社文庫。この小説は特に絵が浮かぶ小説という気がする。この小説は政治的な場面がほとんどないだけに、中国風の景色が際立っているような気がする。とくに本文中の歴史蘊蓄はほぼないので、きれいに最後に向かって流れて気持ちいがいい。 あとがき:「漢字のこと語源のこと-あとがきにかえて-」(毎日新聞1991年7月17日)、解説:「解説」藤原正彦、備考:1992年講談社から刊行されたものの文庫版。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前漢の文帝の妻であり,武帝の祖母である竇猗房の話. リアルおちぶれてすまん人生を過ごしていた猗房の転機は10歳の頃.呂太后が諸国の王の妻を探していたとき.紆余曲折を経て代国王の妻となった猗房は王の寵愛を一身に受ける.代国王はやがて漢の皇帝になる. 猗房が代国へ向かう前日か当日,猗房の弟である広国は人さらいに攫われ,10年以上奴隷として過ごす.ひょんなことから皇后の弟であることを主張し,認められる. 物語の最後の広国と蘭の話が最高.
Posted by
中国の漢時代、劉邦の息子文帝の皇后になった女性のお話です。 短編小説なので1日で読み終わりました。貧しいけれど教養を身に付け、心の清らかさを備えた人は魅力的ですね。 今、奴隷制度にナイーブな時期ですが、そのような時代を超えて現代があります。
Posted by
竇猗房のけなげな姿が可愛らしく…… いや、萌える! 多くの宮城谷昌光作品の中で傑作と言って良いだろう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前漢の第5代皇帝・文帝の皇后であり、第6代皇帝・景帝の母である竇猗房(とういぼう)を主人公に据えた歴史小説。短い作品で、各登場人物の描写も少ないながら、それぞれに存在感がある。 漢字にまつわる宮城谷昌光のあとがきも面白い。
Posted by
・1/31 読了.本棚にあったから読んでみた.中国の古代が舞台の感動の物語.難しい見慣れない漢字が使われてたりしてなかなか興味深い.
Posted by
宮城谷昌光さんはどうも初めてのようです(読んだことがあると思い込んでいたのですが、間違いだったようです)。 全体的に扇情的な大きな盛り上がりは無く、淡々と話が進みます。なんだか伝記のような感じの作品です。 客観的というか、主人公達を冷静に外から見て、物語が綴られているようです...
宮城谷昌光さんはどうも初めてのようです(読んだことがあると思い込んでいたのですが、間違いだったようです)。 全体的に扇情的な大きな盛り上がりは無く、淡々と話が進みます。なんだか伝記のような感じの作品です。 客観的というか、主人公達を冷静に外から見て、物語が綴られているようです。個人的にはもう少し感情移入したほうが好きなのですが、これはこれで一つのスタイルと思います。 それにしても、確かにこの作者の漢字に対するこだわりは大した物です
Posted by
やっぱり宮城谷さんは、日本語がきれい。 でも、もっと長い話が読みたかったなー 自分の長編好きを再認識。
Posted by