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日本人とユダヤ人 の商品レビュー

3.7

52件のお客様レビュー

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いろいろと批判もある…

いろいろと批判もあるようですが、日本を考える上で非常に参考になる本です。どのようなスタンスで日本を見ることができるのか、見方のヒントを提供してくれることは確かです。

文庫OFF

俗流日本人論のさきが…

俗流日本人論のさきがけ。 呉智英さんなども何かにつけ叩いていた山本七平さんの、初期の一般向け著作。内容に関しては浅見定雄さんの「にせユダヤ人と日本人」と読み比べるのが楽しいと思われます。 「にせユダヤ人~」には本書のでたらめさが実に徹底的に批判されてますが、浅見さんに「どうしてこ...

俗流日本人論のさきがけ。 呉智英さんなども何かにつけ叩いていた山本七平さんの、初期の一般向け著作。内容に関しては浅見定雄さんの「にせユダヤ人と日本人」と読み比べるのが楽しいと思われます。 「にせユダヤ人~」には本書のでたらめさが実に徹底的に批判されてますが、浅見さんに「どうしてこうもひとつひとつ間違うことができるのだろう」と書かれるくらいの代物です。(とは言え、一般読者の我々では簡単に幻惑されそうですが)平成3年で既に82版を重ねて売れまくってます。「にせユダヤ人~」の方は

文庫OFF

2025/08/10

2025.8 2冊目 難しかった。私にはまだ早かった。 評価が付けられない…。 日本教という表現はおもしろいなと思った。

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2025/07/20

著者(イザヤ•ベンダサン=山本七平)は、砂漠の民ユダヤ人とモンスーン地方の日本人、一神教のユダヤ人と多神教の日本人を対比させることで、日本人にとって馴染みの薄いユダヤ人をクリアに描く。 それは、そのまま合わせ鏡のように、ユダヤ人を対照することで、日本人の特異性を描き出してみせるこ...

著者(イザヤ•ベンダサン=山本七平)は、砂漠の民ユダヤ人とモンスーン地方の日本人、一神教のユダヤ人と多神教の日本人を対比させることで、日本人にとって馴染みの薄いユダヤ人をクリアに描く。 それは、そのまま合わせ鏡のように、ユダヤ人を対照することで、日本人の特異性を描き出してみせることだ。 日本人とユダヤ人の最大の差異は、戒律の有無にある、と指摘する。 小室直樹の『日本人のためのイスラム原論』では、日本にイスラム教が普及しない理由として、日本人の戒律嫌悪を指摘している。 その見方は、友人であった山本七平の本書に触発されたのではないか、と思う。

Posted byブクログ

2025/07/11

奥付は昭和46年初版とある。ユダヤ人による日本・ユダヤ、そしてキリスト教世界の比較論なのだが、現在では山本書店主である日本人が執筆したことが通説となっている。先日読んだ『パパラギ』に似ている。日本人は無宗教……ではなく、「人間」を信じる日本教である。法外の法、言外の言が基本理念と...

奥付は昭和46年初版とある。ユダヤ人による日本・ユダヤ、そしてキリスト教世界の比較論なのだが、現在では山本書店主である日本人が執筆したことが通説となっている。先日読んだ『パパラギ』に似ている。日本人は無宗教……ではなく、「人間」を信じる日本教である。法外の法、言外の言が基本理念という主張は大いに肯ける。また、日本人が政治天才というのだが、こんな小国が迫害も受けずに世界の中でうまく立ち回っているのを見ると、妙に納得してしまった。

Posted byブクログ

2025/06/30

「日本人とユダヤ人」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51745857.html

Posted byブクログ

2025/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

つらつらと、思ったことを。 昔から、ユダヤ人ってなんか気になるので、気が向いたらユダヤに関する本を手にとっている。これは親の書棚から拝借。 34p『だが、これが西欧なら、たとえユダヤ人が何を思いつめたとて、誰も指一本動かしてくれない。思いつめられるということは、また、安穏無事の一つの証拠にちがいあるまい。』 →なるほど。何か思い詰めることがあれば、安穏無事をありがたがろう。 54p『面白いのはこの「隣り百姓」という言葉である。』 →周りを見て、周りと同じように動くのが正解とされてきた、そういう学校教育をしてきた。伝統的な日本社会では、周りと同じように働いていればある程度の収入が得られていた。だが、変化の早い現代・グローバルな現代ではそうとも言えず、自分で考えて動く必要が出てきた。さらに経験上、組織運営の上でも、全員が同じ仕事を同じレベルでできることを目指すよりも、それぞれのポジションでそれぞれが成果を出す方が効率良く回る。前者を目指すと、離職率が上がる気がする。 以上より、稲作精神で成果を出せていた伝統的な日本社会が、変わらざるを得なくなっているのか? てゆーか、稲作精神により“一生懸命”働くことで経済発展をし、製品やサービスの質を保ってきたが、働き方改革と言って労働時間を減らし、“効率よく”を重視し稲作精神の面倒な部分を放棄したものの、牧畜文化に染まりきることもできない…。そして日本は経済発展に遅れをとる。。そんな未来なのか。。 海外では〜と言って中途半端に海外のシステムを取り入れるのも良くない気がしてきた。 そうするなら教育から変えないとダメっぽい。 183p 『性と生殖は、牧畜民にとって、農夫が畑をたがやすのと同じく日常のことであり、少しも神秘性はないし、あってはならないのである。 →海外ではまず体の相性から…というのは、これか!?

Posted byブクログ

2024/07/30

日本人とユダヤ人 著:イザヤ・ベンダサン 角川ソフィア文庫 218 前にも読んだことがありましたが、文庫を見つけたので改めて、読ませて頂きました 日本教、最初はなんじゃこりゃと思いましたが、最近はけっこう気に入っています うんうん、日本教。なかなか、つっこみどころ満載なところ...

日本人とユダヤ人 著:イザヤ・ベンダサン 角川ソフィア文庫 218 前にも読んだことがありましたが、文庫を見つけたので改めて、読ませて頂きました 日本教、最初はなんじゃこりゃと思いましたが、最近はけっこう気に入っています うんうん、日本教。なかなか、つっこみどころ満載なところもいいとおもいます。 気にいったところは以下です。 ・日本人は、安全と水は無料で手に入ると思い込んでいる ・いかに効率的に、低コストで安全を計るかなどと言う考えは、その考え方自体が論外になってくる ・日本人を、ユーラシア大陸から少し離れた箱庭のような別荘で何の苦労もなく育った青年とみるなら  ユダヤ人は、ユーラシアとアフリカをつなぐハイウェイに、裸のままほうりだされた子供である ・国民の捕囚とか全国民の完全虐殺とかいった恐ろしいことも、何もユダヤ人だけが経験したことではない  ドーソンの「蒙古史」を読めば、ジンギスカンの部下のユーラシア全地域にわたる行動はまさにこれにまさるものすごさの一言につきる ・祭儀権と行政権は分立させねば独裁者がでてくる。日本の朝廷・幕府制度を知ったら、羨望の余り、ため息をついたであろう ・「日暮硯」、戦争中、アメリカのある機関で、日本研究のため徹底的に研究されたのがこの本であり、  私は今でも、これが、日本人的政治研究の最もよいテキストだと考えている ・日本人は人間的弁証法というべきものを使っている  日本では、決議は100%は人を拘束せずという厳然たる原則がある  ここに、日本独特の法外の法がある  満場一致の議決も、法外の法を無視することを得ず  「今のべたような人間味あふるる判決」とは「人間性の豊かな」、「人間が出来ている」という言葉  日本における最高の法であり、これに違反する決定はすべてまるで違憲の法律のように棄却されでしまう  しかし、では廃止すればいいではないかとの主張をする外国人はまことに日本を知らない奴と言わなければならない  人間性を無視しない範囲では厳然として存在し、それをおかせば罰せられるからである ・日本人とは日本教徒なのである  ユダヤ教が存在するごとく、日本教という宗教も厳として存在しているのである ・無宗教というが、本当に無宗教なら、どの宗教にもすぐ染まるはずである   ・日本教を知りたければ、日本教の聖人、殉教者である、西郷隆盛を研究することをすすめている ・一老人と宣教者の問答   金や銅で作ったものの中に神はいない   塵を払って仏を見る、いかに   仏もまた塵 ・日本では、以心伝心で、真理は言外 である ・日本では、いかなる時でも、憲法を改正したことがない   大宝律令 改正することなしに、令外の官を設ける   明治憲法にも、現憲法にも、憲法改正の規定があるが、いずれも空文である 等々 目次 はじめに 1 安全と自由と水のコスト―隠れ切支丹と隠れユダヤ人 2 お米が羊・神が四つ足―祭司の務めが非人の仕事 3 クローノスの牙と首―天の時・地の利・人の和 4 別荘の民・ハイウェイの民―じゃがたら文と祝砲と西暦 5 政治天才と政治低能―ゼカリヤの夢と恩田木工 6 全員一致の審決は無効―サンヘドリンの規定と「法外の法」 7 日本教徒・ユダヤ教徒―ユーダイオスはユーダイオス 8 再び「日本教徒」について―(その二)日本教の体現者の生き方 9 さらに「日本教徒」について―(その三)是非なき関係と水くさい関係 10 すばらしき誤訳「蒼ざめた馬」―黙示的世界とムード的世界 11 処女降誕なき民―血縁の国と召命の国 12 しのびよる日本人への迫害―ディプロストーンと東京と名誉白人 13 少々、苦情を!―傷つけたのが目なら目で、歯なら歯で、つぐなえ 14 プールサイダー―ソロバンの民と数式の民 15 終りに―三つの詩 あとがき―末期の一票 ISBN:9784043207015 出版社:KADOKAWA 判型:文庫 ページ数:264ページ 定価:560円(本体) 1971年09月30日 初版発行 2013年01月25日 103版発行

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2024/05/20

読んだのは手元にあった初版なので,現在は内容は改変されているかもしれない。ユダヤ人に関する記述は誤りを含むと批判もされているが,日本人山本七平の著作として読めば今でも面白い。『空気』よりも「日本教」=人間教の方が日本論としては優れているのではないだろうか。 「日本人は(中略)日...

読んだのは手元にあった初版なので,現在は内容は改変されているかもしれない。ユダヤ人に関する記述は誤りを含むと批判もされているが,日本人山本七平の著作として読めば今でも面白い。『空気』よりも「日本教」=人間教の方が日本論としては優れているのではないだろうか。 「日本人は(中略)日本教徒などという自覚は全くもっていないないし,日本教などという宗教が存在するとも思っていない。その必要がないからである。しかし日本教という宗教は厳として存在する。これは世界で最も強固な宗教である。というのは,その信徒自身すら自覚しえぬまで完全に浸透しきっているからである。日本教徒を他宗教に改宗さすことが可能だなどと考える人間がいたら,まさに正気の沙汰ではない。」 しかし,グローバル化した現代では,この「日本教」を自覚することが必要になっているのではなかろうか。「日本人が一民族・一国家・一宗団であること」を前提とする社会であることの歪みはもはや無視できない。 朝廷と幕府の二権分立の評価は一考の価値がある。また,勝海舟をもって世界でも一世紀にひとりの逸材とするのも興味深い。

Posted byブクログ

2024/05/20

ユダヤ人から見た日本人評価。私自身も知らない日本の知識を使っている事にまず驚き。すごい。そして、ユダヤ教やキリスト教独特の考えや、そこと対比させて論じている(筆者からすれば)日本の宗教的考えは、分かりやすく、面白かった。

Posted byブクログ