阿Q正伝 の商品レビュー
中国の大文豪と言われ…
中国の大文豪と言われる魯迅の短編小説集。どれも比喩的な批判を含むものが多く、時代背景を知らないと小説の内容も何を言いたいのかわかりにくいかも。巻末の解説を先に読んでから、小説を読みました。ただ、読んでいてワクワクするような面白さがありました。
文庫OFF
当時の中国社会の中ではかなり異色の小説であったと思う。 綺麗事ではなく人間の本質のようなものを表現したかったのではないか。
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辛亥革命時代に生きた魯迅の啓蒙主義的小説のエッセンスが詰まっている。芸術性はともかく中国独特の面子や階級を重要視する散文的会話は面白い。ドロドロとした復讐心が表に出て革命当時のエネルギーを感じる。
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実家のボロボロの本を再読。中学の教科書でもじっくり読んでた「故郷」がやはり一番味わい深い。他の8編はおもしろいとは思えなかったが、20世紀初頭の中国の庶民の描写としては興味深かった。ジョイスがダブリン市民の暮らしを淡々と描いているのを思い出した。特に「孔乙己(クンイーチー)」の居...
実家のボロボロの本を再読。中学の教科書でもじっくり読んでた「故郷」がやはり一番味わい深い。他の8編はおもしろいとは思えなかったが、20世紀初頭の中国の庶民の描写としては興味深かった。ジョイスがダブリン市民の暮らしを淡々と描いているのを思い出した。特に「孔乙己(クンイーチー)」の居酒屋の描写がいい。 ・四文の銅貨を投げ出して、一杯の茶碗酒を買い・・・スタンドに倚りかかって立ち、熱いやつをひっかけて一息いれるのである。もしもう一文奮発するならば、筍(たけのこ)の塩漬を煮たものとか茴香豆(ういきょうとう)を一皿買って、酒の肴にすることができるし、もし十何文か出せば、肉か魚の生臭料理を一品買うことができる。
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難しかった。日本語や表現が古いという事も若干あるが、それ以上に魯迅の置かれていた環境を想像する事が非常に難しいからだ。清朝から中華民国への民族革命(辛亥革命)、日本や西欧列強国による支配、思想解放運動等の混乱・流血の中での訴えに対して、それを正面から受け止められる資格や要件を自分...
難しかった。日本語や表現が古いという事も若干あるが、それ以上に魯迅の置かれていた環境を想像する事が非常に難しいからだ。清朝から中華民国への民族革命(辛亥革命)、日本や西欧列強国による支配、思想解放運動等の混乱・流血の中での訴えに対して、それを正面から受け止められる資格や要件を自分は満たしていない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本は短編集です。 学生時代以来、久しぶりに魯迅の小説を読みました。 当時の中国の様子がわかります。 「阿Q正伝」では運命の不条理や人の残酷さを読み取りました。 時代や社会が変わっても人の振る舞いが大切であるということが変わりない事実である。
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自由気ままなその日暮らしを送る阿Q。後先考えずに好き勝手やった揚げ句、わけもわからぬまま時流に乗って「革命」を唱え、わけもわからぬまま処刑されてしまうという救いようのない愚か者の話。 魯迅は1881年生まれの中国人だけど、マスコミや世論に流されやすい現代日本人への警鐘とも読める...
自由気ままなその日暮らしを送る阿Q。後先考えずに好き勝手やった揚げ句、わけもわからぬまま時流に乗って「革命」を唱え、わけもわからぬまま処刑されてしまうという救いようのない愚か者の話。 魯迅は1881年生まれの中国人だけど、マスコミや世論に流されやすい現代日本人への警鐘とも読める。 中国現代史やに疎いので、どう読めばいいのか(革命翼賛?反革命?)戸惑ったりもしたけど、巻末の解説にある程度助けられた。 表題作のほかには、「小さな事件」というエッセーと、「故郷」という短編がよかった。
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子どもの冬休みの課題図書。 こんな機会でもなければ手に取らない本に挑戦。 作者が自国の民衆を風刺しているのが興味深い。 また。無知ゆえに陥った阿Qの最後が、とてもやるせなかった。 読書感想文の課題図書という点でみると、少し内容が難しい 作品(書きづらい作品)だと思った。
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(2003.06.09読了)(2003.03.06購入) 内容紹介 amazon 民族のマイナス面として典型化された「阿Q」を通して、「辛亥革命」の内臓を痛烈にあばき、その失敗を教訓として民族的決意を促す主題を貫く。魯迅の作家的存在を文学史上に定着させた代表作。 ☆関連図書(既...
(2003.06.09読了)(2003.03.06購入) 内容紹介 amazon 民族のマイナス面として典型化された「阿Q」を通して、「辛亥革命」の内臓を痛烈にあばき、その失敗を教訓として民族的決意を促す主題を貫く。魯迅の作家的存在を文学史上に定着させた代表作。 ☆関連図書(既読) 「阿Q正伝・狂人日記・他12篇」魯迅著・竹内好訳、岩波文庫、1955.. 「新・魯迅のすすめ」藤井省三著、NHK人間講座、2003.02.01
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作者と訳者の組み合わせが悪いと言わなければ魯迅様に悪い気がする。 一方口では真実は伝わらない。読者、作者、訳者どちらが悪くても評価は漂流
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