阿Q正伝 の商品レビュー
4月30日読了。魯迅の名作だがはじめて読むことができた。態度は卑屈だが内面で「精神的勝利」をおさめる阿Qの栄光と転落の物語。無学で根拠もなく尊大な態度を取る阿Qもそうだが、周囲の顔色をうかがい自己保身のために偉い(と、自分が判断した)者にこびへつらう阿Qの周囲の人々も、中華人民の...
4月30日読了。魯迅の名作だがはじめて読むことができた。態度は卑屈だが内面で「精神的勝利」をおさめる阿Qの栄光と転落の物語。無学で根拠もなく尊大な態度を取る阿Qもそうだが、周囲の顔色をうかがい自己保身のために偉い(と、自分が判断した)者にこびへつらう阿Qの周囲の人々も、中華人民の典型と言えるのではないか・・・?原文が中国語だからか、ウェットでない突き放したような文体が印象的。
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歴史的な書を電子本で。 中国について、改めて考えさせられる。階級や貧困などテーマは奥深い。 歴史的な背景を考えずには読めない。 読んだ印象は、時代を経て変わっていくのかもしれない。
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阿Qを通して、中国の民衆や革命を批評している。 ストーリーが淡々と始まり、淡々と終わっているので名作である所以がなかなかつかめずに終わってしまった。 わずかに、独特の世界観が窺えたが、その起伏の無い展開が狙いと松岡正剛氏は千夜千冊の中で述べていた。
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教科書に載っていた『阿Q正伝』を家で読みたくなって購入。 しかし、途中で寝ちゃうんですよ。 8年か、もしかしたら10年くらい前に買ったような気がするんだけど、何度も船漕いでたな… また気が向いたら読みますよ。
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たぶん当時の時代背景などをもっと詳しく知れば興味深い作品なのだろうが現状での知識ではなんとも難しい。
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おもしろそうなタイトルなので選んでみたが合わなかった(こればっかり)。 イヤな気分になる話だった。ちょっと芥川っぽい。
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狂人日記、孔乙己、小さな事件、故郷、阿Q正伝、家鴨の喜劇、孤独者、藤野先生、眉間尺が載っていた。特にお勧めは故郷、孤独者、阿Q正伝、孔乙己である。訳本だからか、すごく読むのに時間がかかった。 「阿Q正伝」:阿Qは村の社に住み、村人が忙しい時に手伝いをして、生計を立てる貧しい人であ...
狂人日記、孔乙己、小さな事件、故郷、阿Q正伝、家鴨の喜劇、孤独者、藤野先生、眉間尺が載っていた。特にお勧めは故郷、孤独者、阿Q正伝、孔乙己である。訳本だからか、すごく読むのに時間がかかった。 「阿Q正伝」:阿Qは村の社に住み、村人が忙しい時に手伝いをして、生計を立てる貧しい人であった。喧嘩は弱いが、プライドだけは高く、いつか村人達を見返してやろうと思っていた。ずいぶん投げやりな人生に感じ、言い訳をつけたりしながら、自分で自分を守る彼。しかし、彼は村の人はあまり外へ出ないのに対し、城下の町へ行ったりしていた。 この本では改革だと、声を上げても、実体、中身のない改革で何も変わってはいない。という事も暗に述べている気がする。 最後阿Qは泥棒の嫌疑をかけられ、死刑にされる。村人達は銃殺されたのは彼の悪い証拠だ、悪くなかったらどうして銃殺されることがあろうかとみんな言った。まるで御上の言う事は全て正しいのだ。と、何も疑問に思わない事も、問題視しているのではないかと思った。 阿Qはどこか間抜けで、憎めないところがある気がする。彼は悪かったのであろうか。 しかし、よく庶民を愚民にしたような作品を書いた魯迅は、当時よく処罰されなかったものだなと思う。 「故郷」:大人になって子供の頃仲の良かった手伝いの子と、久しぶりの再会を楽しみにしていた。しかし彼は目から輝きが消えた大人になっていた。身分、立場の違いが、何も知らない子供の頃のように、無邪気に隔たりなくつきあう事を妨げた。しかし、彼らの子供は、彼らの子供の頃のように、隔たりなく仲良く遊んでいた。まるで自分達の子供の頃のように。そして、彼らの将来、時代の繰り返し、大人になってからの再会の失望を想像させられる終わり方だった。 孤独者: 09.05.13
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