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ブラック・ティー の商品レビュー

3.6

135件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    2

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2023/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 山本文緒「ブラック・ティー」、1997.12発行。テーマと展開が新鮮で味わい深い10話。ベスト3は「ブラック・ティー」「百年の恋」「ニワトリ」。面白いのは「寿」「ママ・ドント・クライ」「夏風邪」。いただけないのは「少女趣味」「誘拐犯」「留守番電話」。「水商売」は面白くなかったです。

Posted byブクログ

2023/03/23

2023.3.23 読了。 思い返せば誰もが思い当たるようなちょっとした罪だったり自分のしてきたことを棚に上げた他人への不信感。そんな物語が様々な年齢や性別で描かれた10編の短編集。 「自分」から見ても「他人」から見ても真っ当で正しく生きている人、一度も間違いを犯さず罪悪感も...

2023.3.23 読了。 思い返せば誰もが思い当たるようなちょっとした罪だったり自分のしてきたことを棚に上げた他人への不信感。そんな物語が様々な年齢や性別で描かれた10編の短編集。 「自分」から見ても「他人」から見ても真っ当で正しく生きている人、一度も間違いを犯さず罪悪感も抱かないで生きている人などいないのだよなと思わされる作品。普段から常に誤ちにばかり囚われすぎていては前に進めないものだけれど、このギリギリのところでなんとか生きていくしかない感覚、ひとつ何かの拍子でタガが外れれば堕ちていくであろう感覚に実体験がなくても容易に想像できてだから共感できる作品たちだった。 今生きている常識も地球の反対側に行けば全く違う世界が広がっているのだから。 「誰だって純真でもなく、賢くもなく、善良でもないが、ただ懸命に生きるだけ。」気負っていなくていい言葉だなぁと感じた。

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2023/02/04

怖いくらい、自分に似てる人が出てきた 知らぬうちに人から恨まれてる それは、気が付かないフリをしてるのか、本当に気が付かないのか 人間関係が面倒に思える そう思ってしまう私はダメ人間なんだろう

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2023/01/27

いくつかの話で共通して感じた「明らかに汚い方が比較的汚くない(でも汚いところも確実にある)方の汚さを責める」感じが、やけにリアルで納得した。

Posted byブクログ

2023/01/23

4.2 たまに無性に読みたくなる山本文緒さん作品。 軽犯罪がテーマの短編集。 出てくる行動はびっくりするものもあるけど、 そこに至る過程や、人物の心情は、 いかにもありそうなものばかりで身近に感じる。 なんなら私が行ってしまったこともある。 忘れてたような小さな出来事も思い...

4.2 たまに無性に読みたくなる山本文緒さん作品。 軽犯罪がテーマの短編集。 出てくる行動はびっくりするものもあるけど、 そこに至る過程や、人物の心情は、 いかにもありそうなものばかりで身近に感じる。 なんなら私が行ってしまったこともある。 忘れてたような小さな出来事も思い出されるんだけど、やっぱり消せないんだなと在ることを実感した。 無くなることはない。 でも、生きてる。 生きてる限りは日常は続く。 心の奥に眠らせて見ないようにしてもいいけど 思い出させられた時はあまりに辛い 向き合うことができない気がする あぁ、在るな。って思いながら生きるのも良いのかも。

Posted byブクログ

2023/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

軽犯罪短編集。サクッと読める短さで良かった。 法を犯したって捕まらなければ、見つからなければ前科はつかないし世の中にはいっぱいいる。 あっという間に読めて楽しかった。短いからかどれもさっぱり淡々としている。 運悪く罪が重くなることもあるし話によっては主人公がすごく可哀想に思った。 特に誘拐の話は辛い内容だったな。DVも気味が悪かった。 好きなのはタイトルのブラックティーとニワトリかな。日常に馴染んでる感じがリアルだった。借りパクする人多いし。信頼簡単に失くすからやらないように気をつけよう

Posted byブクログ

2022/11/20

本当に良かった。すごい好きなテーマでした。罪と共に生活する人たちの姿が胸にグッと来た。でも「少女趣味」は夜中読んでちょっとぞっとした。淡々と描いてくれるので、各話がすっきりと読めて、なのに余韻が残る素晴らしい作品。

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2023/02/08

ふと出来心でしてしまった、人には言えない自分の小さな罪(大罪ではない)。正直読むのが恐かったです。 過去にした些細なそれら、年月が経っても、その時の心情は甦り、胸が痛むと思ったから。 地道な日常に潜むささやかな罪を引っ張り出し、心の闇に入り込む10話の短編。頭ではやってはいけない...

ふと出来心でしてしまった、人には言えない自分の小さな罪(大罪ではない)。正直読むのが恐かったです。 過去にした些細なそれら、年月が経っても、その時の心情は甦り、胸が痛むと思ったから。 地道な日常に潜むささやかな罪を引っ張り出し、心の闇に入り込む10話の短編。頭ではやってはいけないと認識していても、少しくらいならとか、誰も見ていないからとか。歯車が狂って意図的にしてしまうものまで。きっかけがあり、一歩間違えば、大罪になりかねない危うさを含んでいる。「はずみ」ってのは恐い。 例えば自分が理不尽な(辛いことが)目にあったりすると、あの時のあれが返ってきたのか…なんて後悔に苛まれることがあるから、やはり真面目に、できることは精一杯するのがいちばんだと思いました。 あとがきを読みどれだけ救われたかわからない。 おそらく(大抵の人は)そういう思いを抱えてますよね。と、一安心…。 「百年の恋」この男女は全てをさらけ出し、結果とても幸せそうで、素敵。 「誘拐犯」と「夏風邪」は何とも後味が良くはないが、少しぞくっとする感じが結構すき。

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2022/05/01

2022-13【Kindle Unlimited】 表紙に惹かれて借りた。 サクサク読める短編集だった。短編で10話あるんだけど、1話1話が短くてあっさりしているから少し物足りなさは感じる。 どの話も人生とか生き様に重きを置いていて、後味の悪さがある話が多めかな。話数を少なめで...

2022-13【Kindle Unlimited】 表紙に惹かれて借りた。 サクサク読める短編集だった。短編で10話あるんだけど、1話1話が短くてあっさりしているから少し物足りなさは感じる。 どの話も人生とか生き様に重きを置いていて、後味の悪さがある話が多めかな。話数を少なめで、もう少し長いお話でもよかったかも(笑)。 初刊が平成9年なんだけど、その頃もポケベルってあったの?平成1桁生まれだけれど、ポケベル見たことないので…。(幼い頃読んだドラえもんの図鑑に、ポケベルの説明が載っていた気がする )

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2022/03/28

Kindle Unlimitedにて途中まで読んだが、半分ほどで断念。 ちょっと嫌な気持ちになる話が詰まった短編集。イヤミスとかあるから、そういうのが好きな人には向いてるのかも?

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