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うたかた/サンクチュアリ の商品レビュー

3.8

71件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    19

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ちょっと複雑な家庭環…

ちょっと複雑な家庭環境で育った二人が純粋に惹かれあっていく「うたかた」。深い悲しみや淋しさを抱え、孤独の淵から必死に自分を取り戻そうとする「サンクチュアリ」。どちらの作品も未来に続く明るい兆しが見えるようで爽やかに沁みてきました。

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ふしぎな雰囲気だ。で…

ふしぎな雰囲気だ。でもそろそろ文体が回りくどい。

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「うたかた」の方は、…

「うたかた」の方は、不器用な父親と、それに振り回される、ちょっと変わった関係の家族の話。人魚と嵐が、二人揃っているときは、すごく穏やかな空気が流れているようで、好きです。「サンクチュアリ」は、内容が重たく、苦しかった。

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ちょっとくせがあるの…

ちょっとくせがあるので、好き嫌いが別れる作家さんかと思いますが私は大好きです。ラストでほんわり希望が見えてくるとことか。

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最高の恋愛小説

恋をすること、誰かの存在に心惹かれることは……楽しいだけのことではなく、むしろ数多の哀しみを伴うものなのでしょう。滑らかに美しい日本語にのせて語られる、2つの物語。最高の恋愛小説。

zxc

2024/07/01

初読。 文体が気持ち悪かった。読んでいて背中が痒くなるような、ドラマの脚本のようなぼやーっとした言葉たち。 「すごく良かった! ○○がすごかった!」って、話し言葉のオンパレードがどうにも気になってしまう。 物語の設定も、いかにも奇跡的に人物たちを出会わせました!というものが多く...

初読。 文体が気持ち悪かった。読んでいて背中が痒くなるような、ドラマの脚本のようなぼやーっとした言葉たち。 「すごく良かった! ○○がすごかった!」って、話し言葉のオンパレードがどうにも気になってしまう。 物語の設定も、いかにも奇跡的に人物たちを出会わせました!というものが多く、興醒めした。 キッチンでもその片鱗はあったが、ゲイバーのママという魅力的な人物のお陰で楽しく読めたが、この本に関しては別。 出てくる人物みんな暗さを持っていて、そしてよく泣く。 にしても吉本ばなな氏の話ではほんとよく人が死ぬ。 そこから昇華する美学もあるとは思うが、読む作品の度に誰かが死んでいたら、先が読めてしまうし面白みも感じなくなる。 また、P148の 「スーツ姿の中年と、たくましい学生という本物のホモのような取り合わせでビヤガーデンに行った。」 という文章に差別的な意味合いを感じた。 本書の初版が1991年(文庫)のため、時代的に寛容だったのかもしれないが、LGBT当事者としては非常に不愉快だ。

Posted byブクログ

2021/02/08

はじまりがとてもすき。 恋は海の底。 青い、かなしい、嬉しい。 恋と家族の話。 嵐が小学生の頃に書いた話、覚えてた! ばななさんを読むと、あの頃に戻る。

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2020/05/10

久しぶりに吉本ばななの世界に触れたくなつて、書店で手に取つた。どこか死の匂ひのする、だけれどもそれは終はりではなく、生命とともにあるやうな、さういふ彼女のことばは、生きていく時に悲しみと同時に力になる。 悲しみがあるから喜びがやつてくる。誰かを失ふからこそ、誰かに出会へる。さうし...

久しぶりに吉本ばななの世界に触れたくなつて、書店で手に取つた。どこか死の匂ひのする、だけれどもそれは終はりではなく、生命とともにあるやうな、さういふ彼女のことばは、生きていく時に悲しみと同時に力になる。 悲しみがあるから喜びがやつてくる。誰かを失ふからこそ、誰かに出会へる。さうしてひとは時間を重ね、生きていく。それは家族や恋人であつても同じ。家族といふ最初に出会ふ社会、他人といふ存在に驚き、その前提を疑ひぬいたその時、家族といふ存在がひとのみる幻想であることを知る。だからこそ、家族といふ存在が逆説的に大切で愛おしいものにできる。つくりものを、つくりものだと知るから、それによりかからず、一時の舞台のやうなものとして、楽しめる。うたかたの家族をみてゐるとそのやうに感じる。一緒に暮らし、互ひを守ることが家族といふわけではない。住んでゐるのはどこまでいつても他人だ。それは悲しいことではなく、ひとつの端的な事実だ。 海の波の音、潮の香、砂浜、サンクチュアリの世界はいつも死の匂ひがする。終はりであると同時に始まり。何かを失うこと、確かにそのひとの気配があつたこと。ひとの記憶は、見えないつながりを感じてしまふやうにできてしまつてゐる。だからこそ、不在を不在と知るまでに時間が要る。しかし、それは、時間の中で必ずほどかれてしまふといふことでもある。記憶できるくせに、どんなにあがひても忘れてしまふ。忘れるから、また覚えられる。希望は絶望でもあり、絶望は希望でもある。夜の闇、波の音は、そうした涙をそつと包んでくれる。

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2019/12/26

20年くらい前の話だけど、新鮮に感じた。あまりこういうとのを読んでこなかったからだろうけど。 言葉の選び方とか、繊細なのに鋭利。

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2015/08/03

非常に良かった!とても静かな文章なのだけど、運命が動く瞬間?がズバっと切り取られてる感じ。 素敵なことばがあったので引用する。「人を好きになることは本当にかなしい。その他の色んなかなしいことまで知ってしまう。果てがない。(そばに)いても淋しい、いなくてももっと淋しい。」

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