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続 氷点(下) の商品レビュー

4.3

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    8

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二人の男性をめぐって…

二人の男性をめぐって、陽子が出した結論は………

文庫OFF

陽子の内面に、他人を…

陽子の内面に、他人を受け入れる心が本当の意味で残っていて、良かった。

文庫OFF

2024/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

包帯を巻けないなら、他人の傷に関わるべきではない。 自分の機嫌自分で取る。と通づるものを感じる。 人間は生きている限り多くの罪を犯す。 それを認識できていれば、他人をどうこう裁くことなどできない。 自分にも罪があり、必ずしも正しくなど居られないことを自覚できているのであれば。 ただ、達哉と村井と夏枝だけは最後まで好きになれない。 どうも自分勝手が過ぎる… 以下好きな言葉。 自分 1人ぐらいと思っていけない。その1人ぐらいと思っている。自分にたくさんの人が関わっている。ある人がデタラメに生きると、その人間の一生に出会うすべての人が不快になったり、迷惑を被ったりするのだ。そして不幸にもなるのだ。 一生を終えて、後に残るのは、我々が集めたものではなくて、我々が与えたものである

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2023/11/12

「氷点」よりは少し淡々と進んでいく感じ。 人間の色々な感情がリアルに書かれていて、唸ってしまった。 達哉の強引さはひどい。。

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2022/02/03

会社員一年目に、彼女に教えてもらい、自分の原点の一つにもなった作品。 全編を通じて描かれる原罪と赦し。 ドラマ性と人物描写がとても良い。 高木の配慮により佐石の娘では無かった陽子、兄の徹、弟の存在、そして北原。父啓三のような人格者でも、嫉妬とエゴに負けて過ちを犯す。 これはある...

会社員一年目に、彼女に教えてもらい、自分の原点の一つにもなった作品。 全編を通じて描かれる原罪と赦し。 ドラマ性と人物描写がとても良い。 高木の配慮により佐石の娘では無かった陽子、兄の徹、弟の存在、そして北原。父啓三のような人格者でも、嫉妬とエゴに負けて過ちを犯す。 これはある意味、人間賛歌(良い面も悪い面も含めて)ではないかと、後の自分には思える。 最後に残るのは、北原の瑞々しい青年の心。そこに一番惹かれる。 この本に出合えて良かった。ある意味一番辛かった社会人に駆け出し時代に、今思うとこの本との出会いで純粋な自分を保てたような気がする。姫路での一人暮らしを支えてくれた読書の中で、一番大きい存在だった。 それと、元々好きな北海道がとても好きになりました。網走に流氷も見に行ったけど、残念ながら会えず。 でも何年も経て、塩狩峠には行きました。 いつまで経っても色あせない作品ですね。

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2021/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

陽子をただの清らかな子としなかった点が特に良かった。自分を正しいとすることの驕りに気付かされた。これ無くして陽子のことは語れない。 より深くキリスト教と聖書の教えに沿っていく下巻だった。前作のラストが完璧だと思ったので、続編はどうかと思っていたが、この続編があってこそ、人の罪とゆるしに深く潜り込むことができているように思う。 達哉の暴走、順子の苦しみ、追い詰められた恵子、三井の罪の意識、北原の事故。何かの試練のように苦しみが付き纒うが、この物語が始まったときには、全てがもう決まっていたのだと思える。ここを避けては通れないという思いがする。そんな運命のような物語だった。

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2021/05/03

学生時代に父親に勧められて読んだが、改めて再読。 ストーリーの面白さだけでなく、色々と考えさせられる内容。赦すということの難しさ。

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2021/02/26

なんと自分が計算高く生きているか、汚れているか、反省させられる もっと誠実に生きたいと考えさせられ、自分の人間関係、付き合い方を正そうと思った

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2019/04/09

最後まで昼ドラ感は薄れなかったけどなんだかいろいろ考えさせられる物語だった。 ただ弥吉が恵子の不貞を20年も前に知っていてそれを許した理由があまりにも壮絶すぎて、もちろん時代ってのもあると思うけど読んでて辛くなった。 あと聖書の中のキリストの言葉「あなたがたの中で、罪のない者がま...

最後まで昼ドラ感は薄れなかったけどなんだかいろいろ考えさせられる物語だった。 ただ弥吉が恵子の不貞を20年も前に知っていてそれを許した理由があまりにも壮絶すぎて、もちろん時代ってのもあると思うけど読んでて辛くなった。 あと聖書の中のキリストの言葉「あなたがたの中で、罪のない者がまずこの女に石を投げつけるがよい。」という言葉にハッと考えさせられた。 そうだよなぁ、誰にも他人を責める資格なんかないんだよなぁ。

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2018/08/07

評価は5(++) こういう最後なんですか(?_?)・・とは言え流石に素晴らしい本だった! 基本がキリスト系の考え方なので陽子は一貫して自己犠牲の精神でいつも自分を振り返って見直している。 出てくる人達もみな・・・そう夏枝以外は。 最後までこの甘えた奥様だけはいい加減にせよよ。旦...

評価は5(++) こういう最後なんですか(?_?)・・とは言え流石に素晴らしい本だった! 基本がキリスト系の考え方なので陽子は一貫して自己犠牲の精神でいつも自分を振り返って見直している。 出てくる人達もみな・・・そう夏枝以外は。 最後までこの甘えた奥様だけはいい加減にせよよ。旦那ももっと言えよ!と思い続けてしまったが・・・・ しかし、やはり昔の作家は日本語綺麗だし素晴らしい。 ロングセラーになるには理由がある。

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