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続 氷点(上) の商品レビュー

3.9

49件のお客様レビュー

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    13

  2. 4つ

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    13

  4. 2つ

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2012/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

そのままですが、氷点の続きです。原罪という大きなテーマと一緒に、いつまでも人を赦すことができない思いを抱きつつ、悩んでいる父・啓造と長女・陽子の姿を中心に描いている。ストーリーも重たくて、ずっしりとくるような内容なんですが、登場人物の心理描写が本当に繊細に描かれていて、人を嫌悪する思い、自分を守ろうとする思い、人をいとおしく思う思い一つ一つに共感させられながら読みました。

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2012/04/18

自分は、陽子みたいに許しについて考えたことがないせいか、陽子の考え方が理解するのが難しい部分があった。だが、それによってこの本のテーマである、「ゆるし」について考えさせられたところがあったし、あらためて人間は一人では決してなく、他社と運命を交えて生きていることを再確認できた。自分...

自分は、陽子みたいに許しについて考えたことがないせいか、陽子の考え方が理解するのが難しい部分があった。だが、それによってこの本のテーマである、「ゆるし」について考えさせられたところがあったし、あらためて人間は一人では決してなく、他社と運命を交えて生きていることを再確認できた。自分も、何か人に与えることのできる人生を歩んでいけるのだろうか?ほんとうに、いろいろ考えさせられるいい本だと思う。

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2012/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1回目はあまりに高速で読んだので、もう一回じっくり読んでみた。 罪とゆるしについて考えを巡らせる陽子に、実の母である恵子、弟の達也、順子などの人物が登場し、陽子がキリストの救いを知るまでを描いている。 氷点の続編、というより、むしろここからが氷点の本番、というかんじの内容。 人の持つ罪は根深い。なかなか気づけない。道をまわってまわってまわって、やっと少しずつ気づける。人のこころの描写が、三浦綾子さんは実に上手いなぁと思います。 たくさんのことを語ってくれる名作。

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2012/10/19

「氷点」後、すぐに続編を読みました。やはり名作です。「人間の原罪」から「罪のゆるし」に。命が助かったのは良かったけれど、陽子を取り巻く人たちの様々な罪。クライマックスの燃え上がる流氷の光景は感動しました。いつの間にか「陽子はあやまらなくていいのに・・・」と呟いていました。

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2011/10/02

『氷点』本編を読んだ後、駆り立てられるように続編も手に取ったけれど、続編は読まないでおいたほうがいいのだろうか・・・?という迷いも当初、あった。 でも、物語の中でも人生は続いていく。 本編のような勢いはないにしろ、引き込まれて読んだ。 陽子の苦悩、登場人物の俗さ、迷い、悩み、葛...

『氷点』本編を読んだ後、駆り立てられるように続編も手に取ったけれど、続編は読まないでおいたほうがいいのだろうか・・・?という迷いも当初、あった。 でも、物語の中でも人生は続いていく。 本編のような勢いはないにしろ、引き込まれて読んだ。 陽子の苦悩、登場人物の俗さ、迷い、悩み、葛藤・・・などに触れるにつけ、人間というものを思い知らされる。 生きているだけで罪になるし、生まれながらにして背負っている罪もある。

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2011/07/14

重い。 けど、考えさせられる本です。 三浦さんは いつも テーマが重たい分 ずしん、ときます。 でも少し だらだら長かったかなあ・・・という気も。

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2011/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分が殺人犯の娘であることを知り、自殺をはかる陽子。一命はとりとめるも陽子は自らについて深く思い悩む。周囲の人間関係がもどかしい一冊。

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2011/03/21

しかし、独特のせつなさと人間関係が非常に面白いです。そして読み易くて情景が頭に浮かびやすい。生きていく上で参考になる場面・言葉や、自分を見つめなおす事においても良い小説ですね。引き続き下巻を読まなければ

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2011/02/09

「生きているだけで罪になる。」 「持って生まれた罪がある。」 夏江のわがまま、啓造の復讐、トオルの愛情、北原の存在、陽子の出生。 どれか一つ欠けてもだめだった。 全てが運命だったんだと思う。 心が弱くて、いつも何かのせいにしてきた私は「この人がいなかったら」って思ったりした。...

「生きているだけで罪になる。」 「持って生まれた罪がある。」 夏江のわがまま、啓造の復讐、トオルの愛情、北原の存在、陽子の出生。 どれか一つ欠けてもだめだった。 全てが運命だったんだと思う。 心が弱くて、いつも何かのせいにしてきた私は「この人がいなかったら」って思ったりした。 その後そんな風に思ってしまった自分にぞっとするのだけど。 依存体質な私は、「この人がいなかったら」と、何度も思ってきた。 いつも、誰かに助けられてる。 ある人が存在しているだけで誰かを傷つけてしまう。 ある人が存在しているだけで誰かを幸せにする。 今までも誰かに心傷つけられたことがある。(それ以上に誰かを傷つけてきたのだろうけど) でも、今の私は傷なんて忘れて大きな声で、あっけらかんと笑う事ができる。 誰かのおかげで。 人間の世界は残酷で、だけどもとっても優しい。

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2011/01/21

もうちょっと期待していたのだが、「うーむ」という印象は拭いきれない。設定がちょっとリアリティがない気がした。やはり続編とはこんなもんなのか?とえらそうに評してみる。

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