氷点(下) の商品レビュー
ずいぶん前に読んだ本…
ずいぶん前に読んだ本で、三浦綾子さんの代表作になります。もともと母親が大好きな作家さんなので、あまり関心なく読み始めましたが、もう夢中!深く悲しい部分が多く、周りの人達の行いによって人生を狂わされる女性の物語です。ただ彼女は前向きで聡明な女性なので、読んでいて共感出切る部分も多く...
ずいぶん前に読んだ本で、三浦綾子さんの代表作になります。もともと母親が大好きな作家さんなので、あまり関心なく読み始めましたが、もう夢中!深く悲しい部分が多く、周りの人達の行いによって人生を狂わされる女性の物語です。ただ彼女は前向きで聡明な女性なので、読んでいて共感出切る部分も多く、本当に素晴らしい作品です。映画やドラマ化されるのも納得の本です。
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どんなにいじめられて…
どんなにいじめられても、明るく希望を忘れなかった陽子。とうとう自分の出生の秘密を知ってしまいます。とにかくこの巻も辛くてかわいそうで仕様がないのですが、やはり一気に読んでしまいます。
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結局彼女以外に、人生…
結局彼女以外に、人生と家族に誠実であった人間は、誰一人として出てこない。それが神であろうとなんであろうと構わない。とにかく早く誰か何か、陽子を幸せにしてやってほしい。
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自分を育ててくれた両…
自分を育ててくれた両親にとって憎い殺人犯の娘と知った陽子。つらい事実を知っても、運命をのろうこともなく、許しを願った陽子の清さに心打たれた。
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上巻を読んだなら、必…
上巻を読んだなら、必ず続きが気になっているはず、、、こんな人間らしい、どろどろとした内容なのに、なぜかさわやかな、というか、不思議な気持ちになるのは、やっぱり真実を知っても強く生きている、主人公の力でしょうか、、、
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筆者のあたたかい愛に…
筆者のあたたかい愛に触れる一品 代表作でしょう!!
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氷点・上に続き、かな…
氷点・上に続き、かなり重たい内容です。主人公である陽子の、何をされても明るく元気に振舞う姿に、心からすごいと思いました。この作品の最後の最後の方になって、三浦さんの氷点を通して主張したかったことがわかった気がします。一気に読み終えられる作品です。
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つらい状況にも明るく…
つらい状況にも明るく耐え抜く主人公の陽子。遂に自分の出生の謎を知ってしまう。読後感に余韻があり、罪と許しについて考えさせられる一冊。
文庫OFF
名作の誉れ高い小説である。長らく一度読んでみたいと思いながらようやく読めた。 著者はクリスチャンでもあると聞いていたから、哲学的で崇高な思いを呼ぶ小説かと思いきや、まるで大映ドラマのような、次から次へと強烈な出来事が起こるお話だった。 夏枝の描かれ方のひどさにびっくり。陽子は申し...
名作の誉れ高い小説である。長らく一度読んでみたいと思いながらようやく読めた。 著者はクリスチャンでもあると聞いていたから、哲学的で崇高な思いを呼ぶ小説かと思いきや、まるで大映ドラマのような、次から次へと強烈な出来事が起こるお話だった。 夏枝の描かれ方のひどさにびっくり。陽子は申し分なく完璧すぎるほど完璧に描かれていてその対比なのかもしれないけど、同じ穴のムジナともいうべき夫の啓造に比して男尊女卑的も思えるほど愚かに描かれる。これが時代のせいなのか。 あわせて、完璧な陽子をしてそう思うものなのかと思ったのが、陽子が自身が殺人者の娘であることを知り、罪を背負った意識に深く苛まれたということ。陽子のような賢い人であれば、親は親、自分は自分と考えそうなものだけど、そうはいかなかった。これもまた時代の空気なのか。悪しき家族主義とでもいうもの。結局、陽子は殺人者の娘ではなかったんだけど、それもまた、作者のなかに罪人の子どもは罪を背負うものという意識があったからではなかろうか。
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心根の優しい陽子ちゃん。 穢れのない美しさと優しさはなぜかこちらが不安になるほどだ。 「原罪」がテーマだそうだが、私は隠しテーマとして「愛」があるのではないかと感じる。真の愛とは、憎しみや悲しみを心に秘めて決して表に出さずに笑顔を保ち続けた陽子ちゃんの生き様だ。
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