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氷点(上) の商品レビュー

4.1

182件のお客様レビュー

  1. 5つ

    68

  2. 4つ

    55

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

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2012/04/23

昔ドラマ化した小説。 自分の娘を殺した犯人の子を乳児院からもらい、本当の子供として育てる辻口夏枝。彼女はその子が犯人の娘だとは知らずに育てている。 知っているのは夫のみ。 下巻に続く。 陽子にこれからどのような展開が待ち受けるのか・・・。

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2012/04/13

汝の敵を愛せよという言葉に対して自問自答する啓造の心の揺れ動きが非常に読んでいて苦しかった。が、最後に自分の中で答えとなるべくものが見つかって良かった。でも、一方の夏枝はいまだ夫を憎む気持ちが捨てきれずにいるはずで…とにかく早く下巻が読みたい。

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2012/04/11

読んだのは学生のとき? どの登場人物の感情にも共感できる部分があって、読んでてひたすら悲しくなった。 「汝の敵を愛せよ」の言葉から始まった夫婦間の復讐劇によって、美しさと残酷さを持つ人の心を描いてる。 心が凍りつくまでの前編「氷点」と、劇的に代わる人間関係と赦しがテーマになる...

読んだのは学生のとき? どの登場人物の感情にも共感できる部分があって、読んでてひたすら悲しくなった。 「汝の敵を愛せよ」の言葉から始まった夫婦間の復讐劇によって、美しさと残酷さを持つ人の心を描いてる。 心が凍りつくまでの前編「氷点」と、劇的に代わる人間関係と赦しがテーマになる「続・氷点」で完結。 二回?2夜連続特別ドラマになってる。

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2012/04/10

前編だけだが、引き込まれる内容は、恐ろしい設定の中に、誰もが考えているんだろうと感じる心理がちりばめられていて、共感してしまう。後編に期待!

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2012/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北海道旭川市の医師が、浮気?をした妻への復讐のため、娘を殺した犯人の実子とされる女の子をひそかに養子にして、妻に育てさせる話。その子供はすくすくと成長し、兄に恋心を抱き、実情を知った母親からいじめをうけるなどするが、その子供も実情を知り、自殺を図る。キリスト教の原罪をテーマにしたもので、当時のベストセラー。登場人部の内心がよく書かれており、全体的に読み応えがあり、よくできていると思う。

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2012/02/22

クリスチャンや、キリスト教が苦手で遠巻きにみていた作品。 こんなに読ませる小説久し振りだ!という感動すら与えてくれる。 夫婦の確執と不義、幼児の喪失、義子への仕打ち、血の繋がらない兄妹の感情の交差… これでもか、これでもかとある一家と取り巻く人々の話が出てくる。 これらを...

クリスチャンや、キリスト教が苦手で遠巻きにみていた作品。 こんなに読ませる小説久し振りだ!という感動すら与えてくれる。 夫婦の確執と不義、幼児の喪失、義子への仕打ち、血の繋がらない兄妹の感情の交差… これでもか、これでもかとある一家と取り巻く人々の話が出てくる。 これらを飽きさせることなく読ませる三浦綾子の筆力に脱帽。 ひとつひとつの事象に対して周囲の人々の腹の中を丁寧に描き出している手法が特徴 何度も映像化したくなる気持ちがわかる

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2012/02/07

夏枝さんと村井さんの2トップが物語をぐいぐい引っ張ってくれる。 村井さんが救われることなく終わったのがよかった。安易な救済など彼には似合わない 自分の子が殺されることや養子が子の殺人犯の娘(仮)でなかったならば、妻として母として穏やかに暮らせたんだろうな、夏枝さんは。 事件によ...

夏枝さんと村井さんの2トップが物語をぐいぐい引っ張ってくれる。 村井さんが救われることなく終わったのがよかった。安易な救済など彼には似合わない 自分の子が殺されることや養子が子の殺人犯の娘(仮)でなかったならば、妻として母として穏やかに暮らせたんだろうな、夏枝さんは。 事件によってどす黒くなったのか、もともとどす黒かったのか、捕らえ方によって夏枝さんが好きかどうか決まると思う。 続氷点では夏枝さんの物語を動かす力が弱りに弱っていて残念

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2012/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「氷点」のようなどっぷり重々しく停滞するような感情ドラマを読むのは初めてで、読むのに少し手間取ります。また鬱屈とした、また陰惨なようで、傲慢な感情の塊を飲み込むのは少しつらい。 負の感情や真情をなかなか外にださず外面的にはかなりの大人物でありながら、妻に裏切られたという怒りを復讐に転嫁させる啓造は悪人ではなく酷く人間らしい人間と感じる。 美しい、なまめかしいと連呼される夏枝だが、「~ですわ」「~しますわ」の繰り返しが物凄い違和感で奇妙。古い時代の作品と言う事で仕方がないのかもしれないが。 愛され、求め、執着されて当たり前といった風が鬱陶しく気味が悪い。だが、「そして、いつか身も心も辻口をうらぎってみせるのだわ」と言った瞬間だけは夏枝が好ましく映った。自らを美しいと信じていた彼女が自らを醜い生き物だと開き直った瞬間だからだ。 それでも愚かなお嬢さん、といった印象は拭えない、自らの過ちを正さずとも胸のうちで苛む辻口と大違いだ。 とどうしても夏枝が好きになれないのは私が女だからだろうか。

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2012/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初めて読んだのは中学生のとき。 母の本棚から持ち出し夢中になって読んだのを覚えています。 それから何度読み直しただろう。 汝の敵を愛せよ 字数にして7文字。重い重い7文字。

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2012/01/17

もう何度も何度も何度も何度も読んでいる作品。 2001年にドラマを見たのがきっかけですが、 小説の方がずっと面白く深い。 氷点上、氷点下、続氷点上、続氷点下。 全て常に本棚に並んでいます。 『許す』ということに焦点を当てているのは キリスト教徒だった三浦さんならではという感...

もう何度も何度も何度も何度も読んでいる作品。 2001年にドラマを見たのがきっかけですが、 小説の方がずっと面白く深い。 氷点上、氷点下、続氷点上、続氷点下。 全て常に本棚に並んでいます。 『許す』ということに焦点を当てているのは キリスト教徒だった三浦さんならではという感じがします。

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