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氷点(上) の商品レビュー

4.1

182件のお客様レビュー

  1. 5つ

    68

  2. 4つ

    55

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    0

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2014/01/16

個人的に、高校の図書館を思い出す作品。 ドロドロすぎる。 でも、これが人なんだとも思う。 弱いよね、人って。

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2014/01/06

三浦綾子を初めて読んだ『塩狩峠』からの高い期待に応える傑作。繰り返される人の罪と嫉妬と後悔の描写が鮮やか。物語が数十年の人生的な長さに及んでいるのも凄い。

Posted byブクログ

2013/09/23

うわぁ~、この夫婦気持ち悪い・・・。啓造は大層な事を言うてるけど結局は不倫を問い質すのが怖くて嫉妬してるだけやし、夏枝は自分の事を棚に上げて相手を恨んでるだけやし。当時は普通なんかも知れんけど、ええ歳したオッサンが嫁さんに靴下を履かせてもらうてどないやねん。気持ち悪いわ。 どうか...

うわぁ~、この夫婦気持ち悪い・・・。啓造は大層な事を言うてるけど結局は不倫を問い質すのが怖くて嫉妬してるだけやし、夏枝は自分の事を棚に上げて相手を恨んでるだけやし。当時は普通なんかも知れんけど、ええ歳したオッサンが嫁さんに靴下を履かせてもらうてどないやねん。気持ち悪いわ。 どうか下巻では、この馬鹿夫婦に天罰が下りますように。

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2013/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ストーリーを簡単にまとめておくと、だいたいこうなります。 病院の院長である啓三が出張中、その妻である夏枝は病院の眼科医である村井とこっそり密会します。 ところが、娘であるるり子がそんな中殺されてしまいます。 啓三が村井と夏枝の不義を疑う中、夏枝は愛娘を失ったショックから立ち直れず、新しく娘が欲しいと言い出します。 啓三はまたしても村井と密会する夏枝への復讐のためから、るり子を殺した犯人の娘を乳児院で医者を務める高木から引き取ることに。 その子は陽子と名づけられ、明るく元気に育ちます。 夏枝の心もだんだん癒えて陽子を本当の娘のように育てるのですが、ある日啓三の日記から、事実を知らされることになり、物語は一変。 そしてストーリーは、恋バナに展開するんですが、そこでもまた夏枝さんは邪魔するんですねーーヾ(- -;) 仮にも娘として育ててる子の恋なのに。 挙句の果てには、言ってはならないことを相手の前で言ってしまうという性格。 どうしようもないですな。。。 陽子は当然ショックのあまり、、、、、というのがこの氷点前編のストーリーです。

Posted byブクログ

2013/07/17

読んでいる途中。少々難しい。暗い。 進まない。(私の読解力が乏しくて) 人間の罪深さが鮮やかすぎるほどに描写される様は見事。 続氷点(下)で物語は完結すると聞いたので、地道に読み進めて行こうと思う。

Posted byブクログ

2013/05/14

辻口医師は恩師の娘と結婚し、可愛い子供2人に恵まれた。若く美しい妻、利発な長男 徹と愛くるしい長女ルリ子、医師としても人望厚く、彼の人生に翳りはなかった。 が、辻口の留守中 妻 夏枝は辻口の後輩の村井を家に招き入れ、長身の青年医師に口説かれる喜びに酔っていた。 母に相手にされず...

辻口医師は恩師の娘と結婚し、可愛い子供2人に恵まれた。若く美しい妻、利発な長男 徹と愛くるしい長女ルリ子、医師としても人望厚く、彼の人生に翳りはなかった。 が、辻口の留守中 妻 夏枝は辻口の後輩の村井を家に招き入れ、長身の青年医師に口説かれる喜びに酔っていた。 母に相手にされず1人で遊びに出かけたルリ子は夕刻になっても戻らず、遂には林の中で絞殺体で見つかった… ルリ子を殺した犯人は妻に急死され、乳飲み子を抱えてノイローゼになり凶行の後自殺。行き場を無くした怒りと悲しみの中、辻口夫婦は養子をとるのだが…(夏枝は不妊手術済み) 妻の不貞を疑い、復讐のためにルリ子殺しの犯人の子を引き取るも、その秘密の大きさに疲弊し、またその子を可愛がることが出来ず苦悩する辻口。 子供を陽子と名付け、我が子のように愛し育てていた夏枝もある日、辻口の日記から陽子が仇の子であることを知ってしまい… ものっすごい昼ドラっぽい。陽子ちゃんがまた可愛らしくて良い子なんだよね…徹が大切にしたがるのも当然で。 1番ダメなのはこの場合、辻口の妻 夏枝かな…実際夫を裏切ってはいないんだけど気持ちの上では…

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2013/04/16

それぞれの心の内が面白い。深く考えさせられた。 1人の作者から多くの登場人物のそれぞれの感情が生み出されるということは、 1人の人間の中には、多くが存在するのか。想像力の少ないものは、多くは存在しないのだろうか。

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2013/03/09

北海道在住のある家族が娘の死をキッカケに、相手への激しい憎しみを内に潜めつつも表面上は幸せに暮らしていく、ドロドロとした人間ドラマ。 「汝の敵を愛せよ」という聖書の教えをあのような形で表現する作者は、よく考えているなと思った。自分の娘を殺した犯人の娘を育てさせるとは、よくもま...

北海道在住のある家族が娘の死をキッカケに、相手への激しい憎しみを内に潜めつつも表面上は幸せに暮らしていく、ドロドロとした人間ドラマ。 「汝の敵を愛せよ」という聖書の教えをあのような形で表現する作者は、よく考えているなと思った。自分の娘を殺した犯人の娘を育てさせるとは、よくもまぁと言った感じ。時には激しく憎み、また時には許し、と確かに人間ってこんな感じだなぁとつくづく思った。一時の感情に流されるのは、ショウガナイが先を良く考えて行動すべきだと思った。ま、無理だね。

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2013/03/05

ちょっと難しめの本でした 昼ドラっぽい… 愛、憎悪などが入り乱れるお話 面白いとはいえないけど、下も読みます

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2012/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表面上は穏やかで幸福そうな家庭、でも心の中には複雑な憎悪が潜む。負の連鎖がこれでもかと続く。皆自分があの時こうしなければと思い悩む半面、そもそもあいつがこうしたからこうなったのだと恨む。 舞台は北海道。殺人事件から始まり、一般人が奥に隠し持つ悪の心をあぶり出すこの小説は、桐野夏生の『柔らかな頬』を思い出す。桐野氏は日本人の持つ日常的な感覚から、三浦氏はキリスト教の教義から人間というものの道徳心を問い直す。 もうこの辺で幸せになって欲しいと思うのだが、下巻のあらすじを読んだら、まだまだ波乱が降りかかりそうだ。2012年最後に読む小説としてはちょっと重かったかも。

Posted byブクログ