ドグラ・マグラ(下) の商品レビュー
いよいよ解き明かされ…
いよいよ解き明かされる「私」の謎。途中で諦めると本当に訳が分からないので、最後まで読まなければ損です。読むのが辛い部分は飛ばしても意外と大丈夫かと。
文庫OFF
作者は出版翌年にお亡…
作者は出版翌年にお亡くなりになっているのですが、まさしく「これを書くために生きていた」の言葉通りだったのでしょうか。びっちりと文字が並び、ところどころによっては内容が難しく読みにくい感があるのですが、くるくると変わりゆく物語背景に憑かれた気分を感じています。主人公の混乱が理解でき...
作者は出版翌年にお亡くなりになっているのですが、まさしく「これを書くために生きていた」の言葉通りだったのでしょうか。びっちりと文字が並び、ところどころによっては内容が難しく読みにくい感があるのですが、くるくると変わりゆく物語背景に憑かれた気分を感じています。主人公の混乱が理解できる気がします。
文庫OFF
下巻に入ってから物語は急速に進み出す。 難解だった上巻の正木博士による論文部分が、ここにきてちゃんと繋がる。 終盤に差しかかるにつれ、スピード感も文体も一気に変わり怒涛の如く何もかもが暴かれていく。 このクライマックスの鳥肌モノの恐ろしさに、ここまで読み進めてきた時間と労力が報...
下巻に入ってから物語は急速に進み出す。 難解だった上巻の正木博士による論文部分が、ここにきてちゃんと繋がる。 終盤に差しかかるにつれ、スピード感も文体も一気に変わり怒涛の如く何もかもが暴かれていく。 このクライマックスの鳥肌モノの恐ろしさに、ここまで読み進めてきた時間と労力が報われる。 そして物語は唐突に冒頭の「ブゥゥーン」に戻り、ループ構造なのかと思うが、はたしてそれは本当に冒頭と同じ「ブゥゥーン」なのか?と頭がグルグルする。 この作品、何度か読み返したが結局わかるようでわからない。 わからないままでいいのかもしれない。
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※このレビューにはネタバレを含みます
上巻で「ドグラ・マグラ」の原稿を読み始めたシーンで、いわゆるメタ的な視点(単語の使い方が合っているかわからないけど)の物語かと思ったけど、最後にループを示唆する描写があってこの本を完全に理解するのは諦めました。 そもそも原稿を読んでいる途中で博士が現れて現実の世界(原稿の外の世界)に戻ったと思ったけど、それも本当に戻ったのかどうかも怪しいし。 ドロステ効果のような、ドグラ・マグラの世界を二重に見ているような感じがした。
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現代の文章に慣れた私には読みづらい部分も少なからずあったが、不思議と最後まで飽きることなく読み進めることができた。 とはいえ、完全に理解することは難しく、その気もないというか、それが正解なのだろうなというのが正直な感想だった。 よく分からないが、ある意味で期待していた読後感がある...
現代の文章に慣れた私には読みづらい部分も少なからずあったが、不思議と最後まで飽きることなく読み進めることができた。 とはいえ、完全に理解することは難しく、その気もないというか、それが正解なのだろうなというのが正直な感想だった。 よく分からないが、ある意味で期待していた読後感がある。 少し時間をおいて、もう一度読んでみようかしら。
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いわゆる三大奇書を『黒死館殺人事件』、『虚無への供物』と読み継いで最後に本書を手に取った。だからどうしても比較してしまうのかもしれないが本書は前二書に遠く及ばない。迷路の中を彷徨うような読み心地は確かに共通するのだが、『黒死館殺人事件』と『虚無への供物』はそこから抜け出て光射す...
いわゆる三大奇書を『黒死館殺人事件』、『虚無への供物』と読み継いで最後に本書を手に取った。だからどうしても比較してしまうのかもしれないが本書は前二書に遠く及ばない。迷路の中を彷徨うような読み心地は確かに共通するのだが、『黒死館殺人事件』と『虚無への供物』はそこから抜け出て光射す場所に出たような読後感を残すのに対し、こちらは闇の中のまま終わりを迎える。そして、本書が徹頭徹尾追求している心理遺伝云々という似非学問は優生学と表裏一体であり差別の構造そのものだ。最後の方でようやく病院の外に主人公が出ていくのがわずかながらの救い。結局病院の中へと戻っていってしまうのだけれど。
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まず、この本を読み切った自分を褒めたい。 何度読破を挫折したことか。 なんなんだこの本は。 今まで読んできた本の中で一番濃かったことはわかる。 何かが分かったようで何も分かっていない。 終始夢の中にいるような感覚。 これが混沌。 現代人からすると非常に読みにくい本だが...
まず、この本を読み切った自分を褒めたい。 何度読破を挫折したことか。 なんなんだこの本は。 今まで読んできた本の中で一番濃かったことはわかる。 何かが分かったようで何も分かっていない。 終始夢の中にいるような感覚。 これが混沌。 現代人からすると非常に読みにくい本だが、最後の100ページは鳥肌が止まらなかった。 読み切れたと言う達成感も霧散するほどの内容。 生きてるうちに出会えてよかったとは思う。 きっとこの本を理解する日はこないのだろう。
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少し前に読み終えた。新年の初読書は「ドグラ・マグラ」にした。 下巻になってやっと話の筋らしいものが見えてきて、推理小説的になってきた。読み終えたが別に精神に異常をきたしてもいない。昔風の小説、なんだろうか。 読後感はあまり良いとはいえないので⭐︎1つマイナスです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
本作は探偵小説に分類されるようだか、単なるジャンル文学として消化するにはあまりにも意義のある読書体験だった。 作中では、唯物論的アプローチを批判する文書がいくつか挿入されているが、ひどく簡単に換言すれば、「正常」な精神を備えた人間など存在しない、ということなのではなかろうか。そのことについて、これまで考えたこともなかった深度で考えさせられた。 物語筋の部分については、前述の文書で提示された視座が、後半で本筋の物語へと回帰する際に、読者に解釈の余白を与えてくれていたので、「こーゆーことかな、あーゆーことかな」と長い余韻のなかで結末を味わうことができた。 とはいえ、何だかよくわからないという印象は変わらない。でも、主人公である語り部の思念が、読者が物語展開から受け取る印象とぴったり符合しているので、自らが作中の人物であるかのように、生きた感情で作品を享受することができた。 夢野久作が作家人生をかけて上梓した本作は、その創作の密度とスケールにおいて、まさにゲーテでいうところの『ファウスト』に相当する作品ではないだろうか。 「ドグラ・マグラ的な読書体験」であったとしか形容のしようがないほど、私にとっては斬新な作品だった。
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狂人の書いた推理小説という、異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。これを読む者は、一度は精神に異常をきたすと伝えられる一大奇書。読了後にこれを書いていますが、私の精神は異常をきたしておりません。たぶん私の精神は異常をきたしておりません。まだ私の精神は異常をきたしてお...
狂人の書いた推理小説という、異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。これを読む者は、一度は精神に異常をきたすと伝えられる一大奇書。読了後にこれを書いていますが、私の精神は異常をきたしておりません。たぶん私の精神は異常をきたしておりません。まだ私の精神は異常をきたしておりません。しかし私の精神は異常をきたしておりません。恐らく私の精神は異常をきたしておりません。
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