ドグラ・マグラ(下) の商品レビュー
読んだ人の分だけ解釈が分かれそうな一冊ですね 一読してすぐの感想としては大いなる無限ループの物語…とでも言いましょうか 古文あり、漢文あり、論文ありととても一人の頭脳から生まれた物語とは思えませなんだ…夢野久作恐るべし 自分なりのしっかりとした考察がしたいですね 大きな宿題です ...
読んだ人の分だけ解釈が分かれそうな一冊ですね 一読してすぐの感想としては大いなる無限ループの物語…とでも言いましょうか 古文あり、漢文あり、論文ありととても一人の頭脳から生まれた物語とは思えませなんだ…夢野久作恐るべし 自分なりのしっかりとした考察がしたいですね 大きな宿題です 前提ができては崩され、崩されては作られて 繰り返しているうちに混乱しつつも結論に結びつくが、それは主人公の解釈に過ぎず―。 いや、凄い本だった
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「読むと精神に異常をきたす」という評判から読者を当事者として物語に没入させるような小説なのかと思っていましたが、そのような形式の本ではありませんでした。むしろ読者側は物語に引き込まれながらも、目まぐるしく展開していく文章に、数多の「?」を浮かべたまましがみつくことしかできないような本だったと感じます。 作中に披露される知識の膨大なこと、それを書き表す表現力、何よりその文字数。人生を賭してこの作品を大成させた作者の執念が、重厚な説得力として迫ってきました。 人生の早い時期にこの本に出会えたのは幸運だったと思います。これから何度も何度も読み返したい一冊です。
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好きな本です。 長い迷路のような文章を読み進めて目が文字をなぞるだけになった時に、聞こえてきた台詞に全てひっくり返されました。以来何度も読み返してます。精神に異常はきたしてないです。
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上巻よりも前半は分かりやすく、思っていた以上にスケールの大きい話で読みやすかった。ただ、後半が絶望的に訳が分からない内容となり、奇書と呼ばれる所以を実感した。
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奇怪 少なくとも一読では何も理解できない すぐにコンガラカル ただ夢野久作の頭のおかしさに絶句する 途中の論文を読むのには骨を折るが もう一度読んだら違った発見がある その勇気はないけど 怖い 現実と無関係には思えない
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これまで読んだことのないような、精神が翻弄される奇書。 読者の脳の働きを試されているかのよう。 再度、映画(DVD)を観てみるつもり。
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読破!読破! 上巻と同じくキチガイ文章だったらリタイアかなと思ってたけど、すらすら読める文体だったからよかった〜わからなかったけど
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読み進めているうちはなぜこれが気が狂う本と称されてるいるかわからなかったが、読み終えて結局どういうことだったのか考えていくうちに合点がいった。この物語ではなにひとつ確かに起こったと断定できない。良くもこんな物語を生み出せたなと吃驚した。
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文字を一通り追ったうえで、わたしが楽しめる一線を超えていたと純粋に思いました。マルチバースやタイムリープに興味がなくなる感覚と似てるね。
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巷間言われているほどのグロさもエロさもない。正木を通じて語られ続ける作者の世界観、生死観は理解の範疇である。 (内容紹介) 昭和10年1月、書き下ろし作品として松柏館書店から自費出版された。〈日本一幻魔怪奇の本格探偵小説〉〈日本探偵小説界の最高峰〉〈幻怪、妖麗、グロテスク、...
巷間言われているほどのグロさもエロさもない。正木を通じて語られ続ける作者の世界観、生死観は理解の範疇である。 (内容紹介) 昭和10年1月、書き下ろし作品として松柏館書店から自費出版された。〈日本一幻魔怪奇の本格探偵小説〉〈日本探偵小説界の最高峰〉〈幻怪、妖麗、グロテスク、エロテイシズムの極〉という宣伝文句は、読書界の大きな話題を呼んだ。 常人では考えられぬ余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が相半ばしている。〈これを書くために生きてきた〉と著者みずから語り、十余年の歳月をかけて完成された内容は、狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。
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