ドグラ・マグラ(下) の商品レビュー
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高校時代チャカポコで挫折したけど再読。 難しい、そして長い……もう一度読みたいけど読み返すのはしんどい長さ。なんか結局みんな狂っていて、呉一郎が可哀想。シャッターアイランドを連想した。
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これは愛の物語である。 そりゃキチガイの話だ、精神が壊れる話だ、色々思う所もあるが私的には愛の物語だと思う。 そして根気よくしっかりと読んだ人だけが味わえるものもある為、斜め読みをしたくなる場面が5億回あるかも知れないが耐えて欲しい。 個人的にドグラ・マグラを読んでいる中で...
これは愛の物語である。 そりゃキチガイの話だ、精神が壊れる話だ、色々思う所もあるが私的には愛の物語だと思う。 そして根気よくしっかりと読んだ人だけが味わえるものもある為、斜め読みをしたくなる場面が5億回あるかも知れないが耐えて欲しい。 個人的にドグラ・マグラを読んでいる中で色々な書籍の文章が読める為一度に2度、いや5度ぐらい美味しい場面があるので個人的に人にお薦めしたいぐらいに好きな作品である。 ドンデン返しという言葉を読むと身構えてしまい苦手な言葉だがそれも期待して欲しい事を言ってしまうぐらいに良い。 最後のシーンで私は絶叫したので是非読んで欲しい。そして、ある事に気付いて叫んで欲しい。私からの頼みである。
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後半は謎がどんどん解き明かされていく。 そして、驚愕のラスト。 どうでもいいが、安野モヨコはここから名前をとったのか。
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1つの作品を読み終えるのに3週間も費やした。 作中に出てくる書類に記載された映像や別の書類を読んでいると、自分は今、一体何を読まされているのかが分からなくなる。 本書の後半でやっと真相が掴めてきたと思いきや、また混乱の渦に放り込まれて、結局分からないまま放り出される。 これが奇書か。
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上巻の5倍ぐらい読みやすい、1日で読めた。下巻はようやく話が動き出す感じがする。理解は半分もできてないけれど面白かった、奇書って呼ばれているのに納得。主人公が狂ってると思って読み進めていたけど無理矢理狂わされて母も失った被害者で被害者。遺伝的に狂ってるってのも怖いけれど嫉妬や研究に狂ってるのも怖い。結局誰が黒幕なのか分からない。心理遺伝で呉一郎には呉家の狂った面だけじゃなくて正木教授の狂った面も引き継いでいるのでは?と思った。精神科の薬が出たのが1950年代でドグラ・マグラの発行は1935年。執筆時期には精神医学は全然発展していなかっただろうにも関わらずここまで書かれているのはすごい。心理遺伝、実際どれぐらいあるんだろう。
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上巻で挫折ポイントを乗り切って、少し面白くなってきたような気がしていたが、まただんだんよく分からなくなってきて、もう頑張って集中しようとしても上滑り状態。最後も少しだけ理解できるような気になってきたが結局何が何だか分からず終わった。 この全く理解できなかったのが悔しいので2度目行...
上巻で挫折ポイントを乗り切って、少し面白くなってきたような気がしていたが、まただんだんよく分からなくなってきて、もう頑張って集中しようとしても上滑り状態。最後も少しだけ理解できるような気になってきたが結局何が何だか分からず終わった。 この全く理解できなかったのが悔しいので2度目行きたい気持ちは少しあるが、気力はゼロなのでネットの解説を探しに行きます。
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再読したくて探したら行方不明に(T ^ T) その為、再度購入σ^_^; (感想は上巻と同じです) 再読したくて探したら行方不明に(T ^ T) その為、再度購入σ^_^; 日本ミステリ界の三大奇書。(『匣の中の失楽』も合わせて四大奇書と言われることもあります) 読むと精神が崩壊する等々。 私が目を覚ました時、記憶を失っていた。隣の部屋からは女性の声で『お兄様』と呼びかける声。 ここはどこで、私は誰で、どうして、こんな場所に閉じ込められているのか……。 そこから始まるのは奇書にふさわしい物語。 初めて読んだときに思ったのが、ミステリの概念とは? 記憶を失った私が閉じ込められているのは精神病院で隣にいるのは私の許嫁だというところから物語ははじまります。 そこまではいいのですが、私の記憶を戻すために精神科医の若林博士から渡された小冊子である『キチガイ外道祭文』が読み返すたびに凄いなぁ。 ここで繰り返される『オノマトペ』の効果とまるでお経のような文章を延々と読んでいくと、わけがわからなくなるのは当然とも思います。ですが、私はこの『オノマトペ』の使い方が強烈で好きなんですね。 天才的な感覚で使われているこの『オノパトペ』、読んでいる方はそれに取り込まれていくような気がしてもおかしくはないと思うんですよね。 そして、殺人事件に自分が本当に関わっているのか、隣にいるのは本当に己の許嫁であるモヨ子であるのか、正木博士は変死を遂げていながら、どうして自分を若林博士に託したのか等々。 何回か読んでますが、読み終えたときに答えが出なくてもいいのかもしれないのかもしれないということかもしれないです。 これは『虚無への供物』を読んだときも思いましたし、『匣の中の失楽』もそうなのかもしれないなぁと思ったりもします。 ほぼ同時期に読み始めた埴谷雄高さんの『死靈』は形而上文学と言われる作品ですが、『ドグラ・マグラ』と表裏一体の作品なのかもしれないなぁと思う時もあります。共に20代の時に出会ってますからね。手当たり次第に本を読み始めた時期で、そこからいろんな影響を受けていた時代です。(こちらはミステリではないですし、ドストエフスキーの影響を強く受けている埴谷さんらしい作品です。でもドストエフスキーとは私は相性が悪いんですよねぇ~) 因みに『死靈』は当時出たばかりの村上春樹さんの『羊をめぐる冒険』と比較されている評論を読んで、読み始めました。未完になってしまいましたが。 そんなことを思い出しながら再読を終えました。 面白かった(*^^*)
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読む者の精神を狂わせると言われる小説。1935年に世に出て以来、その内容の奇抜さから絶賛と酷評を併せて受けてきた作品である。 この謳い文句に興味を持って読んだ。 前評通り、わけのわからない小説だった。 語り手である青年「私」が目を覚ますと、精神病者を隔離する施設にいて、自分の...
読む者の精神を狂わせると言われる小説。1935年に世に出て以来、その内容の奇抜さから絶賛と酷評を併せて受けてきた作品である。 この謳い文句に興味を持って読んだ。 前評通り、わけのわからない小説だった。 語り手である青年「私」が目を覚ますと、精神病者を隔離する施設にいて、自分の名前もなぜそこにいるのかもすべてを忘れてしまっていた。 困惑する私のもとに学部長である若林が現れ、今の状況とこの施設が精神病治療研究界の異端児である正木博士によって作られたものであることを説明される。また私が先日に起こったある悲惨な事件に重要な立場で絡んでいると言う。 その事件とは、或る美しい青年がこれまた美しい女性と婚姻する前日に、その妻となるはずの女性を絞め殺すというものである。さらにこの事件には千年前から続く彼らの因果が深く関わっているらしい。 私は更に混乱しながらも、若林の語りと正木博士の手記によってこの事件の真相を段々と知っていく。 これが大筋ではあるが、これすらも本当にあっているか自信がない。それぐらい混沌とした小説である。 「わかった」と思った次の行ですぐわからなくなる。謎に対して答えを求める読み手を嘲笑うかのように、次の暗澹とした謎を与えられる。そしてそれは読後も変わらない。 総じて、あまり面白いとは思えなかった。 もっと混沌を混沌として受け入れることができるぐらい余裕のある状態じゃないと、この小説は楽しめないと思う。 だが、独特な文体と表現はくせになる。 また世界中の人間は漏れなくみな狂人であり、人類は胎児の時に祖先の過去の歴史を体験し、その罪悪を背負って生まれてくるという。こんな理路整然と狂った世界観を味わうことも他にできないだろう。 興味のある方は手に取ることをお薦めする。後悔はするだろうが。 「虫ケラ以下の反狂人である人類たちは、長い年月のうちに自然と自分たちがキチガイの大群集であることを自覚し始めて、宗教とか、道徳とか、法律とか、赤い主義とはいう御丁寧なものを作って、「無茶はやめましょう」とお互いにやっている。」
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高校生の時に挫折したけど、25歳の今読んだら面白かった。頭が良くなったのではなく忍耐強くなったのだと思う。読後はホラーを読んだ感覚。
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長い長い怪奇な物語を読み切った高揚感からか 幻惑でありながら何処か現実味のある内容に脳の整理が追いつかないのか 読了したその日の夜、僕は何故か眠れなかった… 読感: 読中過程の感覚は推理小説 読了後の余韻は純文学 といった不思議な感覚 こんな人にオススメ: ちょっと変わっ...
長い長い怪奇な物語を読み切った高揚感からか 幻惑でありながら何処か現実味のある内容に脳の整理が追いつかないのか 読了したその日の夜、僕は何故か眠れなかった… 読感: 読中過程の感覚は推理小説 読了後の余韻は純文学 といった不思議な感覚 こんな人にオススメ: ちょっと変わった推理小説が読みたくなった人 ちょっと変わった純文学が読みたくなった人 グジグジと頭の中で考察するのが好きな人 長い物語を読んで達成感を得たい人 逆にオススメしない人: 手軽にサクッと作品を読みたい人 後味の良いスカッとした作品を読みたい人
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