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悪霊島(下) の商品レビュー

3.7

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

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2025/05/05

なかなかページが進まなかった上巻と比べ、それまで隠されていた各々の思惑が次々明らかになる下巻。ぐいぐいぐいと引き込まれ、数時間で読破してしまいました……! なんといっても見どころは終盤での緊迫感溢れる対決。本を読みながらこんなにもハラハラしたのは、本当に久しぶりの体験です。 た...

なかなかページが進まなかった上巻と比べ、それまで隠されていた各々の思惑が次々明らかになる下巻。ぐいぐいぐいと引き込まれ、数時間で読破してしまいました……! なんといっても見どころは終盤での緊迫感溢れる対決。本を読みながらこんなにもハラハラしたのは、本当に久しぶりの体験です。 ただ、エピローグについてはどちらでもいいのかなと。 稀代の悪女の行く末はたしかに気になるところではありますが、ほのめかす程度でもよかったのかな……とこれは個人の好みですがね。 地下大洞窟での冒険、隠匿されてきたグロテスクな凶行と、ほんのり『八つ墓村』を思い出す要素もあり、それでいて臨場感も気味の悪さもパワーアップした本作。個人的に、恐るべき犯人ランキングに堂々のランクインとなりました(並ぶのはクリスティー『エッジウェア卿の死』)。 ちょっと冗長にも感じられた上巻でしたが、上下合わせてとても楽しませてもらいました!

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2025/01/13

串刺し殺人が起きてからはクライマックスまで尻上がりに盛り上がって一気に読んでしまった。本格推理物にほんのり怪奇趣味が融合してるのが面白い。

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2024/12/18

お前らが健さんて呼ぶまで止めないからな!でお馴染み、ひまわりめろんです どーも、どーも というわけで『悪霊島』ですわ 横溝正史最後の作品ですな 連載開始が77歳かな エグい、素でエグい 77歳でこれが書けるのは控えめに言って神、神セブン!(意味変わってきてる) 当時の77歳っ...

お前らが健さんて呼ぶまで止めないからな!でお馴染み、ひまわりめろんです どーも、どーも というわけで『悪霊島』ですわ 横溝正史最後の作品ですな 連載開始が77歳かな エグい、素でエグい 77歳でこれが書けるのは控えめに言って神、神セブン!(意味変わってきてる) 当時の77歳って今で言う77歳だからね(同じ!) もうね、狂ってます 怪奇ですよ 洞窟でバーンですよ このね犯人の狂いっぷりが良いのです いやー面白かった! 次はわいも『八つ墓村』かな

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2024/09/29

刑部神社の祭礼の夜に金の矢で宮司が刺殺され、さらに度に双子の娘の1人が人里離れた谷で絞殺死体で発見される。金田一耕助と磯川警部は島内の捜索をはじめる。下巻の後半からはスピード感のある展開で一気読みでした。 人間の闇の部分というか、男と女の愛欲の凄まじさ。横溝正史らしいどろどろした...

刑部神社の祭礼の夜に金の矢で宮司が刺殺され、さらに度に双子の娘の1人が人里離れた谷で絞殺死体で発見される。金田一耕助と磯川警部は島内の捜索をはじめる。下巻の後半からはスピード感のある展開で一気読みでした。 人間の闇の部分というか、男と女の愛欲の凄まじさ。横溝正史らしいどろどろした人間関係が動機という定番ですが面白いです。 「あいつは腰のところで骨と骨がくっついたふたごなんだ。」 「鵺のなく夜に気をつけろ」 が何を意味しているのか。金田一耕助がもじゃもじゃ頭を掻きむしりながら真相に近づいていきます。 また他の作品を読みたくなりました。 2024年9月29日読了

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2024/07/28

 1979年から1980年にかけて発表された、横溝正史の金田一耕助シリーズの最後の長編。横溝はこの後、1981年の末頃に79歳にしてガンで死去。 『八つ墓村』(1949)などの傑作をたくさん生み出した頃に比べると、後年の作品は今ひとつな観があったが、本作は非常に良かった。  相変...

 1979年から1980年にかけて発表された、横溝正史の金田一耕助シリーズの最後の長編。横溝はこの後、1981年の末頃に79歳にしてガンで死去。 『八つ墓村』(1949)などの傑作をたくさん生み出した頃に比べると、後年の作品は今ひとつな観があったが、本作は非常に良かった。  相変わらず語り口が非常に上手い一方、たまに次のページに同じような内容の描写を繰り返してしまうといったポカもあることは確かだ。  しかし、本作はストーリーも良いし、昭和前半の時代にはあからさまに書くことの出来なかったような性的なグロテスクさの主題が屹立しており、印象深い。  この作品は1967(昭和42)年を舞台にしているが、この辺りまでは人びとは互いの信頼関係を基礎にした人間関係を結んでいたということを、読みながら痛感した。この頃には、まだ良心に基づいて警察とマスコミの間にも信頼関係がある。  昭和終わり頃から世間は経済奴隷化まっしぐらでもはや倫理も信頼関係も崩壊していき、その果てに、荒れ果てた現在がある。  1980年の横溝正史は高齢者であり、その小説世界もすっかり古くさくなっていたことだろうが、旧い世間の人間関係の平和さが狂った犯罪と対比されてのぞき見ることが出来て、なんだかあたたかい気持ちになる。

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2024/03/22
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出た!!!ショッキングな出来事が起こったと同時に気が狂ってのちにさつじんを犯す女だ!!! 数年後の磯川警部と三津木くんがどうなってるか見てみたい。幸せであって欲しい。

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2024/01/27

面白かった。登場人物も個性豊かで特徴的で、言動が劇調で頭にみんなが動いている様子が浮かんでくる。本当に想像を刺激して、思い浮かばせるのがさすがと思う。その書き方が楽しい。

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2023/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一時期一気にシリーズを通して読んだが、唯一この悪霊島の上巻が手に入らず、下巻だけしばらく棚に積まれていた。 やっと上巻が再販されて、久々に横溝正史を読んだ。 やはり面白い。 金田一耕助シリーズは常に一定の面白さがあるが、長編ということもあり続きが気になる展開だった。 犯人はお決まりのパターンなので意外ではないが、蒸発した男たちの行方や誰の息子なのかとか色々な予想もできて面白かった。 せっかくなら犯人と竜平が話すシーンが欲しかった。裏で決着つけるのではなく。 それにしても磯川警部というか奥さんが悲しすぎる…

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2023/01/23

ミステリって読んでるうちに「こいつが怪しいな!」って目星をつけるじゃないですか。で、それがひっくり返されるのが楽しかったりするじゃないですか。でもこの話はそういうのがないのでそこは拍子抜けするかもしれないですね。ただ孤島のおどろおどろしい雰囲気はめちゃくちゃ好きです。

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2022/04/19

「横溝正史」の最後の長篇推理小説『悪霊島』を読みました。 「横溝正史」作品は2008年9月に読んだ『本陣殺人事件』以来ですね。 -----story------------- 昭和42年。 「金田一耕助」は、瀬戸内海に浮かぶ刑部(おさかべ)島に再開発計画を持ち込んでいる島出身...

「横溝正史」の最後の長篇推理小説『悪霊島』を読みました。 「横溝正史」作品は2008年9月に読んだ『本陣殺人事件』以来ですね。 -----story------------- 昭和42年。 「金田一耕助」は、瀬戸内海に浮かぶ刑部(おさかべ)島に再開発計画を持ち込んでいる島出身の億万長者「越智竜平」の依頼により人捜しをするため、島がある岡山県にやって来ていた。 しかし捜していた男は、海で瀕死の状態となって発見される。 「金田一」は友人である岡山県警の「磯川警部」から、男の最期の言葉を録音したテープを聴かされる。 そこには「あの島には恐ろしい悪霊が取り憑いている…腰と腰がくっついた双子…?の鳴く夜は気をつけろ……」という不気味なダイイング・メッセージが録音されていた…… ----------------------- 舞台となっている刑部(おさかべ)島は、岡山の水島沖にある島で、水島の他、倉敷や玉島、児島、井原、下津井、鷲羽山等も舞台となるし、登場人物が岡山弁を話しているので、場所が容易に想像でき、入り易い作品でした。 それにも関わらず、読んでいて、なんだか疲労感を感じる作品だったのも事実。 閉鎖された空間(本作品は島)での濃密な人間関係、 快楽を求めるが故のドロドロとした愛憎関係、 猟奇的な殺人事件、 戦中戦後のどさくさによる混乱、 等々、「横溝正史」作品の定番テーマが盛りだくさんというほど盛り込んである作品なのに、、、 なんでかなぁ… 推理要素が稀有だったことや、島の自然(洞穴や崖、谷等)や事件の背景が作り物っぽくてリアリティがないこと、それにドロドロした愛憎関係が濃すぎて、ちょっと嫌悪感を感じたのが原因かな。 映画では、シナリオが端折ってあったせいか、そこまでイヤな感じはしなかったんですけどね。 ということで、上下巻で700ページ近い作品でしたが、読後の充実感がなかったなぁ。残念。 「金田一耕助」シリーズの最後を飾る作品としては、ちょっと淋しかったですね。

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