獄門島 の商品レビュー
中山七里さんの本を手掛かりに初見の横溝正史さん。映画では有名な作品がズラリの作家さんですがかなり遅れての出会いになりました。 金田一耕助の名も頭をボリボリとかく様も映像では何人もの役者さんが演じていて最も簡単にイメージできました。時代が古いせいか場面場面の情景が既視感の薄い想...
中山七里さんの本を手掛かりに初見の横溝正史さん。映画では有名な作品がズラリの作家さんですがかなり遅れての出会いになりました。 金田一耕助の名も頭をボリボリとかく様も映像では何人もの役者さんが演じていて最も簡単にイメージできました。時代が古いせいか場面場面の情景が既視感の薄い想像しかできませんでしたが、現場の雰囲気はよく伝わってきました。どの殺人も時間軸で想定すると見知らぬ何かが施したように思えました。しかし言葉の節々を細かく捉えるとなるほどの種明かしでした。 終盤の偶然な情報からするりと解ける疑問の絡まりは動機に注目が集まる。最後の最後まで緊縛した解きほぐしに追い打ちをかける衝撃の事実はよくできた造りでした。せっかくなので金田一耕助シリーズとはお近づきになりたいと思います。
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面白いよーーーー あの一言はそういう意味だったのか!と。 アガサ・クリスティの『親指のうずき』を思い出した。 俳句の見立て殺人とはね。。。 そして、結局一さんは亡くなってたと。 ラストがほんとに良い
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金田一シリーズの3作品目。 島という舞台特有な雰囲気とそこに住む個性的な面々が織りなす奇妙な世界観で起こる事件。 盲目的な島ルールみたいなのが昔は蔓延っていたのだろうなぁ。 この時代は証拠を集めるのも大変だったであろうし、証人が嘘をついていたら簡単に迷宮入り事件が多発していたので...
金田一シリーズの3作品目。 島という舞台特有な雰囲気とそこに住む個性的な面々が織りなす奇妙な世界観で起こる事件。 盲目的な島ルールみたいなのが昔は蔓延っていたのだろうなぁ。 この時代は証拠を集めるのも大変だったであろうし、証人が嘘をついていたら簡単に迷宮入り事件が多発していたのではないでしょうか。 探偵側が後手後手になっても仕方がないか。 作品時代とマッチしたドキドキできる作品でした。
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これが横溝正史の王道ミステリーなのね...! 歴史背景も登場人物も地形も複雑で、何度もページを遡りながら読み進めた。 誰しもに動機があるように見せる書き方で、最後の最後まで確信が持てないまま種明かしとなった。 普段読んでるミステリーは種明かしに近づけば近づくほど探偵の熱量があが...
これが横溝正史の王道ミステリーなのね...! 歴史背景も登場人物も地形も複雑で、何度もページを遡りながら読み進めた。 誰しもに動機があるように見せる書き方で、最後の最後まで確信が持てないまま種明かしとなった。 普段読んでるミステリーは種明かしに近づけば近づくほど探偵の熱量があがっていくけれど、金田一はどんどん暗くなっていって、人間味があって面白いなぁと思った。
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日本ミステリー小説の金字塔に相応しい作品です。 天晴れの一言! かなり古い作品ですが、今となっても遜色ないです。 古い作品だけに、少し読みづらさはありましたが、 日本ミステリー小説の最初にして、最高の作品だと思います。 今後も語り継がれる作品です。
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異質な空気感が背景にある小説が好みなので、今回も面白かった。少し描写が回りくどいと感じたり、情報量が多すぎると感じるかも。でも、そういう部分があってこそ、より続きが気になっていく、物語に浸かる感覚を味わえました。金田一がある程度名の知られている探偵なんだなって認識があれば前作読ん...
異質な空気感が背景にある小説が好みなので、今回も面白かった。少し描写が回りくどいと感じたり、情報量が多すぎると感じるかも。でも、そういう部分があってこそ、より続きが気になっていく、物語に浸かる感覚を味わえました。金田一がある程度名の知られている探偵なんだなって認識があれば前作読んでなくても読めます。
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難しい言葉と昔の言葉が多くて少し読みにくかったですが、トリックは面白かったです。 差別的表現が連発されて、それが鍵を握っていると言うのは面白いです。
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私が読み飛ばしてしまっただけかもしれないが、鐘のトリックの清水警官の証言描写(大きさ、小便)と、切られた布の断面が新しかったことの描写がなかったような気がする?加えて、金田一の推理には証拠がなく、和尚の自白が無ければ現代ミステリ的には完全論破解決とは言えない。いずれにしても、当時の時代背景を考えれば多少摩訶不思議な点はあるものの、名作であるので☆5。
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「獄門島」と聞くとどうしてもTRICKの「黒門島」が思い出されます。こうして原典に触れたいま、あのドラマを見返したらもっと面白いだろうなぁ。 というわけで、『悪魔の手毬唄』に続き二作目の横溝作品。 出版年としてはこちらの方が古く、『悪魔の手毬唄』の金田一はかなり丸くなったんだな...
「獄門島」と聞くとどうしてもTRICKの「黒門島」が思い出されます。こうして原典に触れたいま、あのドラマを見返したらもっと面白いだろうなぁ。 というわけで、『悪魔の手毬唄』に続き二作目の横溝作品。 出版年としてはこちらの方が古く、『悪魔の手毬唄』の金田一はかなり丸くなったんだなと思いました。 田舎の閉塞感も相当なものですが、外界から隔てられた島もまた、いや田舎以上に独特な世界が作られているものです。 現代ではおよそ口にできないような差別用語の連発には(時代だなぁ……)と思わざるを得ませんでしたが、それも相まって雰囲気は抜群。これも何度も映像化されていますが、映像で見るのはなんだか怖いですね……。 ラストのやるせなさと、島に残った人々の前向きさが印象的。「この島で生まれて、死んでいく」という覚悟が感じられます。 次は今作でも何度か言及されていた、『本陣殺人事件』を読む予定です。これまた金田一の印象が変わるのかしら。楽しみです。
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初めての横溝正史作品! 昔の本だからなのか、そういう作風なのか、ちょっと文章が古めかしく読みづらいところもあったけど全体的に楽しく読めた!まあでもそんなにドキドキハラハラとかではないかも... 途中、金田一耕助が島の刑事さんに牢屋に入れられてて爆笑したwwwwwそんなことあるー?!ww
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