吾輩は猫である の商品レビュー
先月で読み終わろうと思ってたのに、長なった苦笑 やっと読み終わったよ。 猫のくせによう細々色々考えるねえw 結局昔の人も今の人も言ってることやってること変わらないね。無駄なマウントばっかり。 そりゃ猫にも飽きられるよ。 独仙君の考え方は好きだな〜と思ったが、結局彼も他の人に言わせ...
先月で読み終わろうと思ってたのに、長なった苦笑 やっと読み終わったよ。 猫のくせによう細々色々考えるねえw 結局昔の人も今の人も言ってることやってること変わらないね。無駄なマウントばっかり。 そりゃ猫にも飽きられるよ。 独仙君の考え方は好きだな〜と思ったが、結局彼も他の人に言わせれば変わり者。 てか、それぞれ自分普通だと思ってて、それぞれ変わり者で、結局変わり者ばかり集まれば別に変わり者じゃなくなるよね。 そんなもんだよな。
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この作品は、地の文が苦沙弥先生の家に住み着いた猫に よるもので一貫されていて、人間心理の内側はまったく見えないので、 各人の言葉の裏側をのぞき見ることができません。 猫は実質主人公ですが、ストーリーを動かす力はまったくなく、 折々のシーンの空間に『居ても構わない』立場、 かつ、...
この作品は、地の文が苦沙弥先生の家に住み着いた猫に よるもので一貫されていて、人間心理の内側はまったく見えないので、 各人の言葉の裏側をのぞき見ることができません。 猫は実質主人公ですが、ストーリーを動かす力はまったくなく、 折々のシーンの空間に『居ても構わない』立場、 かつ、人間よりも幅広い高低差レンジでの機動力を活かして 人間を俯瞰視しつつ、事細かい観察でもって数々の批評を 繰り出しては読むものの笑いを誘います。 恐らくこの作品はオートフィクションであり、漱石本人の 自虐ネタがふんだんに盛りこまれていて、 それをとりまく家族や交友関係を巻き込んだ 壮大なイタズラ心で出来ていると思います。 発表された当時の本人の周辺は、いろんな意味でさぞかし ざわついていた事だろうと思いますが、これが単なる暴露本でなく、 当時の、西洋文化をどんどん吸収して変化していく日本の在り方に 警鐘を鳴らす様なメッセージを随所に込められている点が、 この作品をただの娯楽本と一線を画するものとしている 重要な点だと思います。 彼は、あの当時では普通でない留学を経験し、何足飛びかで 未来の日本の姿を既に予測していたわけで、自国民が元々持っていた 文化や思想が西洋からのそれに書き換えられていく姿に対して、 なんとしても声をあげたかったんでしょう。 例え話は無数に挙げられていますが、特に自分の心に残ったのは、 向こうに檜があるだろう。あれが目ざわりになるから取り払う。 とその向こうの下宿屋がまた邪魔になる。 下宿屋を退去させると、その次の家がしゃくにさわる。 どこまで行っても際限のない話さ。 独仙の言葉この部分で、トンネルを掘る、橋をかける、 西洋文化は、なんでも合理的にすることに目線が向いていて、 無理に移動しなくてもその場で事足りるようにする、 かつての日本なりの美徳やつつましやかさを、上書きさせられている。 この考えは、確かになぁ、と頷くものがありました。 自分たちで学識を積むでなく、婿を取り、金の力で箔をつけようと 画策する金田一家に対する皮肉はほぼ全編にわたって描かれていますが、 これも金と権力で人を動かそうとする金満主義への非難を 投影したもののように感じました。 登場人物の主要キャラクターである、迷亭、寒月、東風、独仙の 4人は、当時を生きていないうえに夏目先生の身の回りの人間関係も まったく無知の自分にとっては、それらにモデルがあったかどうかも 謎ですが、彼らは苦沙弥戦隊ゴレンジャーを形成して、 それぞれ個別の概念を象徴するものして描かれているのだと思います。 迷亭=生まれたての個人主義 寒月=知的好奇心 東風=保守主義 独仙=禅 ゆがみひずみはあるものの、ここには、古き良き日本人の心を 宿す者の、この時点での現代・未来への憂いが凝縮されているのかなと。 この作品が発表された時からは120年近くの時間が 経過していますが、個人主義の社会が導く人の世って、ホントに 手放しでいい世の中に繋がっているのかな?って疑問はあります。 むしろ、一人一人を分断して結束する力を削ぎ落として 支配者階層の体の良い言いなりになる様に仕向けている様な気はします。 夏目漱石には何が見えていたのか、何が言いたかったのか。 なかなか一読して全容が掴みきれるものではないですが、 ほんのすこしだけ伝わった様な気がします。 伝説的・夏目漱石の記念すべき第一作。 楽しませてもらいました。
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★★★★☆いつも途中で断念していましたが、今回は理解できないなりに読み終わりました。未来の人間の死についての話が印象的でした。人間はどこまで長生きすることになるのか。その死に方も変わってくるのか。未来の「死」を考えた事もなかったので、衝撃的な死のあり方だと思いました。
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読むのにどれくらいかかっただろう。 2ヶ月弱か? 中学か高校の『こころ』ぶりの夏目漱石 いつも帰国した時にテキトーに本を買い漁って読むんだけど、ついついその時のセルラン上位の読みやすいが後味少ないいわゆるライトノベル…?というのか?に飽き飽きして、ちょっと文学を読んでみた 結...
読むのにどれくらいかかっただろう。 2ヶ月弱か? 中学か高校の『こころ』ぶりの夏目漱石 いつも帰国した時にテキトーに本を買い漁って読むんだけど、ついついその時のセルラン上位の読みやすいが後味少ないいわゆるライトノベル…?というのか?に飽き飽きして、ちょっと文学を読んでみた 結果的にめちゃくちゃ時間を使って、2週間1ページも読まない日、逆に一晩で100ページ読む日 夏目漱石が世に対して、自身に対して、猫を通して風刺する感じの内容 哲学デブの手紙からの猫のdisりは読んでて食らった 人は理解できないものをありがたいと思う そして最後、なんか2ヶ月一緒に過ごした猫の最後を知ってちょっとセンチになった 私の猫は天寿を全うできますように
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「純文学を読んでみたい」「意外と読んだ事ないから気になる」と思い図書館で借りて読んでみた。 どこか偉そうな"吾輩"猫の目線から、主人と主人を訪ねる人間たちのやり取りを見ていく作品。 "吾輩"猫の考えることはどこか滑稽で読み始めこそ入り込...
「純文学を読んでみたい」「意外と読んだ事ないから気になる」と思い図書館で借りて読んでみた。 どこか偉そうな"吾輩"猫の目線から、主人と主人を訪ねる人間たちのやり取りを見ていく作品。 "吾輩"猫の考えることはどこか滑稽で読み始めこそ入り込みやすかったがとにかく長い。 そして淡々と、というよりは延々と続く会話劇はどんどん退屈なものになっていった...。 返却期限日、読んでいるのか読んでいないのかわからないくらいのスピードで残りの200ページ程を処理(苦笑)して一応読本ということで。 これが100ページくらいの量だったなら楽しめたと思う。 何か興味深い発見などあるわけでもなく、ただただ長く退屈な世界に時間を費やすだけだった。残念。 良かったのは「あの有名な本を1回読み終えた」という経験を得たこと。
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何がおもしろいのかわからない。当時の時代背景や人々の考えを知れば面白く読めるのかも。あるいは歳を重ねれば。また10年後に読んでみたい。
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いやー、面白くないですね。 延々と続くダラダラした会話劇。最後まで読み続けるのがとにかく苦痛。ポップなタイトルに騙されて本著を手に取ってしまったがために「夏目漱石はつまらない」と心に刻み込まれた学生も多いのでは。 暴論ですが、タイトルが1番面白いので、タイトルだけ知っとけば読む必...
いやー、面白くないですね。 延々と続くダラダラした会話劇。最後まで読み続けるのがとにかく苦痛。ポップなタイトルに騙されて本著を手に取ってしまったがために「夏目漱石はつまらない」と心に刻み込まれた学生も多いのでは。 暴論ですが、タイトルが1番面白いので、タイトルだけ知っとけば読む必要はないとすら思います。
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人の営み(主に会話)を猫の目から観察した物 会話の輪の中にいると「へーそうなんだ」とか「それは大変やな」ぐらいに思う内容も、猫目線で聞いてきると途端に滑稽で、バカなことをずっと話してる事に気づく。 喜劇と悲劇がどこに(誰に)フォーカスして語られるかによって違ってくるみたいなもの...
人の営み(主に会話)を猫の目から観察した物 会話の輪の中にいると「へーそうなんだ」とか「それは大変やな」ぐらいに思う内容も、猫目線で聞いてきると途端に滑稽で、バカなことをずっと話してる事に気づく。 喜劇と悲劇がどこに(誰に)フォーカスして語られるかによって違ってくるみたいなものにも通ずる気がする
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一本の物語が大動脈としてあるのではなく、主人公の家にやってくる友人知人との珍妙なやり取りが描かれる。スパイシーな日常系小説(失礼)である。 日露戦争の時代の日本人風刺、社会風刺を通じて、当時の人間や暮らしを垣間見ることができる。人間はいつの時代も変わらんのやなというところもみら...
一本の物語が大動脈としてあるのではなく、主人公の家にやってくる友人知人との珍妙なやり取りが描かれる。スパイシーな日常系小説(失礼)である。 日露戦争の時代の日本人風刺、社会風刺を通じて、当時の人間や暮らしを垣間見ることができる。人間はいつの時代も変わらんのやなというところもみられる。
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