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ベストセラー小説の書き方 の商品レビュー

3.8

35件のお客様レビュー

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2021/03/12

説得力はあるし、内容も面白い。だけどプロットを考えるという行為への拒否反応が強すぎるな… 暇になったらまた読もう。

Posted byブクログ

2020/12/01

量産作家、ペーパーバック・ライターのクーンツが著した小説作法指南書。 常にその作品に接しているクーンツ読者としては書かれている内容はベストセラー小説の書き方というより、クーンツ小説の書き方といった方がかなり近い。クーンツの小説に見られる癖、プロットの作り方、小説パターンが余す所無...

量産作家、ペーパーバック・ライターのクーンツが著した小説作法指南書。 常にその作品に接しているクーンツ読者としては書かれている内容はベストセラー小説の書き方というより、クーンツ小説の書き方といった方がかなり近い。クーンツの小説に見られる癖、プロットの作り方、小説パターンが余す所無く書かれている。つまりこれは題名を翻訳すれば「ベストセラー作家クーンツが教えるクーンツ小説の書き方」なのだ。云うなれば「クーンツ小説」=「ベストセラー小説」という訳。 内容的には一理あるのは認めるが、21世紀に突入した現在、物事の価値観はあまりに多様化し過ぎ、何が受けるかわからないものとなっている。 本国アメリカではクーンツはまだベストセラー作家ではあるかもしれないが、現代の日本では既にクーンツの作品はベストセラー作品ではない。出せばそこそこ売れる小説である。パターンは常に一定で、公式に代入する数字がそれぞれ違うだけである。そこそこ売れるのは一時の楽しみを常に約束されているので購入する読者と根っからのクーンツ好きのどちらかであろう。だから現在に即して読むとかなりの齟齬が見られるのだ。 また、クーンツが不得手な分野―本格ミステリ―に関する小説作法についてはほとんど参考にならない。いつの頃の本格ミステリの構造を語っているのか、目を疑う。こういう事を臆面も無く、本にして語るのがクーンツらしいと云えばクーンツらしい。 しかし、最後に掲げた必読本リストはなかなかの物。チャンドラー、ハメット、ケイン、ロスマクなどをちゃんと押さえてある辺りはかなり好感が持てたが、さらにセイヤーズまで読んでいたのには驚いた。 やはりクーンツ、侮れない。

Posted byブクログ

2020/10/04

小説を書くことの大変さがよくわかる。 思いついたことをただ書いているわけではない、ということが。 量を読むことが勧められているけど、要はインプットが大事、ということなんだと思う。 それは他の仕事でも同じ。 圧倒的なインプットの先に良質なアウトプットが生まれる。 だからとい...

小説を書くことの大変さがよくわかる。 思いついたことをただ書いているわけではない、ということが。 量を読むことが勧められているけど、要はインプットが大事、ということなんだと思う。 それは他の仕事でも同じ。 圧倒的なインプットの先に良質なアウトプットが生まれる。 だからといってはなんだけど、この本を読んだからといってベストセラー小説は書けない。 意外と、筆者の言いたかったことはそういうことかもしれない。

Posted byブクログ

2020/01/05

つまり創作とは創作本を読むことではなく創作することによってのみ力を得るということを改めて気づかされた

Posted byブクログ

2016/09/09

著者について知らなかったので、検索してみたところ ”アメリカ・ペンシルベニア州出身の作家。SF小説からホラー、ミステリー、サスペンスなどジャンルミックスした手法で80年代から現在に至るまでベストセラー作家であり続けている。” ということでした。残念ながら、日本ではあまり知られてい...

著者について知らなかったので、検索してみたところ ”アメリカ・ペンシルベニア州出身の作家。SF小説からホラー、ミステリー、サスペンスなどジャンルミックスした手法で80年代から現在に至るまでベストセラー作家であり続けている。” ということでした。残念ながら、日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは「ベストセラー作家であり続けている」人物が、本のタイトルの通り、ベストセラー小説の書き方を教えてくれる本です。 「本はもう売れない」などというのは誤解であること、ではどんな内容にするべきかということなど、まだ見ない作家を実例を交えて励ましてくれます。 作家の実態や、出版業界のからくりを知りたい方にはとても参考になる本だと思います。 ただ、書かれたのは35年ほど前であること、そしてアメリカの事情であることも承知して読む必要はあると思います。

Posted byブクログ

2016/07/12

地元書店の「お薦め文庫」のコーナーで紹介されていたので、気になって手に取ったところ、著者の波長と合いそうだったので購入した。 タイトルこそ「ベストセラー小説」と銘打っているが、実際は「売れる『アメリカ流エンターテインメント小説』の書き方である。発刊されてから30年以上経過している...

地元書店の「お薦め文庫」のコーナーで紹介されていたので、気になって手に取ったところ、著者の波長と合いそうだったので購入した。 タイトルこそ「ベストセラー小説」と銘打っているが、実際は「売れる『アメリカ流エンターテインメント小説』の書き方である。発刊されてから30年以上経過しているため、アメリカ国内の出版事情やセールス方法を扱った冒頭3章については、古さが目立つ。また作者の考え方を、そのまま日本の事例に当てはめるのは無理がある。とはいえキャラクターの造形方法、プロットの立て方、スランプ克服法など、豊富な経験に裏付けられた彼の見解は、今もなお説得力を持つ。筆者は短い簡潔な文体が好みのようで、形容詞を豊富に使った、日本流の長い文体を愛好する読者には、違和感をもつ可能性もある。最終章で取り上げられる「読んでおくべき作家」のリストは、著者の好みであるということをあらかじめお断りしておく。しかし、この本で取り上げられた作家たちは、作家志望の人間は、必ず目を通すべきである。そしてベストセラー作家になるためには、とにかく読み、書くこと。それ以外の近道はない。

Posted byブクログ

2015/11/07

面白い小説がそなえている要素を分析し、わかりやすく伝えてくれる本。1981年刊。この本が単純に読みものとしても面白いことや、巻末のブックレビューに非常に面白い本が多数挙げられていることが、本の内容に信ぴょう性を与えている。この本を読んだことで、面白い話がなぜ面白いのかを自分でも分...

面白い小説がそなえている要素を分析し、わかりやすく伝えてくれる本。1981年刊。この本が単純に読みものとしても面白いことや、巻末のブックレビューに非常に面白い本が多数挙げられていることが、本の内容に信ぴょう性を与えている。この本を読んだことで、面白い話がなぜ面白いのかを自分でも分析できるようになった気がする。述べられている技法も古くなっていないと思う。小説を面白くするための基本的なことを知りたい方にオススメ。ただ、巻末の読書ガイドは全ての本読みさんにオススメ。

Posted byブクログ

2014/12/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今まで読んだ創作方法論の中で最も明瞭にまとめられていただけでなく、大衆文学よりも純文学の方向性を過剰に重視していた自分の考えを改めさせる事になった重要な著作。色んな作品への評価が変わった。

Posted byブクログ

2013/06/12

ストーリーだいじ!プロットだいじ! プロットのとこでは、氷室先生の小説や、ドラマのCSIを連想した。まさにそうなってるものね。 あいつぐ困難によって主人公を追いつめよ! テーマは小説を豊かにする。「ファッション業界で起こった殺人事件」はテーマでなくプロット。 ウィスパーズのテ...

ストーリーだいじ!プロットだいじ! プロットのとこでは、氷室先生の小説や、ドラマのCSIを連想した。まさにそうなってるものね。 あいつぐ困難によって主人公を追いつめよ! テーマは小説を豊かにする。「ファッション業界で起こった殺人事件」はテーマでなくプロット。 ウィスパーズのテーマは「われわれの生活に影響をおよぼす力、われわれを鋳型にはめ、形づくる感化力は、離れた部屋から聞こえる、しかとはわからないが、耳にこびりついて離れないささやきのようなものだ」 よい小説とは…… プロット、人物描写、テーマ、アクション、ムード、人目を引くイメージ、気のきいた文章、背景 が渾然一体となって、魅力的なストーリーをつくりあげている。 サスペンスシーンにも場所をえらべ キングコングはエンパイアステートビルを登った 複数の視点から書くと厚みと幅が生まれる

Posted byブクログ

2013/02/22

小説を書いている時期もあったので、参考にしようと思い読みました。 本書の内容と自分の書き方と照らし合わせてみると、やってはいけないことが山ほど見つかりました。 本書はプロットの重要性を謳っていますが、それ以外にもアクションシーン、人物描写、背景描写、文体、さらには陥りやすい誤ちな...

小説を書いている時期もあったので、参考にしようと思い読みました。 本書の内容と自分の書き方と照らし合わせてみると、やってはいけないことが山ほど見つかりました。 本書はプロットの重要性を謳っていますが、それ以外にもアクションシーン、人物描写、背景描写、文体、さらには陥りやすい誤ちなど、様々な点でベストセラー小説を書く上で重要になる点が書かれています。 そして、筆者が勧めているのはとにかくたくさんの良書を読むことと、たくさん小説を書くこと。 巻末の章には読むべき良書が作家毎にリストアップされており、ベストセラー小説の書き方を知るだけでなく、何を読めばいいのかということについても知ることができる一冊であるので、これから小説を書きたい方には必読ではないでしょうか。 しかし、筆者はあくまでもベストセラー小説、つまりは大衆向けの小説を書くことを勧めており、この本の内容もそれに沿ったものとなっています。 ですので、SFやミステリーなどといったいわゆるジャンル小説を書きたい人にとって優れた本になるのかは分かりません。しかしそれでも参考になる部分もたくさんあると思いますので、とりあえず読んでみるのもまた一興かもしれません。

Posted byブクログ